バクタ・タンクとは、映画『スターウォーズ』に登場する万能治療薬である。
概要
バクタの発見とその驚異的な治癒能力は、医療に革命をもたらした。バクタのおかげで、銀河中の惑星で平均寿命が延びたほどである。
惑星タイフェラで、バクタは発見された。この星に住むインセクトイド(昆虫型エイリアン)のヴラティックスが何千年も前から作り続けていたのだ。バクタはアライヒ軟膏とカヴァムという合成化学物質を調合することによって生成される。この作業には麻薬的快感が伴う為、ヴラティックスはバクタを作らずにはいられなくなってしまう。
医学的効能が発見された後、タイフェラに入植した人間は、ヴラティックスの中毒的傾向を徐々に利用するようになった。ヴラティックスにもっと大量にバクタを製造する奨励し、これを公開市場で販売したのだ。結果として、ヴラティックスは常に朦朧とした奴隷と化し、コロニーの住民は莫大な富を蓄積していった。
バクタ・タンクと呼ばれているバクタ液を張った槽は、主に致命的な傷の治療にのみ使用される。これにはいくつかの理由がある。まず、タンクが非常に高価であること。次にその大きさ故の大量のバクタが必要。さらに、全身をバクタ・タンクに浸した後は、何週間も口の中に嫌な味が残るということ。しかし致命傷を負った場合は、バクタ・タンクで治療するかどうかが生死の分かれ目となる。実際に、ルーク・スカイウォーカーやウェッジ・アンティリーズなど、多くの反乱同盟軍の英雄たちを救ってきた。このタンクは、病院や病院船では標準装備となっている。
このタンクに入ってるのはバクタだけではない。タンクの中の液体のほとんどは患者の体液に似せた透明な合成液である。これは消毒液でもあり、バクタに栄養を与えて、腐敗するのを防ぐ働きもある。その他に、興奮剤やアドレナリン増強剤、免疫強化剤といった化学物質もタンクの中に放出されている。場合によっては、これらの薬品は引き込み式のスプレー注射器によって直接患者に投与されることもある。
タンクの中に入れられた人間は、特別に設計された呼吸用マスクを装着する。このマスクには小型マイクとイヤフォンがついていて、患者は医療スタッフと会話することができる。患者は通常1週間以上タンクに入らなければならない為、マスクは患者が音楽を聞いたりするのにも使用される。これによって患者が感じる苦痛や閉所恐怖症や不安感も多少は和らげられる。
そしてこのタンクが最も優れている点は、強力な医療用コンピューターを搭載していること。このコンピューターはタンク内部の患者の状態をモニターするように設計されていて、医療ドロイドはこれと直接リンクして患者を治療する。しかし、バクタ・タンクだけが最良の方法ではなく、怪我の程度と位置によっては、別の使用法が取られる。
関連動画
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関連項目
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