バーチャコップとは、セガが発売しているガンシューティングゲームである。略称はVCなど。
セガサターン、Windows、プレイステーション2などに移植されている。(日本未発売だが、Nokiaのゲーム機能つき携帯電話「N-Gage」版が存在する模様。実際には発売されなかったそうだが、YouTubeでプレイ動画を見ることができる)
また、TIGER社がLCDゲーム(ゲームウォッチの親戚みたいな液晶ゲーム)版バーチャコップを発売している。(プレイ動画はこちら)
概要
バーチャコップは、1994年にセガから発売された、アーケードゲームで初めて3D描写を使用したガンシューティングゲームである(厳密に言えば、ナムコのギャラクシアン3やスターブレードを、3Dシューティングとしてではなくガンシューの範疇に含めるのならば「業界初」ではなくなるが、ライトガンを使って人間を撃つ3Dポリゴンガンシューという意味では「業界初」である)。
「どの敵が、いつ命中弾を撃ってくるか」が視覚的に分かる「ロックオンサイト」というシステムを搭載しているのが特徴である。
また、腕を撃たれれば腕を押さえて痛がり、腹を撃たれれば腹を押さえて倒れ、足を撃たれれば崩れ落ちるように倒れる…という、プレイヤーの銃撃がヒットした部位によって敵のリアクションが変わる…という演出は、今でこそ当たり前に使われているが、どこを撃たれても同じリアクションしかしないガンシューばかりであった当時では非常に画期的であった。
しかし、「警官が犯罪組織と銃撃戦を繰り広げる」という設定や、「弾が切れたら画面外を撃ってリロード」「一般市民を撃つとライフマイナス1」というシステム、「マシンガン・ライフル・ショットガン・マグナム・オートマチック」といった武器のラインナップ(武器の性質もほとんど同じ)など、コナミの「リーサルエンフォーサーズ」からのパクリ要素が多数見られる(よくコナミに訴えられなかったなぁ)。
過去のマシンガン系のガンシューによくあった「どうやってもダメージキャンセルが不可能な攻撃」などは存在せず、熟練すればノーダメージクリアも十分可能…という良心的な難易度であったこともあり、世界中でヒットした。
1995年にセガサターン、1996年にWindows(北米Windows版は「Virtua Squad」のタイトルで発売)、2002年にプレイステーション2(1と2のカップリングとして「バーチャコップ・リバース」、海外では「Virtua Cop: Elite Edition」のタイトルで発売)に移植された。
現在、バーチャコップの攻略本は、セガサターン版のものが、KKベストセラーズ、講談社の2社から刊行されている。
また、新井龍司によって小説化もされており、集英社から「バーチャコップ クライシス・シティ」「バーチャコップ(2) 復讐の黒牙(ファング)」の2冊が刊行されている。
ストーリー
あらゆる最先端技術を取り入れた華やかな新興都市・バーチャシティ。総合企業EVL社が中心となって押し進めたこのバーチャシティ計画は、順調に開発・発展をとげ、すでに多くの企業、人々がこの街に集い、そして暮らしていた。
「人々の命を奪う武器が密造されている。それも大量に……」バーチャシティポリス・第二分署の敏腕刑事ジョナサン・ハーディは、このウワサを元に捜査を進めていた。そして、ついに取り引きの情報を入手、単身捜査に乗り込んだが、彼は再び生きて帰ることはなかった。
証拠としては不十分の、ピントのボケた、たった1枚の写真を残して。
警察学校を卒業したジョナサンの息子はバーチャポリスオフィサーとなったものの、熱血漢の性格から来る行き過ぎた捜査で、常に問題を起こすトラブルメーカーであった。そのため各部署で煙たがられ、たらい回しにされたあげく、彼が配属されたのは第二分署に新設された、特捜課と呼ばれる小さな部署だった。
特捜課の実動要員は、課長以下、未だ彼と彼の相棒となるジェイムズ・クールス以外おらず、装備もジャケットや銃、そしてゴーグルといった基本装備品が届いたばかりといった状態だった。
そして、赴任した彼に与えられた捜査は、かつて父が追っていた事件・武器密造グループの捜査であった。
彼の名はマイケル・ハーディ。仲間からはレイジと呼ばれるバーチャポリスオフィサーである。
(「バーチャコップ究極本(KKベストセラーズ刊)」より)
ゲームシステム
敵がいつ命中弾を撃ってくるかが視覚的に分かる「ロックオンサイト」というシステムが搭載されているのが特徴である。
ロックオンサイト
銃火器でプレイヤーを攻撃しようとする敵が現れた時、多角形型の「ロックオンサイト」が自動的にその敵の位置を示してくれる。
サイトの色は時間の経過と共どんどん赤くなっていき、サイトの色が完全に赤くなり(正しくは、黄色と赤が激しく点滅した状態になる)、サイトについている3つの矢印が完全に重なった時、敵に撃たれてしまい被弾、プレイヤーのライフが1つ減ってしまう。
敵の中には、銃火器を所持していても、プレイヤーを全く攻撃しない「ダミー」が存在する。これらのダミーにはロックオンサイトは点灯されない。
また、逆に、手榴弾やオノの投擲、オノによる近接攻撃など、ロックオンサイトが点灯しないのにプレイヤーを攻撃する敵も存在するので注意が必要である。
ちなみに、アーケード版、セガサターン版、Windows版では、敵を撃つとロックオンサイトの色が緑に戻るが、PS2版では敵を撃つとロックオンサイトの色が青色になる。(バーチャコップ2のロックオンサイトのフォーマットを流用したものと思われる)
リロード
プレイヤーの銃には装弾数が設定されていて、装填されている弾を撃ちつくしてしまうと、弾切れで弾を撃つことが出来なくなる。
そのような場合は、銃口を画面外に向けてトリガーを引くことで、銃弾を再装填することが出来る(ただし、使い捨ての武器であるライフルとマシンガンを装備している間はリロードが行えないので注意)。
弾切れになっていなくてもリロードを行うことは出来るので、敵の出てこない時などでは、こまめにリロードしておく癖をつけるべきである。
画面外を撃つ…という行為上、どうしてもリロードの際に隙が出来てしまうが、リロードは一瞬で完了するので安心しよう。
ここ最近の「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」シリーズは、FPSのような大袈裟なリロードモーションでリロードするから隙だらけで困る。
一般市民の誤射
ゲームプレイ中、敵に混じって、一般市民が出現することがある。
一般市民を誤って撃ってしまうと、ペナルティとしてライフが1つ減ってしまうので、一般市民の誤射は絶対に避けなければならない。
なお、「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」のように、一般市民を殺害しようとする敵は存在しない。
お利口さんな悪人達ばかりで良いことだ。
無敵時間
敵の攻撃を受けてライフが減ってしまった場合、約1秒間の無敵時間が発生し、その間は敵の攻撃を受けてもダメージを受けない。
ただし、一般市民を誤射してライフが減ってしまった場合は無敵時間が一切発生しない。
このため、敵と一般市民が同時に現れた時に、一般市民を誤射すると同時に敵に攻撃を受けた場合は、一気にライフが2つ減ってしまうことになるので注意が必要である。
また、複数の一般市民が登場した場合に、一般市民を連続で誤射してしまったら…当然、誤射した人数分だけライフが減ることになる。
…要するに、一般市民は絶対に撃つなって事だ。気をつけろ。
倍率メーター
敵に銃弾をヒットさせていくと、画面上部の倍率メーターが少しずつ溜まってゆき、メーターが一杯になると、倍率のレベルが1段階上がり、敵を倒した時の得点に倍率がかかるようになる。
倍率のレベルは倍率メーターの下に「×2」「×3」といった形で表示される。
倍率は、最高で「×9」まで上昇する。
同じ敵には最大3発まで弾をヒットすることが出来るため、同じ敵に出来る限り多くの弾をぶち込むことで、メーターが早く溜まる。
敵の攻撃を受けたり、一般市民を誤射してしまうと、倍率メーターがリセットされ、倍率のレベルも2段階下がる。
ジャスティスショット
基本的に、敵を倒したときの得点は、敵が出現してからどれだけ早く撃ったかで決まる(だいたい500点~1000点ぐらい)が、プレイヤーの射撃で相手の持っている武器をはじき飛ばすと「JUSTICE SHOT」と表示され、敵を撃った速さに関わらず、5000点という高得点を獲得できる。
「罪を憎んで人を憎まず」という精神から「ジャスティスショット」と名づけられたものと思われる。
…が、海外版では「正義なら悪をコテンパンに叩きのめさないと駄目だろ」とか「正義ならヘッドショットだろ、常識的に考えて」という国民性を反映したのか、「JUSTICE SHOT」の代わりに「NICE BULLSEYE」と表示されるようになっている。
ブルズアイ・・・つまるところ大当たりという意味のはずではあるが、コンテンパンにするならヘッドショットに高得点がついてもいいような・・・
敵の当たり判定
頭や胸などの急所を撃つか、ジャスティスショットを決めると敵の当たり判定はすぐに消滅するが、手足を撃った場合は敵を撃ってもすぐには判定が消えずに、しばらく当たり判定が残る。
このため、敵の急所を外してしまった場合、倒したと思った敵が盾になって後ろの敵に撃たれてしまう危険性があるので注意が必要である。
同じ敵には最大で3発まで弾をヒットさせることが出来るので、わざと敵の急所を外して数多くの弾を相手に叩き込むことで、倍率メーターを早く溜めることが出来る。
なお、「バーチャコップ2」「バーチャコップ3」では、同じ敵に3発弾をヒットさせると「3ポイントショットボーナス」が得られるが、残念ながら初代バーチャコップには「3ポイントショットボーナス」は存在しない。
ステージ
3種類のステージから、好きな順番でゲームをプレイすることが出来るが、真のラスボスであるファングと闘うには「ステージ1、ステージ2、ステージ3」の順番でゲームをプレイする必要がある。
各ステージは3つのシーンに分けられており、シーン3の最後にボスが登場、ボスを倒すとステージクリアとなる。
ステージ1「ARMS BLACK MARKET ~武器闇取り引きを阻止せよ~」
レイジとスマーティの2人は、バーチャシティで暗躍する銃密輸組織と巨大企業EVL社とのつながりを調査するうちに、バーチャ埠頭において大量の武器取り引きが行われるとの情報をつかむ。取り引きを指揮するのは組織のリーダー格、コング。2人は、現場となる埠頭へと急行した。
(「バーチャコップ オフィシャルガイドブック(講談社刊)」より)
初級者向けステージ。
敵が出現してから撃ってくるまでの時間がかなり長いため、ゲームのルールを覚えるのに最適なステージである。
しかし、シーン3では、倒した敵の後ろに新たな敵が出現する…というパターンが非常に多いため、倒した敵が盾になってしまい後ろの敵に撃たれる…という事態に陥りやすいので注意が必要。
ステージ2「UNDERGROUND WEAPON STRAGE ~地下兵器庫を壊滅せよ~」
なんとかコングを逮捕することに成功したレイジとスマーティ。だが、2人が新たに得た情報はまさに驚愕に値するものだった。大々的な工事が行われているウェストアリーナで、コングの兄のキングが中心となり、巨大な武器密造工場の建設が進んでいるという。2人は工事現場へと急いだ。
(「バーチャコップ オフィシャルガイドブック(講談社刊)」より)
道中が3つのステージの中で最も長く、敵配置の暗記や集中力の持続的な意味では、ある意味ステージ3より大変かもしれない。
特に、シーン2では、画面が急速にスクロールした先に、攻撃してこない敵(ダミー)を盾にした敵が待ち構えていたり、トラックに乗った敵がプレイヤーを轢こうとするなどの「初見殺し」が多いステージであるため、急速スクロール時に敵の出現位置目がけて銃を猛連射したり、あらかじめトラックの窓を割っておいたりなどのパターン化が必要とされる。
このステージでは、ライフ回復アイテムが、シーン1に1つ、シーン2に1つ隠されている。
ステージ3「GANG HEADQUARTERS ~敵本拠地へ潜入せよ~」
これまでの調査で得た数々の物証から、EVL社こそが組織の黒幕であることを確認したレイジとスマーティ。ついにEVL本社ビルへの潜入を決行することに。その奥に待ち受けるものとは、いったい……?
(「バーチャコップ オフィシャルガイドブック(講談社刊)」より)
敵が出現してから撃ってくるまでの時間が非常に短く、素早く正確な射撃の腕が必要とされる。
特にシーン2後半のオフィス地帯では、パソコンやモニターの影に隠れた敵を数多く相手にする必要があるため、射撃技術的な意味では全てのステージでもっとも難しいと言える。
このステージでは、ライフ回復アイテムが、シーン2に1つ隠されている。
「ステージ1、ステージ2、ステージ3」の順番でゲームをプレイすると、ヴァイルを倒した後に、真のボスであるファングが現れる。
キャラクター
レイジ(マイケル・ハーディ)
1Pキャラクター。バーチャシティポリス第二分署の特別犯罪捜査課、通称「バイス(特捜隊)」に所属する刑事。
正義感が強いが、「理屈より先に、身体で犯人を追え!」という信条を持つために行き過ぎた捜査で問題を起こし、始末書を書かされること多数のトラブルメーカー。
孤独を愛する個性と、時々暴走する正義感の強さゆえ「ロンリー・ウルフ」「ガン・クレイジイ」などと呼ばれることも。
幼い頃に、夫の危険な職業を嫌った母が父の元を去って以来、父親と二人の生活を送っていた。
自分から母親という存在を奪った父の生業を憎んでいたが、同時に、刑事という職業を愛する勇敢で優しい父を尊敬していた。
もともとは快活な性格であったが、唯一の家族である父親をジョー・ファングの一味に殺されて以来無口になり、周囲の人間とあまり話さなくなってしまった。
小道具などには頼らず、野生の勘で行動する性格のため、ロックオンサイトを嫌う(…という設定のはずなのに、なぜかゲーム中では普通にロックオンサイトが表示されている。あれは、レイジの勘による脳内ロックオンサイトなのだろうか?)。
スマーティ(ジェイムズ・クールス)
2Pキャラクター。レイジのパートナーで、彼と同じく「バイス」に所属する刑事。
直情熱血派のレイジとは対照的に、冷静沈着で頭脳派のクールガイである(…という事だが、小説版ではレイジのほうが思考能力がある気がするのは気のせいか)。
資産家の息子であり、銀行員(バーチャシティバンクのメイン経理士)の兄を持つという、典型的な金持ちのボンボンだが、正義感のために周囲の反対を押し切って刑事になったという経緯を持つ。
甘いマスクとその家系から、女性によくモテる、いわゆるプレイボーイである。
類まれなる射撃の腕を持ち、射撃において署内で彼の右に出るものはいない。
捜査に使えるものは何でも使う性格で、レイジが嫌うロックオンサイトも好んで使用する。
新井龍司作の小説版バーチャコップでは何故かスマーティとは呼ばれず「ジミー」もしくは「スマーティ・ジミー」と呼ばれている。
ジョナサン・ハーディ
レイジの唯一の家族であったが、巨大企業EVLと武器密造組織との関係を捜査している最中に起きた、ジョー・ファングの一味との銃撃戦で命を落とす。
死の直前、武器密造組織の幹部らしき男(コング、キング、ファング、そしてEVL社長のヴァイル)が写った写真を息子のレイジに託す。
フランク・カランザ
レイジとスマーティの上司である「バイス」の主任で、かつて、レイジの父であるジョナサンとコンビを組んだことがある。
バーチャシティの発展に伴う凶悪犯罪の増加を予見し「バイス」の設立を上層部に進言した人物であり、問題児扱いされてきたレイジの素質を見抜き、彼を「バイス」に配属することを上層部に進言したのも彼である。
設定こそあるものの、今作および続編の「バーチャコップ2」ではゲーム中には一切登場せず、実際に彼がゲーム中に登場するのは「バーチャコップ3」からである。
ちなみに、Wikipediaには「1の時より存在してはいたが、名前が明らかになったのは2の攻略本から。」と書かれているが、カランザの名が初めて出た(ただしフルネームは出なかった)のは、小説版の第2巻「 逆襲の黒牙(ファング)」である(1996年3月24日初版発行。バーチャコップ2の攻略本は現在3冊存在するが、初版発行は、アスペクト刊のものが1996年12月6日、ソフトバンク刊のものが1997年1月20日、講談社刊のものが1997年2月24日である)。
コング・ドミニク
ダーティなファイトでリングを追われた元プロレスラーで、バーチャ埠頭における武器の闇取り引きを指揮する男。
左右に移動しながら、4連ミサイルランチャーから、ミサイル(2×2発)を発射して攻撃してくる。
ライフゲージが残り僅かになると、ランチャーを捨てて降参したフリをした後に、腰の銃を抜いて最後の抵抗をしようとする…が、銃を抜いてから撃つまでが遅いので、ボーッとしてさえいなければ余裕で迎撃できる。
彼に寺門ジモンレベルの早撃ちスキルがあれば強敵になったかもしれないのだが…。
コングのフルネームは、小説版の第2巻「逆襲の黒牙(ファング)」で判明。
キング・ドミニク
「奴の行くところ全て戦場と化す」と言われる傭兵上がりのの殺し屋で、傭兵時代の部下を多数引き連れて戦う。
ステージ1ボスのコングの兄で、二人揃って「キング・コング・ブラザーズ」と呼ばれる。
手に持ったランチャーから、一度に3~4発の火炎弾をばら撒き、一定量のダメージを受けると木箱の後ろに隠れ、多数の部下を呼び出す…という攻撃パターンを持つ。
ちなみに、このゲームにおいて、画面上に3つ以上のロックオンサイトが同時に表示されるのはこのボス戦だけである。
1人プレイの道中戦では画面上にロックオンサイトが1つしか表示されず、2人プレイ時では、2人同時にロックオンサイトが点灯することが時々ある程度で、基本的な敵配置は1人プレイ時の道中とほとんど同じである。
コングと同じく、小説版の第2巻「逆襲の黒牙(ファング)」でフルネームが判明。
エルドン・ヴァイル
巨大企業EVLの社長であり、バーチャシティの開発を隠れ蓑に、大量の武器密造を企てた張本人である。
デスクの下に隠された大型メカ(通称:社長ロボ)に乗って戦う。
下部のキャタピラで左右に移動しながら、右腕(画面左)のバルカン砲、左腕(画面右)のロケットランチャー(3発)で攻撃してくる。
右腕のバルカン砲は、ロックオンサイトが出た時に右腕に弾を3発撃ち込むと攻撃をキャンセルすることが出来る。
キャタピラ、右腕、左腕は破壊可能で、キャタピラを破壊すると左右への移動が出来なくなり、右腕を破壊するとバルカン砲を撃てなくなり、左腕を破壊すると1度に1発しかロケットを撃てなくなる。
セガサターン版、Windows版、PS2版の説明書では「黒幕」とされて彼の姿は黒ベタで塗りつぶされていたが、黒幕はファングの方だろう、常識的に考えて…。
ジョー・ファング
「ステージ1、ステージ2、ステージ3」の順番でプレイすると、エルドン・ヴァイル戦終了後に登場する、このゲームの真のラスボス。
世界各国で指名手配されている国際的テロリストであり、EVL社とは古くから関わりがあった。
様々な犯罪組織の幹部を務めた後、現在はバーチャシティの武器密売組織に身を寄せている。
殺しと暴力に「美学」を持ち、自分の「作品」である犯罪の後には、彼のサインとも言うべき痕跡を残すクセがある。
戦闘ヘリに乗って移動しながら、ヘリ左右のガンポッドから、火炎弾(2×2発)とミサイル(2×2発)を発射する。
現在3作出ているバーチャコップシリーズの全てでラスボスを務めるが、まさか3であんな事になるなんて…。
はたしてバーチャコップ4は出るのであろうか…。
プレイヤーが使用できる武器
プレイヤーが使用できる武器は、ガーディアン(初期装備)、ライフル、マシンガン、ショットガン、マグナム、オートマチックの全6種類である。
ライフルとマシンガンは使い捨て武器であり、リロードすることが出来ない。
使い捨て武器の弾を使い果たしたり、敵からダメージを受けると初期装備に戻ってしまう。
ちなみに、一般市民を誤射した場合は武器を失うことなく、そのままゲームが続行される。
ガーディアン・モデル2(初期装備)
プレイヤーの初期装備である装弾数6発のリボルバー銃で、専用の10ミリ弾を使用する。
銃本体に内蔵されたセンサーが生体反応を感知し、専用弾の硬度を変化させる機構を有する。
ガーディアンから放たれた専用10ミリ弾は、人間以外の物体に対しては強力な破壊力を有し、人間に対しては一撃で行動力を奪う非致死性のスタン弾として機能する(…という設定のはずなのだが、小説版バーチャコップではガーディアンでバンバン人が死んでいる。どういうことですか新井先生)。
セガサターン用のライトガン「バーチャガン(海外名は「Stunner」)」は、この銃がモデルになっている。
ガーディアンは、銃本体にレーザーポインターが内蔵されている設定になっているが、アーケードで使用されているライトガンやバーチャガンにはレーザーポインターは内蔵されておらず、また、実際のゲーム中でも(ライトガンを使用したプレイでは)画面上にレーザーポインターのような照準が出ることもない(このゲームが、トリガーを引いて画面が白く光った瞬間にしか銃の座標を感知しない「走査線タイミング式」という受光方式を用いたゲームであるため)。
…ちなみに、セガサターン用のライトガン「バーチャガン」には旧型と新型があり、スタートボタンおよびトリガーの色が違う(旧型は黒、新型は黄色)他、リアサイトの形状も異なる(旧型のリアサイトはフロントサイトを横に2枚並べたような形状で、新型のリアサイトは実銃のような凹型になっている)。
また、「タニオ・コバ」というエアガンパーツメーカーから、「スクリーンマウントサイト」というガンアタッチメントが発売されている。(…がぶっちゃけ使えない。どうせならドットサイトを乗せるマウントベースにして欲しかった。)
今のところ、公式のライトガンにカスタムパーツが存在するのは「バーチャガン」だけである。
ライフル
トリガーを1回引くと連続で3発の弾を発射する(いわゆる3点バースト)ことが可能な銃。
装弾数が24発の使い捨て武器で、リロードは出来ない(弾を撃ちつくすと初期装備に戻る)。
連射速度が速いため、他の武器と比べて、敵に3発連続で弾をぶち込むことが容易に出来る(ただし近距離に限る)。
しかし、単発撃ちが出来ない(トリガーを1度引くと「必ず」3発連続で弾が発射される)ため、実際に使用できる回数は8回と少ない上、命中率は下がるわ誤射の危険性が上がるわ…で、初心者にはオススメできない武器。
マシンガン
トリガーを引き続けることで、連続で弾を連射することが可能な銃。
装弾数が30発の使い捨て武器で、リロードは出来ない(弾を撃ちつくすと初期装備に戻る)。
トリガーを引いたままの自動連射よりも、手動連射のほうが速く連射できる。
ライフルと違って単発撃ちが可能なため、「30発リロードしなくて済む使い捨て銃」として、オートマチックなどのリロード可能な武器を取得するまでの「繋ぎ」として使える。
ショットガン
ショットガンといっても散弾性は全くなく、一人の敵に複数の弾がヒットする訳でもなく、複数の敵を一度で倒したり出来るわけではない(一度に複数の敵を倒せるようになったのは「バーチャコップ3」から)。
ただ単に「初期装備の当たり判定を大きくしただけの銃」であるため、銃の腕に自信のあるプレイヤーにとっては要らない子である(当たり判定を大きくしたければ、オプションで「GUN LOOSENESS」の数値を大きくすればいいだけだしね)。
マグナム
装弾数や当たり判定自体は初期装備と変わらないが、障害物に身を隠した敵を多数相手にする場面では、後述のオートマチックよりも役に立つことがある。
ただし、敵を貫通する能力はないので、1発で同時に複数の敵を仕留めることは出来ない(敵に対する貫通能力がついたのは「バーチャコップ3」から)。
オートマチック
通常より装弾数の多い拳銃。
初期装備に比べて装弾数が多い分、リロードの回数が少なく済むのが利点で、これさえあれば他の武器が要らなくなるほど便利な銃。
多数の敵弾を撃ち落とさなくてはならないボス戦で非常に役に立つ。
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