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ヨーヨーヨーヨーの機種一覧バンダイハイパーヨーヨー > バンダイ・ハイパードラゴン

ハイパードラゴン(Hyper Dragon)とは、バンダイが販売していたヨーヨーの名である。

概要

数々のホビーを盛り上げてきた雑誌・コロコロコミック
90年代後半は、ミニ四駆ビーダマンハイパーヨーヨーベイブレードなどが誌面を賑わせていた。

そんな中、ハイパーヨーヨーは他のホビーにべてカスタマイズ性に欠けることが問題になっていた。
上記のホビーはいずれも、改造カスタマイズをして自分だけのオリジナルマシンを作れるという魅があり、供給側も本体のみならず追加パーツも売れるという点でWin-Winの関係を築いてきた。

しかし、ハイパーヨーヨーは、ほとんどが海外メーカーOEMである。
バンダイが勝手にパーツを作るのは、技術的にもライセンスの問題からも難しい。
また、高速回転するアイテムである以上、既存ヨーヨー改造は安全性の問題から禁止せざるを得ない。

そのため、松下電器(現パナソニック)の協の下、バンダイオリジナルカスタマイズ可ハイパーヨーヨー「ハイパードラゴン」開発が決定。1998年末に、各種カスタマイズパーツと共に発売された。

製造は松下グループ子会社の寿工芸(株)が担当。
日本メーカー日本製競技ヨーヨーは極めてしく、「ハイパードラゴン」「ハイパードラグーン」の退場以降は、2008年の「ヨーヨーリクリエーションスターダスト」まで作られていない。

当時連載されていたヨーヨー漫画超速スピナー』では、主人公チームヨーヨーとして登場した。

構造

当時流だったヨメガヨーヨーは、サイドキャップとボディパーツ超音波融着されており、分解ができないようになっている。

しかし、ハイパードラゴンは付属の「ドラゴンツール」を使うことで、ボディ・サイドキャップ・軸・ベアリング分解が可。当時としてはしく、ボディを交換することができるようになっていた。

軸はネジ式ではなく、キャップ裏の「Zロックウイング」で挟み込むように固定されており、ドラゴンツールキャップをボディにロックすると、同時にロックするようになっていた。

『超速スピナー』での扱い

ヨーヨー界の重鎮・才羽博士開発した次世代ヨーヨー

ジャパンチャンピオンカーニバル決勝戦で、中村名人堂本一にこのヨーヨーを渡そうとするが、本人はファイヤーボールで挑むことを決意。これを辞退する。

決勝戦終了後、中村名人との高速ループ勝負の後に、めて託される。
彼以外のTHP-Jメンバーには、量産型である「THP-Jバージョン」が渡された。

パワーのあるスリープと高速ループが可な高性ヨーヨーで、内蔵チップによってスピナー達のスタイルを解析・コピーすることができる。
また、プレイヤーの腕次第でトリック8の字ループ」すら実現することが可である。

アニメ版は、すでにドラゴンの販売が始まってから放送が開始されたため、JCCの途中でドラゴンを手に入れるようになっている。

現実と異なり、カスタマイズ性についてはほとんど言及されなかった。

実際の評価

当然漫画のようには行かず、組み替えができるだけのごく普通ヨーヨーである。

しかしながら、このヨーヨー価は、まさにこの「組み替え」にあった。
ハイパードラゴンの本体価格は2200円だが、カスタマイズパーツボールベアリングは600円。
すなわち、2800円でボールベアリング機種が手に入ることになる。

当時、ボールベアリング機種は5000円であった。
お小遣いの少ない小学生にとって、安価ボールベアリング機が作れるのはとてもありがたいことだった。

最大の弱点は、圧倒的な強度不足
サイドキャップでボディをロックするようになっていたが、まずこのサイドキャップすぐにひび割れという致命的な弱点を抱えていた。
また、Zロックウイングロック方式は、バネである。ヨーヨーで最も負荷が集中する軸部分をバネで押さえつけていたため、とても分解しやすかった。
また、ストリングが絡んでもひねっただけでは開けられず、わざわざドラゴンツールを取り出すか、キャップずらしてボディごと分解しなければならず、メンテナンス性も著しく悪かった。

これらの弱点は、後述の生機種で少しずつ解消されていったが、時すでに遅く、第1期ハイパーヨーヨーはこのシリーズを最後に一度終了することになった。

しかし、バンダイ内製ヨーヨーの特徴「性よりも子供が喜ぶ要素」は、このヨーヨー確立された。
これらのコンセプトは、第3期ハイパーヨーヨーに引き継がれた。

この頃の子供が一は考えたであろうモーター内蔵ヨーヨーの「ハイパーインフィニティー」や、ハイパーループ(ダンカン・プロヨー)のボールベアリングカスタムである「メタルバレット」にそれを見ることができる。

第3期ハイパーヨーヨーでは、カスタマイズ機種「ハイパークラスター」を再度発売した。
こちらは強度面と分解組み立ての煩雑さを善した、カスタマイズヨーヨーの決定版といえる出来になっている。

パーツ

ボディ

ウェイト

ベアリング

アクセル

派生機種

THP-Jバージョン

サイドキャップの模様が、その名の通りドラゴンになったデザイン違いバージョン
当時としてはしい、(チーム単位とはいえ)実在選手のシグネイチャーモデル
ボディカラーも、ブルーから、THP-Jチームカラーであるグリーンに。

ノーマルのハイパードラゴンと同じ。やはりサイドキャップ割れやすいため、美品はまれである。

ハイパードラゴンファイヤー/アクア

割れやすかったドラゴンサイドキャップに、カーボンファイバーを混入した良版。
超速スピナー』劇中では、ファイヤー堂本一の、アクアが北条院斗のモデルとなった。

デフォルトでついているボディが、ファイヤーノーマルタイプアクアストリングタイプ
それ以外は初期のハイパードラゴンと同じである。

色は、コロコロコミックでの発表時はファイヤーアクアだったのだが、製品版ではなぜかファイヤーアクアになった。

ハイパードラゴン プロスピナーバージョン

『別冊コロコロコミック2月号で、抽選で3名にプレゼントされた特別仕様

ボディはレッドだが、このボディ自体は「ノーマルボディセット」の別色と同じもの。
しかし、サイドキャップがここ限定のスモークがかかった限定版。

前述の本体強度もあいまって美品ではまず存在しないであろうレア版。
プレゼントされたもの以外は日本ヨーヨー協会が保持しているが、やはりキャップにヒビが入っている。

ハイパードラゴンダッシュ

未発売

ボディをタイヤのようなゴムリングで覆った、「ウォーク・ザ・ドッグ」系統に強いヨーヨーになる予定だった。
コロコロコミック情報が掲載されていたが、発売中止

ハイパードラグーンプロ

バンダイ・ハイパードラグーンプロ

設計を一から見直した、事実上のフルモデルチェンジ
カスタマイズパーツは、ボールベアリングとリ・アレンジウェイセットのみ対応。

ハイパードラグーンスタンダード

バンダイ・ハイパードラグーンスタンダード

ハイパードラグーンの廉価版。サイドキャップなし。カスタマイズはボールベアリングのみ。

同コンセプト機種

ボディを組み替えることができるヨーヨーシリーズ

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