バスターライフル(Buster Rifle)とは、『ガンダムシリーズ』に登場する架空の粒子ビーム兵器、ビームライフルの一種である。
新機動戦記ガンダムWのバスターライフル
- バスターライフル - ウイングガンダムの主武装。
- ツインバスターライフル - ウイングガンダムゼロの主武装。
単にバスターライフルといった場合、本装備を指す事が多い。
『新機動戦記ガンダムW』(アフターコロニー)におけるバスターライフルは、物質化寸前にまで縮退した高エネルギーを照射する大型ビームライフルであり、既存のビームライフルやビームキャノン(通常は荷電粒子ビームを発射する)を遥かに凌駕する出力及び破壊力を持つ。
バスターライフルから発する高エネルギービームは複合的なビーム層を形成しており、高速で貫通力の高い粒子束の中心を低速で破壊力の高い粒子束が流れている。
又、ビームは大気中の分子及び原子を電離(イオン化)させ、ビーム光軸を中心とする半径150mに及ぶ激烈なプラズマ渦流と全長数十kmに渡る灼熱の奔流を引き起こし、複数機のMSを一撃で破壊、蒸発させてしまう。通常は一筋の極太ビームを照射するが、低出力時等では光弾状のビームを発射する。
これほど強力なビームライフルを作り出せたのは、砲身や各装置にガンダニュウム合金を採用する事で耐久性と性能が飛躍的に向上したためである。
事実上、バスターライフルの高エネルギービームに耐え得る物質はガンダニュウム合金以外に存在せず、電磁場を発するシールド装置(プラネイトディフェンサーやシェルターシールド)による偏向や回避、あるいは同等かそれ以上の出力を持ったビーム兵器による相殺や減免が有効的防御法といえる。
ウイングガンダムのバスターライフルは、3基のエネルギーカートリッジ(エネルギーパック)に高エネルギーが封入されており、ビーム加速等に必要な電力は内蔵された小型ジェネレーターによって供給される(ジェネレーター自体は高エネルギー生成は不可能)。3基のカートリッジのエネルギー総量は中規模都市が1日に消費するエネルギー量に匹敵するといわれる。最大出力時は1発でカートリッジ1基分のエネルギーを使い果たしてしまうため、3発までしか撃てないという制限が開発者ドクターJによって設けられている(オリジナルであるツインバスターライフルの破壊力が素人目からしても破格であったため、出力抑制と発射制限を設けた)。
ただし、出力調整は可能であるため、低出力時では3発以上の発射は可能ではある。発射の衝撃に耐えられることができれば他のMSでも使用可能であり、アニメ劇中ではカトルの搭乗するエアリーズがビルゴの軍団に対して使用、複数機のビルゴを一撃で消滅させた。
ウイングガンダムゼロのバスターライフルは、2挺のバスターライフルを左右に連結した大型2連装ビームライフルであり、高エネルギーの生成と電力供給可能な小型ジェネレーターが内蔵されている。又、ウイングゼロ本体(あるいは他の機体)のマニピュレーターからライフルのグリップ部分を通じてエネルギー供給も可能であり、機体本体のエネルギーが続く限り連続発射可能。
出力及び威力はバスターライフルの2倍以上、最大出力時は直径18kmの宇宙コロニーを一撃で完全破壊する程の威力を持つ。分離状態では連射モード(光弾状のビームを発射)を優先する。精密射撃時(ラストシューティング等)は、ツインバスターライフルを両手で保持(右手でグリップを、左手はそえるだけ)してサーチアイ前面に構える。又、分離状態のバスターライフルを左右に広げて回転しながら照射するローリングバスターライフルと呼ばれる広域殲滅技もある。
機動新世紀ガンダムXのバスターライフル
- バスターライフル - ガンダムエアマスター、ガンダムエアマスターバーストの主武装。
- DX専用バスターライフル - ガンダムダブルエックスの主武装。
『機動新世紀ガンダムX』(アフターウォー)におけるバスターライフルは、通常より強力なガンダム専用の高出力型ビームライフルで前作とは関係無い。シールド一体型(ガンダムX)のタイプや軽量・連射力の高い(ガンダムエアマスター)タイプ、長銃身で数倍の破壊力がある(ガンダムダブルエックス)タイプ等、各ガンダム用にそれぞれカスタムされ異なる特徴を持っている。
機動戦士ガンダム00のバスターライフル
こちらもガンダムタイプが装備する物でガンダムWとの関連性は無い。装備する機体は非常に限られているが、通常のビームライフルより高い破壊力を持つ強力なビーム兵器として描写されている。
関連項目
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