バニングリッシュとは、TIGER&BUNNYの主人公の一人であるバーナビー・ブルックスJr.(CV.森田成一)が喋る英語、もしくは英語に近い何かである。
本編放映中のバニングリッシュ
元々はアニメ本編においてバーナビーが予告を担当する際、サブタイトルの英文を読み上げる時に流暢ではあるがやや癖の強い発音であったのをファンが揶揄して表現した言葉であった。
揶揄といっても悪意によるものではなく、本編中のどこか影を漂わせるバーナビーの気配をあまり感じさせないテンションの高さと相まって、思わず苦笑(もしくは腹筋崩壊)しつつもほのぼのとさせられる雰囲気などを一口で言い表したのがこの“バニングリッシュ”である。
とにかく、この頃はまだきちんとした“英語”であった。この時は。
HERO RADIOにおけるバニングリッシュ
ところが2012年4月よりNACK5の星空サンライズ(VIRTUAL ADVENTURE 2)内で始まった、TIGER&BUNNY専用の1コーナー『HERO RADIO』第一回目の冒頭で、パーソナリティーのバーナビーがこう宣った。
「この番組内ではですね、わたくしが英語に似た言葉を喋ると思うんですが、英語ではありません。イングリッシュではありません。これ、“バニングリッシュ”って言います」
この前置き以降、番組内でバーナビーは英語っぽいがなんか違う日本語でもない何やらおかしな言語を用いるようになる。
こうして、独特なセンテンス・綴りを完全無視した発音・無駄すぎる巻き舌など、『バーナビーが喋る英語に似た言葉』を指して“バニングリッシュ”と呼ぶこととなった。 つまり公式への逆輸入である。
(ただしあくまでHERO RADIO内のみでの設定であり、アニメ本編への逆輸入ではないことは留意されたし)
日常会話での日本語を所々英語に置き換えるいわゆるルー語とは趣が異なる。
バニングリッシュはあくまで文章中の英語やカタカナ語をくどい発音で喋ることを指す。だがアラビア数字は無理矢理英語読みに変換する。
RADIOを「レイディオ」と読むのはほんの序の口。バーナビー(Barnaby)を「ヴァーナビー(Varnaby)」と違う綴りに変えてしまったり、ルナティックを「ラヌティック」ともはや原型を留めない発音にしてしまったり、21話を「トゥエンティワン話」と読み替えたりもはや振る舞いは自由(フルィーダァム)である。
おかげでリスナーやスタッフからさえも腹筋崩壊してしまい内容に集中できないとの苦情あるいは大絶賛の嵐である。
だが、このバニングリッシュがバーナビー(延いては中の人)の暴走による賜物かというとそうではない。
RADIO内でバニングリッシュを用いることになったそもそものきっかけは、『ロイズさんの顔をしたマーベリック』『ウロボロス』等の異名を持つ尾崎EPの指示によるもの。
サラリーマンヒーローの悲哀か、はたまた身食い蛇の円環から逃れられない操り人形の不幸か、ともあれバーナビー自身が率先して使い始めた言葉ではない、はず。多分。
関連コミュニティ
関連項目
- 2
- 0pt