バレットM95とは、アメリカのバレット・ファイアーアームズによって開発された狙撃銃である。
概要
対物ライフルの代名詞として知られるバレットM82は、非常に長い射程距離と高い殺傷能力を併せ持ちながらもセミオートマチックで連射が可能、反動もこのクラスの銃としては比較的小さいという理想的な対物狙撃銃だが、全長が1400mm以上、重量が本体のみで13kgとかさばる為、運搬には苦労がともなった。
そのため、より小型軽量の対物ライフルを設計思想として「バレットM82A1」をベースとした派生型の「バレットM90」が開発される。しかしバレットM90は発表後にさらに改良が入ったため、ナンバーも併せて変更し、現在使われている「M95」となった。
設計・機構
ステータス | |
---|---|
全長 | 1143mm |
重量 | 10700g |
装弾数 | 5発 |
弾薬 | 12.7mmx99 NATO弾 |
設計思想どおり、M95の全長は1100mm程度、重量は10kg程度まで抑えられ、元のM82A1に比べればいくらか楽に持ち運びができるようなコンパクト化を実現している。
一部パーツをM82A1から転用しているものの、ブルパップ式を採用することで銃身を短くすることなく全長を縮めることに成功。しかし、その結果セミオート機構を搭載することができなくなってしまった為、発射機構はボルトアクションとなった。
装弾数も5発に減らされており、コンパクトにはなったが劣化と言える箇所も少なくない。ただし、セミオート機構を廃したためM82A1に比べ多少安価であり、また命中精度の面から考えればボルトアクションの方が容易に向上できる。
バレットM82と同様、遠距離制圧や特務の為に西側軍事組織で採用されており、日本の自衛隊にもカスタマイズ型の「M95SP」が採用されているとの情報もある。
創作の世界ではM82A1がありきたりすぎるためか、ちょっと狙撃銃をかじっている人からはそこそこの人気がある。しかしながら一般的には知名度が低く、同口径のボルトアクションに限って見たとしても、話題をヘカートⅡに持って行かれてしまった。
派生型
M95をさらに簡略化したM99がある。弾倉をも廃して単発とすることで非常に高い命中精度を実現。1000ヤードでの集弾範囲の世界記録を持つとの情報があるが、ソースは定かではない……って某百科事典には書かれてた。
採用作品
関連動画
ゲーム
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
- 0
- 0pt