33件
バトル・ドロイドとは、映画「スター・ウォーズ」およびそのスピンオフ作品に登場する架空の兵器群。
ジェダイたち共和国軍と敵対する通商連合軍が大規模に製造、運用している他、民間レベルの非合法活動（潜入・暗殺等）で用いられることもある。
代表的な存在であるB1バトル・ドロイドは、３Dアニメ「クローン・ウォーズ」最大の萌えキャラ。
概要
バトル・ドロイドは、その名の通り、戦闘を目的として運用される自律兵器群の総称である。
搭乗者などによる随時の操作入力を必要とせず、あらかじめプログラミングされたコマンドなどに従って動く。もちろん、運用中の作戦変更などにも、適切なコマンドを出し直すことで対応できる。
とはいえ、基本的に即時の対応力や創意工夫などは、通常の人間やクローン・トルーパーに劣るため、実際の運用にあたっては、物量によるゴリ押しを戦術の基本に据えることがほとんどのようだ。
共和国軍、特に相対することの多いクローン・トルーパーたちからは、「ブリキ野郎（ども）」と呼ばれる。
バトル・ドロイドにも幾つかの種類があり、任務や作戦に合わせて運用される。以下はその一例。
B1バトル・ドロイド
B1バトル・ドロイドは、クローン大戦中に最も多く製造され、最も多く破壊・消費されたバトル・ドロイドであろう。
フレーム剥き出しでスケルトンさながらの姿が特徴的（実際、デザインは開発した人型種族ニモイディアンの死骸がモチーフになっている）。顔にあたるパーツは、細長い面鎧めいている。
一般的な装備は、通信機能とバッテリーが内蔵されたバックパックと、E-5ブラスターライフル。
対人ブラスター１発で破壊される脆さであり、通常装備では火力も貧弱。だが、バトル・ドロイドの中では最も安いらしく、大量に製造・配備され、ドロイド軍最大の特徴である物量戦を体現する。「ジェダイ無双」があれば確実に雑魚兵。
人工知能の思考レベルも高くない・・・のだが、３Dアニメ「クローン・ウォーズ」では、とぼけた言動や個体間での会話、不機嫌な上司に怯える、愚痴を吐くなど、戦闘以外ではある意味高度で人間的な言動を行なっており、独特の魅力を持っている。命令を受けた時の「ラジャラジャ」が常套句。
B1バトル・ドロイドこそが「クローン・ウォーズ」最大の萌えキャラであることは論をまたないが、彼らはその座を狙うグリーヴァス将軍の影に怯える日々を過ごしている。
B2スーパー・バトル・ドロイド
B1バトル・ドロイドを発展させ、装甲と火力を増強したタイプ。
固定武装として腕部に内蔵されたブラスターとグレネードランチャーを持ち、侮れない火力を持つ。
しかし、単独行動を行うレベルの思考能力は与えられていないため、基本運用はB1バトル・ドロイドと同様、戦列を組んでの物量戦となっている。
言ってしまえば、B1バトル・ドロイドが可愛さと引き換えに力を得た感じ。
「……おや！？B1バトル・ドロイドの ようすが……！」 bbbbbbb...
安価でもなくなっているらしく、一説によればB1バトル・ドロイド10機ぶんのコストがかかるとか。その割に、B1と大して変わりないやられっぷりなんだが・・・
ドロイディカ（デストロイヤー・ドロイド）
デストロイヤー・ドロイドとも呼ばれ、2本の腕はブラスターライフルそのものとなっており、エネルギーバリアを張った状態でブラスターを高速連射する。
その弾幕はジェダイですら防戦一方に追い込みかねない手強い敵。バリアを張っているため、ジェダイお得意のブラスター光弾の跳ね返しを無力化できるのも大きい。
体を丸めリング状になることで高速移動が可能。即時展開できる火点として、戦術的価値も高い。
BXドロイド・コマンドー
B1バトル・ドロイドがお好き？ 結構、ではますます好きになりますよ。
さあさどうぞ、B１のニューモデルです。
高性能でしょう？んああ仰らないで。口癖が結局「ラジャラジャ」。
でも完全な人工知能なんて見かけだけで、反乱は起こすし、よく裏切るわ、すぐぶっ壊れるわ、ろくな事はない。
装甲もたっぷりありますよ、ブラスター1発くらいなら大丈夫。
どうぞ運用してみて下さい、いい手際でしょう。余裕の潜入だ、基本性能が違いますよ。
装甲と瞬発力、そして人工知能の思考レベルが強化された人型バトル・ドロイド。少数による潜入作戦すらこなすが、やはり微細な判断力、対応力はクローン・トルーパーや人間には及ばない。
E-5ブラスターライフルの他、敵を気絶させるスタン・バトン、扉や壁を切断・突破するフュージョン・カッターを装備、個体によっては、ヴァイブロソード（振動剣）や手榴弾などを持っていることもある。
IG-100マグナガード
ドロイド軍の司令官、グリーヴァス将軍直属のバトル・ドロイド。
一種の教育型コンピューターを搭載しており、経験した戦闘やグリーヴァス将軍の訓練によって、その強さを増すことができる。同時に、個体間での情報並列化などは行われていないらしく、性能の個体差が激しい（とはいえ、初期状態のマグナガードでも充分に手強く、ジェダイですら油断できないという）。
主な装備はエレクトロスタッフ。両端に電光を宿すこの棒状の武器は、特殊な金属で作られた近接戦用個人兵装で、ライトセーバーと鍔競り合うことすら可能。これにより、マグナガードは個体によってはジェダイと互角以上に渡り合う。
グリーヴァス将軍が認めた精鋭中の精鋭には、特徴的なヘッドラップとケープが与えられており、その汚れ具合などから、そのマグナガードの戦歴を推し量ることができる。
T-シリーズ・タクティカル・ドロイド
戦略の立案に特化したバトル・ドロイド。
標準的なバトル・ドロイドとは比較にならないほど知能が高く、他のバトル・ドロイドたちの指揮を執っていた。
その能力は独立主義勢力の中でも高く評価されており、一軍の指揮を任されることもあった。
ブラスターを使用したり戦車を操縦したりして、前線で戦うこともできる。
しかし、想定外の事態にはやや弱い面もあるようで、時々抜けた行動をすることもあった。
スーパー・タクティカル・ドロイド
戦略の立案に特化したバトル・ドロイドで、T-シリーズ・タクティカル・ドロイドの改良型。
想定外の事態が起こっても動じることなく的確に対処でき、他のバトル・ドロイドのような抜けた面を見せることはほとんどなかった。
また、敵に捕らえられても尋問に抵抗するようにプログラムされている。
その能力は独立主義勢力内でも高く評価されていたようで、たびたび重要な任務を与えられていた。
彼らは他のバトル・ドロイドと違い、「カラーニ」「クラーケン」「オート＝O」などの固有の名称を与えられている。
関連項目
- 4
- 0pt
