バキシムとは、円谷プロ製作の空想特撮TV番組「ウルトラマンA」および「ウルトラマンメビウス」に登場した超獣である。
別名「一角超獣」
別名通り巨大な角が生えたオウムのような頭部を持ち、胴体は蛇腹状の生物的なものだが、背中はそれとは対照的にオレンジ色の結晶体で構成されており、両腕の掌にあたる部分はトゲに覆われている。
その今までにない斬新なデザインからウルトラシリーズのファンに絶大なインパクトを与えており、Aに登場する超獣というカテゴリーにおけるシンボル的な存在として今尚高い人気を誇っている。
名前の由来は「牙虫」→「キバムシ」→「バキシム」とされている。
概要
一角超獣:バキシム | |
登場作品 | ウルトラマンA ウルトラマンメビウス |
サブタイトル | 第3話「燃えろ!超獣地獄」(A) 第24話「復活のヤプール」(メビウス) |
体長/全長 | 65メートル |
体重 | 78000トン |
出身地 | 異次元 |
『ウルトラマンA』第3話「燃えろ!超獣地獄」に登場。
人間体を演じたのは高橋仁。
異次元人ヤプールが宇宙怪獣と芋虫を融合させて生み出した地球侵略用超獣第3号で、事故で死んだとされる中森四郎という少年に化け、彼の親戚の老夫婦の家に潜り込んでいた。
主な武器は鼻先と腕から打ち出すミサイル弾、その両手先から放つ火炎放射(発射の際に腰の結晶部が明滅する)、そして頭部の一本角型巨大ミサイルなど。
最初にパトロール中の南の前に空を割ってその姿を現し、超獣出現の報せを聞いたTACが一度は調査に乗り出すが、TACもまさか超獣が子供に化けているとは思わず、調査を空振りに終わらせる。
しかし、TACが帰った後に老夫婦の前にその正体を表し、「子供が純真だと思うのは人間だけ」と吐き捨てつつ老夫婦と村民を虐殺、異変を知って村に出てきたTACのタックファルコンを破壊してその足を奪い、自身も超獣としての真の姿を現してTACと交戦を開始する。しかし直後にヤプールの命を受けて空間移動し、がら空きとなっていたTAC基地の真ん前に出現、基地に残っていた美川、南隊員の迎撃も物ともせず破壊の限りを尽くすが、合流した北斗と南がウルトラマンAとなった事でAと激突する事になった。
その豊富な武装でAを攻撃するも、ミサイルは当たらず、火炎放射はバリアーで防がれ、さらに切り札の一本角ミサイルもあっさりと撃ち落されて全ての戦力を失い、最後にはエーススパークを受けて感電し、動きを止められたところにウルトラスラッシュで首を切断されて敗北した。
『ウルトラマンメビウス』に登場したバキシム
『ウルトラマンメビウス』第24話「復活のヤプール」に登場。
デザインこそAの時のさほど変わらないが、鼻先のミサイルはビーム弾に変わり、両手の火炎放射も腕の間から発生させた光球から放つものになっているなど、能力面が一部変化している。
謎の赤い雨が降った直後にその調査に出てきたリュウとミライの前に空を割って出現、リュウを誘拐する。
リュウはすぐに戻ってきたが、リュウの体にはヤプールの怨念が取り付いており、その後GUYSの新アイテムの運用実験のためGUYSクルーが基地を離れた隙を突いて再出現、一路GUYS基地へと進軍を開始する。
迎撃に出たガンウインガーとガンローダーはヤプールによって細工されていたため照準が合わず、メビウスに変身しようとしたミライに対してはリュウの体を乗っ取ったヤプールが基地と戦闘機に仕掛けたという爆弾の事をちらつかせて自分を止めたかったらリュウを殺せと挑発、いざミライがリュウを撃つとヤプールはミライに「仲間を殺した貴様はもう戦えまい」とリュウから分離して今度はバキシムと融合した。
しかし、ミライはメビウスに変身してバキシムの前に立ちはだかり激突、怪獣以上の能力でメビウスを苦しめ、さらに今度は頭部のミサイルをぶち当てて一度は優位に経つが、マニュアル操作のガンウインガー達の至近攻撃を受けて怯み、メビウスのブレイブ化を許した結果形勢を逆転され、最後はメビュームナイトブレードを浴びて撃破された。
しかし、これこそウルトラマンメビウスにおけるヤプールの逆襲の始まりに過ぎなかった。
ちなみにミライに撃たれたリュウはミライがスーツの中のメモリーディスプレイの方を撃ったため無事だった。
それ以外の作品に登場したバキシム
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVERENDING ODYSSEY』に登場。この時はメトロン星人の持ち駒怪獣で、チームZAPの惑星脱出を邪魔しようとしたり、レイオニクスバトルにおいてレイのゴモラと対戦したりした。
メトロン星人は怪獣以上の能力を持つという超獣に絶対の自信を持っていたが、この時のゴモラはレイオニックバーストモードだったためまるで歯が立たずあえなく敗北した。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではウルトラマンベリアルが召喚した雑魚超獣および彼が変身した合体怪獣ベリュドラの構成体として登場した。
他にもデータカードゲーム「大怪獣バトル ULTRAMONSTERS」では児童誌にて実施されたバキシム強化企画にて一般公募されたアイデアから“一角紅蓮超獣バキシマム”が生み出され、カード化だけでなくソフビ化も果たされている。
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関連項目
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