ハート♥イロ♥トリドリ〜ムとは、『プリティーリズム・レインボーライブ』の劇中歌である。
なお、サブスクや公式プレスでほとんど再現不可能だが、公式サイトのディスコグラフィの箇所にある通り、「ハート」、「イロ」、「トリドリ~ム」のそれぞれの間には「黒ハート」の記号があるのが、正式な表記である。
楽曲情報
概要
『プリティーリズム・レインボーライブ』の主人公・彩瀬なるの持ち歌。
現実世界においては赤尾でこ三重野瞳が作詞、山原一治が作曲という、同作品では割とおなじみの布陣だが、作中世界においては紆余曲折の末に最終的にOver The Rainbowを結成することになるボーイズの神浜コウジが作詞作曲した楽曲である。
なお、この楽曲は、彩瀬なるのキャラクター性を前面に押し出した、シリーズを象徴するいい歌ではあるものの、あまりにも複数の文脈が重なったことで多くのネタとも絡むことになるので、あくまでも以下は最大公約数的な記述のためであることをあらかじめ断っておく。
『プリティーリズム・レインボーライブ』本編におけるこの楽曲
初出時
この楽曲を、神浜コウジが書き下ろした経緯としては、だいたい以下である。
まず、神浜コウジは、法月仁が裏で暗躍していたことで速水ヒロと断交し、ほぼ隠遁生活を送っていた。そこに現れた彩瀬なるとの交流によって、徐々に心を開いていく。そんな彩瀬なるが、5話にて唯一自分のマイソングを持っていないため、神浜コウジに協力をお願いするも、速水ヒロと断交した経緯がprideの作詞作曲を自分から速水ヒロに挿げ替えるという理由も理由だったので、コウジは最初断ってしまう。
しかし、あきらめきれなかった彩瀬なるがりんねなどのアドバイスも受け「みにくいアヒルの女の子」で説得し、そんな彩瀬なるの心にプリズムの光を見出し、インスピレーションを得た神浜コウジが書き下ろした結果、この曲が誕生することとなった。
のだが、この肝心の楽曲というのが、彩瀬なるの「ハピなる」というキャラクター性をかなり前面に押し出した電波ソングだったため、多くの視聴者の腹筋を破壊した。楽曲を作った際の神浜コウジの、「僕が作ったことは誰にも言わないで欲しい」というセリフも相まって(後にこのセリフの事情は判明するのだが)、当面はネタにされまくったのである。
13話にて
そんな彩瀬なるであったが、大会に出場した際、蓮城寺べるらの実力に圧倒され、完全に心を折られてしまう。ついにステージに立つ段階になったものの、泣き出し、プリズムショーすらできなかったのである。
そこに会場に駆け付けた神浜コウジであったが、彼もまた宿命の速水ヒロに相対し、ともに彩瀬なるの姿を見守ることになってしまう。そこで神浜コウジは、泣き出した彩瀬なるを見た速水ヒロの「お前の作った歌はみんなを不幸にするんだよ」、「僕はただ教えてあげたかっただけさ…お前の作った歌で光輝けるのはこの世でたった一人、速水ヒロだけだってことをな!!」といった煽りとりんねからの呼びかけを受け、彩瀬なるを勇気づけるために、会場から「ハート♥イロ♥トリドリ〜ム」をアカペラで歌いだす。
この結果、彩瀬なるは立ち直り、ショーを続けることができ、3連続ジャンプすらできたのだが、この際の速水ヒロのドン引きするようなオーバーリアクション、およびショー終了後の 「どうして僕に歌をくれないんだ!! この速水ヒロが神浜コウジの歌を一番上手く歌えるのに!!」 もあり、当時速水ヒロのバックグラウンドはほとんど描写がなかったこともあって、余計この楽曲のネタ扱いが加速したわけである。
最終的な着地
ただし、主人公の持ち歌なので、以後普通に大事なシーンで使われた楽曲であり(これまでの2回も大事なシーンではあるが)、正直歌詞なども2番はかなり良いものなので、この後は『プリティーリズム・レインボーライブ』を代表する曲の一角として扱われていった。
なお、34話での子供たちの前でのプリズムショーで使われた経緯から、総集編映画などでは以後のシリーズを通して客とコールアンドレスポンスを行わせる楽曲の一つと化した。
彩瀬なる以外の歌唱者たち
『プリティーリズム・レインボーライブ』を代表する楽曲という扱いから、実はシリーズ内でカバーしたキャラが多い楽曲である
- 神浜コウジ:『プリティーリズム・レインボーライブ』
- 一条シン:『KING OF PRISM』
- 十王院カケル&鷹梁ミナト:『KING OF PRISM』
- 幸瀬なる:『キラッとプリ☆チャン』
- 虹ノ咲だいあ:『キラッとプリ☆チャン』
まず、一番上の神浜コウジ版は、設定上作詞作曲者本人の仮歌的なものであり、1番のみである。音源としては『プリティーリズム・レインボーライブ』のDVDBOX1の特典に収録された。というか、『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』でも使われたにもかかわらず、全く再録がなく中古で手に入れるのも結構大変な音源だったりする。
一条シン版は、『KING OF PRISM プリズムラッシュ!LIVE』の期間限定イベント「Road To Shiny Seven Stars」#1で披露されたものである。ゲームが亡くなって久しいので経緯を確認しづらいが、彩瀬なるの番組で披露した形になる。
十王院カケル&鷹梁ミナト版は、「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」の映像ソフト全巻購入をタワーレコードで行った際の特典。
この『KING OF PRISM』の2バージョンはシリーズ全作のベストアルバム「Music Goes On!」に収録されており、簡単に聴くことができる。
幸瀬なる版は、中の人も同じスターシステムキャラクターということもあり、ショー内容はともかく歌唱部分は実は彩瀬なる版と全く同一の音源(つまり減価償却)。このため、『キラッとプリ☆チャン』関連のディスコグラフィには全く収録されていない。
虹ノ咲だいあ版は『バーチャルミュージカル!?ハイスクール!キラッとプリ☆チャン』にて披露された新規音源。上記の通り、『キラッとプリ☆チャン』世界には似て非なる感じの幸瀬なるがおり、彼女からの影響が強い虹ノ咲だいあがリスペクトして歌った内容となっている(ただ、この2つを合わせると、『キラッとプリ☆チャン』世界にこの楽曲を作った神浜コウジ的な存在もいる可能性が高い)。おそらくこの音源はクラウドファンディングのCDに収録される可能性が高いのだが、この機会以外で手に入れることは不可能と思われる。
なお、映像に残されていないので記憶があいまいだが、『プリパラ&キラッとプリ☆チャン Winter Live 2018』の春音あいら、上葉みあ、彩瀬なるのメドレーで、他2人がコーラスやってたかもしれない…
作品外でのこの楽曲
作品を代表する楽曲であるため、『WACCA Lily』など、リズムゲームでの露出が多い(作品内でも『プリティーリズムシェイク』修正前の結構鬼畜な譜面とかも思い出される……)。
なお、歌ってみた動画を除くと、作品外でカバーした存在は今のところ未確認。
関連動画
関連項目
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