「バットマン:アーカム・ビギンズ」(原題:“Batman: Arkham Origins”)。とは、DCコミックスの「バットマン」を原作とし、2013年に発売されたヒーローゲームである。
対応プラットフォームはPlayStation3・Xbox360・Windows。
『バットマン:アーカム・アサイラム』『バットマン:アーカム・シティ』に続く、いわゆるアーカムシリーズの第3作だが、シリーズの過去に立ち返る内容となっており、続編というより番外編に近い。
開発も、これまでの2作を担当したRocksteadyではなくWB Games Montrealが担当している。
概要
『バットマン:イヤーワン』の影響を色濃く受けたいわば「エピソード0」モノで、『アーカム・アサイラム』の数年前、ヒーローとしての経験も浅い頃のバットマンとブラックマスクの戦いが描かれる。
ブラックマスクに雇われバットマンを狙う暗殺者としてデスストローク、ベイン、デッドショット、ファイヤーフライ、カッパーヘッド、シヴァ、キラークロック、エレクトロキューショナーなどのヴィランが登場する。
前2作で登場した著名なヴィラン達は、主に過去の姿で登場する。
前作に引き続き、ゴッサムシティの一角を自由に行動し物語を進めていくオープンワールドゲームである。
後に「アーカム・シティ」と化す、前作の舞台でもあったエリアと、その南方に伸びるパイオニア橋の先にある“ダイヤモンド地区”・“コヴェントリ”・“バーンリー”といった新たなエリアが舞台となる。
今作のマップは、前作に比しておよそ1.5倍の広さを誇る。
前2作に比べてボス戦の内容がバリエーション豊かになっており、1対1で激しい肉弾戦を繰り広げたり、ガジェットを駆使して戦ったりと、様々な戦闘を楽しめる。
しかし、非常にバグやフリーズなどの不具合が多いという欠点もある。もともとアーカムシリーズはこれらの不具合が比較的多いことで知られるが、今作はその中でもダントツで多い。
現在はパッチ配信のおかげでマシになったものの、やはりクリアまでに何度かは遭遇せざるを得ない状態にある。
関連作品
直接の続編として『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』がある。今作の3か月後を描く内容だが、『バットマン アーカム・シティ』の続編でもある。
また、今作と『アーカム・アサイラム』の間を埋める、アーカムシリーズの流れを汲む映像作品として、『バットマン:アサルト・オン・アーカム』が制作されている。
……が、ぶっちゃけ今作をはじめとするゲーム作品とはほとんど関係のない内容であり、タイトルロゴが同じでなければ、アーカムシリーズの1作であること自体わからないかもしれない。
ヴィランだけの特殊部隊「Task Force X」をかなりコミックに忠実に映像化した内容であるため、2016年公開の映画『スーサイド・スクワッド』と併せて観た方がより楽しめる。
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