バズーカとは、アメリカで開発された一連の携行型対戦車ロケットランチャー・シリーズの愛称である。
概要
60mmロケットランチャーM1、M1A1、M9、M9A1、M18および90mmロケットランチャー(スーパー・バズーカ)M20、M20A1に与えられた愛称。元々は音楽コメディアンのボブ・バーンズが使っていた自作の楽器の名前である。
その基本的な設計はアメリカロケット開発の父R.ゴダード博士が第1次世界大戦中に着想したものだとされる。構造は単純で、基本的にはロケットに飛翔方向を与えるための金属製の筒である。この筒にロケットを装填し、電極を接続すると発射可能状態になる。トリガーを引くと電極に通電し、ロケットに点火して発射される。
ロケット弾は後方に炎を吹き出しながら飛翔するため、初期には爆炎よけのために手袋とマスク着用で運用されたが、後に砲口部に爆炎よけのディフレクターが装着された。
第二次世界大戦中に米国が大量に生産し、ドイツや日本の装甲車両相手に戦果を挙げた。一部は鹵獲され米軍車両に向けて使用されたほか、ドイツなどではバズーカを参考にした対戦車兵器「パンツァーシュレック」も開発された(日本の対戦車ロケット開発は戦争には間に合わなかった)。
戦車に対して効果的な成形炸薬(HEAT)弾頭を搭載し、歩兵が携行可能で構造の単純なバズーカは個々の歩兵に対戦車火力を与えた点で画期的な兵器である。
第二次世界大戦中には活躍したバズーカだが、後の朝鮮戦争中には北朝鮮のT-34に対して力不足を指摘されるようになった。理論上バズーカはT-34に対して十分な威力を持っているはずであり、T-34の装甲も特に強化されていたわけではなかったのにもかかわらずこのような威力不足が指摘された背景には、大戦後長期保管されていたバズーカの炸薬が劣化していたことがあったのではないかと考えられている。
のちに口径を拡大したスーパー・バズーカ(HEAT弾頭の威力は同じ技術水準であればおおむね口径に比例する)が導入されるとこの威力不足問題は解決したが、今度は鹵獲されたバズーカによって国連軍の戦車が被害を受ける事例が報告されるようになった。
バズーカおよびスーパー・バズーカを含む系列兵器はアメリカ以外の同盟国でも広く制式採用されており、戦後の陸上自衛隊でも使用している。
一般名詞化
ながらく「バズーカ」という語が日本において最も著名な肩撃ち式兵器であったために、本来は「バズーカ」ではない他の兵器が「バズーカ」と呼ばれたり、フィクションにおいてまったく構造の異なる兵器が「バズーカ」と呼ばれるケースがしばしば見られた。
ガンダムシリーズにおける「バズーカ」、テレビバラエティにおける「早朝バズーカ」などはよく知られているが、「レーザーバズーカ」などになってくるとだんだん意味がわからなくなってくる(そう言えばとある銀河系大河小説の単座式戦闘艇にも「バズーカ」が搭載されていたな…)。
近年では「バズーカ」の記憶が薄れた(かわってR・P・G! が台頭しつつあるが)こともあってバズーカの一般名詞的な使用も減りつつあるようである。
あとバズーカはロケットランチャーであってバズーカ「砲」ではないので念のため。
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読み:バズーカ
初版作成日: 10/06/29 19:14 ◆ 最終更新日: 12/01/21 17:15
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