バッドカスタムとは、ゲーム『地球防衛軍4』に登場するバイクの名称である。
正式名称は『戦闘バイクSDL1 バッドカスタム』。プレイヤーからは『バッカス』の愛称で呼ばれる。間違っても『バカス』とか『バカ』とか言わないように。
概要
シリーズを通してバイクなどの乗り物が用意されている『地球防衛軍』だが、『地球防衛軍4』の乗り物(ビークル)は兵科・エアレイダーの装備の一つという扱いで、ミッションに一種類だけ持ち込み可能、支援要請後投下してもらうことで使用可能となる装備である。
そのうちの『戦闘バイク』カテゴリにある装備の一つとして配備されているのがこれである。
『戦闘バイク』の特徴は、全ビークル中で最高クラスの速度を有すること。反面耐久力と攻撃力には難があり、ちょっとした衝撃や障害物との接触などで耐久力が減少するという脆さである。特に高加速型のバイクでは発進しただけで耐久力が削れてしまうこともある。
※なお、『3』以前の作品に登場したバイクは『SDL2』という最新鋭エアバイクだったが、本作における戦闘バイクは全てサイドカー付きの自動二輪『SDL1』シリーズである。これは前作『3』の戦争で、SDL2は耐久性の難を指摘されたため、あえて旧型のSDL1を改造して配備したことによる。(ほとんど改善された気はしないのだが。本当に水上を走るエアバイクが見たかった)
バッドカスタムのレベルは18。難易度NORMAL以下でも入手可能なレベル設定。
耐久力は270で、武装はサイドカーに備え付けられた機銃。威力は1発当たり10ダメージ、弾数は1200発、1秒間に15発の連射が可能で射程距離は160m。
定員2名で、一人は操縦者、もう一人はサイドカーに座れる。機銃の操作にはサイドカーへの搭乗が必要。
このバイクは高加速型ではない。つまり最高速度では他のバイクと比較して特筆することはない。また、先に述べた攻撃力や耐久力も、1ランク下(バイクカテゴリ最低ランク)の無印SDL1と比較すると、多少高いが目に見えて違いが現れるというほどでもない(なお、無印SDL1はレベル9、耐久力225、機銃の攻撃力9)。
では、そんなこのバイクがなぜネタとして取り上げられるのか?その答えは「扱い辛さ」にある。
既に述べたように最高速度が高すぎるとかいう話ではない。「滑る」のだ。それはもう。
なんと、このバイクに使われているタイヤは「既に摩耗しきっていてグリップ力が大きく落ちてしまったもの」なのである。
ゲーム中の説明文によると、兵士の評判も散々で重大な事故が起こるのも時間の問題だと言われていたとのこと。また、一般の兵士たちはドリフト練習にしか使っていないとも解説されている。そんな危なっかしい装備が普通に配備され持っていける(持っていく)プレイヤーのエアレイダーや、それを制止しようとしないEDF本部などツッコミどころは満載。
そのグリップ力の低さゆえ、ただカーブが曲がりづらいというだけではなく直進することさえままならないという有様で、仮に直進できても今度は止まることが困難となり、さらに半端な速度ではちょっと急な坂道を上ることもできず、挙句非常に小さな段差ですっころぶ。
と言うわけで、当然ながらプレイヤーからも「ネタ装備」「産廃」などひどい言われようである。ただでさえ本作のバイクは戦術的に運用することが難しい中、わざわざこれを使う必要はないといってよい。おまけにレベルが低いため、非常に出やすいのもネタにされる。
しかし、本当にどうしようもないそのネタっぷりから一部プレイヤー間ではカルト的な人気を誇る装備でもある。「乗りこなせれば尊敬される」「縛りプレイのお供に」などと言われることも。
ニコニコ動画ではさぐらだ氏をはじめとするプレイヤーにより、ミッション28『高速船』の規定ルートをバッドカスタムで走るタイムアタック「バッドカスタムレース」(バッカスレース)が提唱されている。バッドカスタムを乗りこなせるというなら、この記事を読んだあなたも参加してはいかがだろうか。
特攻攻撃について
FPSやTPSでおなじみとなっている「C爆弾を車載して乗り捨て、敵陣に特攻させる」いわゆるC爆特攻。EDFにおいてはビークルのエンジンをつけたまま乗り捨てることが出来ないため通常この攻撃を行うことはできない。
しかし、バッドカスタムはよく滑る。それはもうきっちり直進させてから乗り捨てるとそのまま50~100メートル程度は滑っていく。これを利用してC爆弾を張り付けた状態で走り出し、乗り捨てることでC爆特攻が可能なのだ!(通称爆カス)
なお実用性は…お察しください。
関連動画
バッドカスタムの紹介は0:43から
爆カスの実演 そもそも前に走り出すことすら困難なので有効性は…
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 0
- 0pt