バチバチBURSTとは、佐藤タカヒロ作の週刊少年チャンピオンに連載中の本格大相撲マンガである。
2009年24号で「バチバチ」として連載がスタート。2012年19号でいったん連載が終了し、同年25号から単語記事にもある「バチバチBURST」名で新シリーズがスタートし、2014年36+37号まで連載。更に同年50号より「鮫島、最後の十五日」名で再び新シリーズがスタートした。
しかし2018年7月3日に作者急逝の為、未完にて幕切れとなった。
概要
横綱を目前に相撲界から追放され、この世を去った父・火竜。父への憧れ、失望、そして小さくて弱かった自分への怒りを胸に鯉太郎は、毎日のように樹に向かってぶちかまし続け、強く成長していった。
「死んで生きたくねーからココに来たんだよ」 地方巡業の会場に乱入し、張り手一発でプロ力士を卒倒させた鯉太郎は、元学生横綱の幕下・猛虎と対戦する。ぶちかまし、張り手の応酬で互いに血まみれになりながら、執念で押し出し勝利した鯉太郎。
生きながら横綱という神の称号を与えられた人間は僅か69人。父の届かなかったその称号を得るために、鯉太郎は全てを懸けて大相撲の世界に挑む!!
作品は死なない
2018年の7月3日、作者の佐藤タカヒロ氏は掲載分の原稿を宅配便で送った後に急性冠症候群を患い
帰らぬ人となってしまった、享年41歳。作品もこれから横綱泡影との対戦を目前とした盛上る所で、まだ若くこれからの死を惜しんだ。
また、告別式はしめやかに行われたが、柩にはアシスタントや友人によりバチバチのキャラクターが描かれ、式場には多くの参列者が押し寄せる程だった。
その後四十九日が終わってからと、週刊少年チャンピオンの編集長で10代目になってまだそれ程日が経ってない武川新吾と鮫島の担当者達の元で2018年43号は追悼号として最後の「バチバチ」特大号となった。
その内容は横綱白鵬からの手形とコメントや掲載当時の作者陣によるイラストとコメント、また他紙ながら週刊少年ジャンプの『火ノ丸相撲』の川田氏や家族・アシスタント勢からも手形やイラストが載せられた。
ページ数も66ページを要し、バチバチから最後の十五日の全話の概要にページの横に「サヨウナラ バチバチ」の文字が浮き上がる様になっていた。
残念ながら未刊で終わってしまった作品ではあるが、作者の熱意と人柄が詰まった作品は死なない。
是非その生き様ともいえるこの作品を、何かしらの機会があったら手に取って貰いたい。
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関連項目
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