「ケッ!!戦の役に立たねえ技だの位だのくだらねえ連中だ!!」
「戦場じゃ強い奴が勝つだけなんだよ」
バーサーカー(帝都聖杯奇譚)とは、経験値による聖杯戦争作品「帝都聖杯奇譚」に登場するサーヴァントの一騎である。
サーヴァントについては、サーヴァント(聖杯戦争)を参照。
概要
大柄な体躯を厳めしい甲冑で纏った武者の英霊。魔人アーチャーこと織田信長によって帝国陸軍が掌握されてしまった状況をよしとしない間桐少佐(演:ワカメ)によって召喚される。
近年のバーサーカーのサーヴァントにおいては今やお馴染みとなった“言葉を話すバーサーカー”ではあるのだが、先達たちの例に漏れなく、彼もまた意思疎通が困難な部類(不可能ではない分、余計タチが悪い)。それだけならばまだしも、激しい気性の好戦的な性格の持ち主であり、その言動ももはや常軌を逸している有様。加えて、何の関係もない女子供まで積極的に殺害しようとするばかりか、ゲーム感覚で得点を付けた上でこれを実行しようとするほどの超危険人物。このため、鬼畜外道という言葉が生温く聞こえるほどであり、むしろ異常と呼ぶに相応しい。
その一方で、自身が暴走したために令呪にて自害を命じようとしたにも関わらず、マスターを裏切るつもりは毛頭ないことから、ある程度の義理堅さと武人の矜持を持ち合わせている。ただし、令呪の宿った腕はぶった斬りました。
ともあれ、そのような経緯の後に陸軍にて殺戮の宴を繰り広げる(幸い、このシーンはいつもの経験値チックなデフォルメ絵のおかげでかなりソフトな描写となっている)。本来であれば、このような無法を信長が見逃すはずもないのだが、どういうわけか当の本人はバーサーカーと戦うことに関しては消極的な姿勢を取っているが・・・・
真名は(ネタバレにつき反転)織田家臣団の一人、森長可。彼の名は知らずとも、その弟である森蘭丸の名は広く知られていよう。比類なき武勇を誇ったため“鬼武蔵”の異名を持つ猛将。だが、その一方では血で血を洗う戦国の世ということを考えても、あまりにも残虐すぎる逸話に富んだ悪鬼でもある。そんな彼でも死の運命は免れず、小牧・長久手の戦いにて秀吉方について奮戦するも、敵の銃弾を額に受け討死。その死に、自陣営の兵からは喜ばれたという。
その逸話からネット界隈においては戦国DQN四天王と見なされる彼だが、織田家には忠実で在り続け、また領主として商業振興を主とした統治で尽力したり、書道や茶道を嗜む文化人であったり(ただし言動はやっぱり血生臭い)、義父である池田恒興からの信頼を勝ち取っていたり(彼が秀吉の下に馳せ参じたのも恒興に従ったため)するなど、断じてそれだけの男でないこともまた事実。
ちなみに、ノッブの後ろ向きすぎる姿勢も、彼の父である功臣森可成に恩を感じているため。それと蘭丸に嫌われたくないから。史実でも、信長は長可を寵愛しており、彼の数々の狼藉を許していたという。
なお、「帝都聖杯奇譚」の設定段階で紹介されていた“武蔵”とはおそらく彼のことであり、またマスターの方も宮本武蔵を召喚しようとしていた模様。
余談だが、長久手の戦いにて、家康と共に長可・恒興による父子連合隊と激突したのが徳川四天王の“赤鬼”井伊直政。この戦にて音に聞こえし“井伊の赤備え”が晴がましくも世に出るととなり、そして古き鬼の死と同時に新たな鬼が戦国の世に産声を上げた瞬間でもある。
後述する装備により、戦いを仕掛けてきたランサーを圧倒するも、乱入してきた桜セイバーこと沖田総司と交戦。彼女の無明三段突きを受け敗北。最初の脱落者となる。
ちなみに、初期設定においては召喚したマスターを殺害し、後に自身を死んだ息子だと思い込んでいる女性がマスターとなるらしかった。彼に関する逸話として、本能寺の変にて蘭丸たちの討ち死にを知り涙に暮れる母親に付き添い慰めていたという。彼なりに、何か思うところのあったのだろうか。その蘭丸を討ち取ったヤツを後に召し抱えたのはナイショな。
「Fate/Grand Order」にて、この「帝都聖杯奇譚」を下敷きとしたイベント「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚~極東魔神戦線1945~」が実装されたわけだが、残念ながら彼が姿を見せることはなかった。
一応、彼と思しきサーヴァントが召喚されていたらしいが、別のランサーにより撃破されてしまった模様。
※一応フォローしておくと、当時の一向一揆というものは、ほとんど宗教テロ同然のゲリラでした。これにはノッブどころか、色んな戦国武将が泣かされてきました。特に家康さんに至っては、家臣まで一揆に加わるという目も当てられない大惨事に見舞われ、危うく死にそうになりました。この人こんなんばっかだな・・・
能力
狂化:D | バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。筋力と耐久が上昇するが、言語機能が単純化し、複雑な思考を長時間続けることが困難になる。ちなみにランサーで召喚してもライダーで召喚してももれなく付いてくる。 |
精神汚染:B | 精神が錯乱しているため、精神干渉系の魔術をシャットアウトできる。 |
血塗れの蛮勇:A | 返り血で袴が真っ赤に染まったという、血生臭い逸話からのスキル。敵を攻撃すればするほど攻撃力が向上するが、引き換えに防御力が下がっていく。 |
生前にて戦い抜いてきた武勇は健在であり、高名な武術家であるランサーや剣の天才たるセイバーを相手に渡り合っていた程の卓越した槍使い。日本出身ではあるものの、知る人ぞ知る人物に知名度補正の恩恵はほとんどない可能性が高い。そのため、彼をバーサーカーとして召喚したこと自体はある意味では理に適ったことと言える。また、狂化ランクが低いことで判断能力などが失われずにすみ、そして前述のように断じて主として認めた相手を裏切らないなど、バーサーカーのサーヴァントとしては比較的扱いやすい部類に入るはず・・・なのだが、先述の通り会話可能である代わりに意思疎通が困難である上に、スキル“精神汚染”のためにやっぱり扱いにくいかもしれなかったり・・・・。要するに諸刃の剣、といったところか。
それはそれとして、その実力もさることながら、謎の自己再生にてランサーらを圧倒していた。サーヴァントでは考えられないその回復力の秘密は彼の甲冑にあった。
バーサーカーが装備している甲冑の正体で、その実態は拘束具。陸軍第四魔導機関が第三帝国による技術提供により完成に漕ぎ着けたという代物。その効果は、土地から魔力を吸収することにより、致命傷すらも完治させるほどの回復力を得る。これこそが、ランサーらを圧倒していた秘密であると同時に、またバーサーカー特有の尋常ならざる魔力消費量を解消。このために、バーサーカーのより安定した運用に一役買うはずだった。
その反面、この拘束具による魔力吸収はあまりにも強引なものであるため、使い続ければ土地が死んでしまう、というデメリットも存在している。ただし、この拘束具は元々“バーサーカーを敵地に投下して使う殲滅兵器”というコンセプトの下で運用される予定であったため、そこまで問題視されていなかった模様。
だが、現実は非情である。それらの利点も、当初の構想も、バーサーカーの暴走によりほとんどご破産という結果に。
ともあれ、これを撃破するには一瞬で消し飛ばすだけの火力を叩き込むか、胸部の炉心を心臓ごと消滅させるかのどちらか。そのどちらも有していないランサーは苦戦を強いられ、逆に桜セイバーは事象崩壊による対物破壊に特化した魔人の技を有していたため、撃破することができた。
なお、この使い方は第三帝国が想定していた使い方と異なるらしいが・・・・
宝具
ランク:C / 種別:対人宝具 / レンジ:1 / 最大捕捉:1人
身の丈ほどもある巨大な槍。片面には「人間」、裏面には「無骨」と彫られた刃を持ち、また穂先に突き立てられた首級が槍を突き抜け石突まで達したという逸話が残され、「この槍の前では人間の骨など無いも同然」と謳われし槍。すなわち、二代目和泉守兼定・・・・通称ノ定作の十字槍“人間無骨”。この頃のシリーズにてよく見られるようになった現存する宝具の一つである。
「どんなヨロイも紙クズ同然」と豪語しており、事実真名解放を行なっていない直槍の状態でも人間をその言葉そのままに輪切りにするほどの威力を持つ。ただでさえ凄まじい攻撃力を誇っていながら、真名解放によって本来の姿となる。穂先の展開ギミックによって変形した槍先は、もはや十字槍というよりはむしろ十字槍のような形をしたチェーンソー、といったところ。なお、解放前の状態で突き刺してから、強制的に槍を開いて敵の内部から破壊、というのが本来の使用用途らしい。このような防御無視の効果を持っていながら、消費魔力が少なく、マスターの魔力消費も少量という極めて実戦向きの優れ物。
- 百段
ランサー、あるいはライダーとして召喚された場合に使用可能となる宝具であり、生前の愛馬。曰く、自身の居城である金山城の石段100段を駆け上るほどの健脚を持つと言われている甲斐黒、すなわち百段。どうやら、どこぞの中華サイボーグと同様に合体ができるらしい。その名も「パーフェクトDQN・MORI・NAGAYOSHI」!
・・・・何とも、身も蓋もない名前である。
・・・・というか、この戦国ガジェットな人間無骨といい、合体機能付きの百段といい、一体誰の仕業なんだよ・・・・?
Fate/Grand Order
イベント「オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019」にて実装。
イベント内では鉄砲玉として扱われ、魔力切れの所をカルデアのマスターに救われて臣従することになる。(戦国基準で考えたら)器の小さそうなマスターに若干の反りの合わなさを感じる中、なんと生前の大殿ですら足軽扱いという体制に大爆笑と共に評価を改め、以後大いにマスターに懐く。
猛獣さながらの残虐性を持ちながら、忠犬のような素直さと人懐っこさを兼ねた性格を持っており、生前の乱暴狼藉を「まぁ、仕方ないか」で黙認されていたのをどこか納得してしまう愛嬌がある。
乱暴さが目立つが忠誠心は実は生前からしっかりしていたようで、イベントのエピソード内でもすぐに血なまぐさい手段を取ろうとするのをマスターが窘めるというシーンでは愚痴は零すもちゃんと留まってくれる。
「(沸点は低かったが)達筆で茶の湯を愛した文化人」な部分も描かれる。
- スキル
- 精神汚染(兇):B
- 戦場において発揮される異常な精神性。マスターを含めあらゆる対象との正常な意思疎通が困難となり暴走する。残虐性が強化され、敵を殺しつくすか己が死ぬまで戦い続ける。
- 鬼武蔵の遺言状:C
- 討死した際、敵だけでなく味方にも喜ばれたというある意味すごい逸話からのスキル。遺言の内容は所持していた宝の分配や家族への身の振り様の指示。
- ・沢姫(茶壷)台天目(茶碗)を豊臣秀吉へ譲渡する。
- ・その他いらない茶道具や秘蔵の脇差は後継の仙千代にやる。
- ・仙千代は引き続き秀吉に仕えること。でも金山城は別のヤツに治めさせろ。
- ・母上は殿下に金もらって京都に引っ越せ。
- ・娘のおこうは侍じゃなく京の町人か医者に嫁ぐこと。
- ・女たちは実家に帰れ。
- ・戦で大敗したら、城に火をかけて皆で仲良く死ね。
ゲーム内性能
限定星3バーサーカー。
スキル3が「生きている間は強力なスター集中効果+自身が落ちると味方にスターをばらまく」という珍しい戦闘不能時発動スキルで、他のスキルも「強力だが死にやすくなる」という設計で固まっている。
このため、瞬発的に火力を出してすぐ落ちるという完全に鉄砲玉としての運用が望ましい。実際史実通り。スキル1を使ってしまうとバフが掛からなくなる(宝具の無敵貫通含む)ので最後に使おう。
限定★3は非常に重ねにくく、宝具レベルを伸ばしにくいが、自身のクリティカル殴りが本領なのであまり気にならないのも良い所。宝具を無視すれば希少なカレイドスコープ等のNPチャージ礼装も不要で、腐りがちな通常攻撃重視の礼装がつかえるし、★3でコストが安いので鉄砲玉運用をしてもコストを圧迫しない…と何かと頼りになる男である。ただしArts2枚のクリティカルでそこそこNPはためやすく、生き延びれば宝具を撃つ機会もあったりするので意外と侮れない。
流石に自分で星を出すことは(死亡時以外)出来ないので、星が出る味方と組ませたい。なるべく森の行動を阻害しないよう、スキルによる星出しができるとベター。
- キャラクター性能
HP (Lv1/Lv70/Lv100)
1443/8019/10872ATK (Lv1/Lv70/Lv100)
1436/7732/10464COST 7 コマンドカード Quick/Arts/Arts/Buster/Buster 所持属性 サーヴァント、人属性、混沌属性、人型、男性
ヒト科 - スキル
保有スキル 精神汚染(兇):B
(CT8→6)自身のクリティカル威力をアップ[Lv.](3T)
&弱体耐性を大アップ(3T)
&強化成功率を大ダウン<強化扱い>(3T)【デメリット】血濡れの蛮勇:A
血濡れの蛮勇:A+
(CT7→5)自身に「攻撃時に自身の攻撃力をアップ(3T)」する状態を付与[Lv.](3回・3T)
&「攻撃時に自身の防御力をダウン(3T)」する状態を付与(3回・3T)【デメリット】自身に「攻撃時に自身の攻撃力をアップ(3T)」する状態を付与[Lv.](3T▲)
&「攻撃時に自身の防御力をダウン(3T)」する状態を付与(3T▲)【デメリット】鬼武蔵の遺言状:C
(CT7→5)自身にスター集中状態を付与[Lv.](1T)
&「自身がやられた時にスターを獲得する状態」を付与(3T・20個)クラススキル 狂化:D 自身のBusterカード性能を少しアップ アペンドスキル EX攻撃強化[Lv.]/NPチャージ[Lv.]/対アヴェンジャークリティカル発生耐性[Lv.] - 宝具
人間無骨(にんげんむこつ) カード種別:Buster ランク:C 自身に無敵貫通状態を付与(1T)
+敵単体に超強力な防御力無視攻撃[Lv.]
&防御力をダウン(3T)<OCで効果アップ>
関連動画
関連静画
関連項目
- TYPE-MOON関連の一覧
- サーヴァント(聖杯戦争)
- コハエース
- 帝都聖杯奇譚
- Fate/Grand Order
- 織田信長、豊臣秀吉(主君)
- 間桐慎二ワカメ←マスターのそっくりさん
- 桜セイバー
- アサシン(Fate/EXTRA)
- 森長可※真名につき反転
- 森蘭丸←生前の関係者につき反転
- 武蔵坊弁慶←実はその異名の由来に関係している人物(諸説あり。ちなみにこの人は別人)
- 宮本武蔵←マスターが本当に召喚しようとしていた人物(流石にこの人は来ないでしょう)
- バーサーカー(Fate/EXTRA)←似たようなギミックの持ち主
- 謎の蘭丸X(弟に似てる)
- 鬼畜
- 外道
- DQN
- 戦国DQN四天王
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