バーローとは、馬鹿野郎の短縮形である。江戸弁の一つ。「馬鹿野郎」→「ばかやろう」→「ばあろう」→「バーロー」
ニコニコ動画内では主に『名探偵コナン』の主人公江戸川コナンを指し、そこから転じて高山みなみの演じたキャラ、更には高山みなみ本人を指すこともある(後述)。この記事ではコナンのバーローを中心に解説する。
バーロー(江戸川コナン)の概要
江戸川コナンがなぜこう呼ばれるようになったのか。それは彼の口癖が「バーロー」だからに他ならない。
漫画『名探偵コナン』内での発祥はおっちゃん?
漫画版コナンの言動を見ていると最初期では「バカヤロウ!!」「バーカ」「バ、バカ…」「バカ」と、至って普通である。むしろ初めて「バーロ」という表現を用いたのは毛利小五郎の方で、コナンが「バーロ」と言ったのは5巻が初出。ということは実はおっちゃんに影響を受けた口癖であるということに・・・?
「バーロー」ではなく「バーロ」だったのだが・・・
基本的に漫画内での表記は「バーロ」「バーロォ!!」「バーーーロ」など。だった。しかし声優の高山みなみによる「バーロー」が「バーロー」としてネットで一般化しすぎた功績により、最近では漫画版でも「バーロー」と最後をのばすようになってしまった。
バーローの由来
『名探偵コナン』以外の青山剛昌漫画においても、「バーロー」を使う人物は多く登場してきた。
その理由は「名探偵コナン30+」の質問コーナーにて青山本人が「バーローは自分の口癖」という発言をしている。作者の口癖がそのままキャラクターの口癖になっているということだろう。
青山作品でのバーロー使用人物
青山以前に既にバーローを使用していた作者
そもそもコナンが誕生する以前のかなりの数の作品でバーローという言葉遣いは使われていたようである。元々「バーロー(ばーろー)」は江戸っ子べらんめえ口調なので、古い作品であっても東京モン・関東モンであれば結構な高確率で喋る。
- 赤塚不二夫(おそ松くん:チビ太 ※「てやんでぇバーローちくしょーっ!」)
- 秋本治(こちら葛飾区亀有公園前派出所:両津勘吉)
- 岩明均(寄生獣:シンイチ)
- 植田まさし(かりあげクン、コボちゃん等)
- 手塚治虫(ブラック・ジャックなど多数)
- 松本零士(銀河鉄道999:鉄郎)
- 森下裕美(少年アシベ)
- 和月伸宏(るろうに剣心:弥彦)
- 天野明(家庭教師ヒットマンREBORN!:ザクロ)
バーローの弊害
コナン役の声優である高山みなみは、サトシ役の松本梨香なみにそのキャラクターボイスが定着してしまっている。そのためか高山みなみ=コナンの印象を持つ人が多く、TWO-MIXの動画やコナンに全く関係のないアニメでも、彼女が演じるキャラクターがでるたびに「バーロー」というコメントが弾幕となって流れることが多々ある。純粋にそのアニメを楽しんでいるファンには、他アニメのキャラクターを持ち出すこの手のコメントは嫌われがちであるので、他アニメでのバーロー※は自重しておいた方がいいだろう。 → 関連用語:風評被害
名前の読みが「バーロー」の実在人物など
以下、掲示板コメントより抜粋。外国名は読みがバローだったりバーローだったりいろいろ。
バーの法則(Bah Law)
アレレー・バー [Allerer Bah](1926 - イギリス)
20世紀を代表する数学者の一人。
単位円における角度1ラジアンに対する正弦関数を導く関数として
ナンジェント(nangent)、コナンジェント(conangent)の概念を導入した。
「バーの法則(Bah Law)」として以下の式が知られている。
conan = sin 1
…ウソだよ?
アイザック・バロー(Isaac Barrow、 1630年10月 - 1677年5月4日)
イギリスの聖職者、数学者である。ケンブリッジ大学の初代のルーカス教授職を務めた。アイザック・ニュートンを指導したことで知られる。バローの業績は幾何学的方法で積分と微分がお互いに逆操作であることを証明したことなどがある。
ロンドンで生まれ、トリニティ・カレッジで学んだ。1659年まで海外を4年ほど旅行し、1660年にケンブリッジ大学のギリシャ語の教授となり、1662年からグレシャム・カレッジの幾何学の教授、1663年に新しく設けられたルーカス教授職に任じられた。ルーカス教授職にある間に幾何学と光学の著書を発表した。1669年にニュートンの才能を認め、ルーカス教授職を譲った。
バーローレンズ(もしくはバローレンズ)
イギリス人の数学者ピーター・バロー(Peter Barlow)が考案したレンズ。F値を延長させる効果がある。
ゴードン・M・バーロー(Gordon M. Barrow)
ウェイン・ダグラス・バーロウ
アメリカ合衆国のSF作家、イラストレーター。「エイリアン・イラストの大家」とも呼ばれる大ベテランで、『アバター』『パシフィック・リム』等のクリーチャー・デザインを手掛けた他、自身の作品『Expedition』は『エイリアン・プラネット』の題で映像化された。
東海地方を中心に勢力拡大中のスーパー「バロー(valor)」
東海地方ならほとんどの地域で見かけるようになったスーパー。最近ホームセンター事業も始めたらしい。本社は岐阜県多治見市。
バロー岬(Point Barrow)
アラスカ州に所在するアメリカ大陸最北端の地。発見者ビーチーを資金的に支援したイギリスの政治家ジョン・バローにちなむ。近隣には岬の名にちなんだ町がある。
漫画『タンタンの冒険』に登場するハドック船長が、この地名を駄洒落にして「コンコンニャローのバーロー岬」と叫んだりすることから一部で有名である。この言い回しは日本語翻訳オリジナルのものらしい。
北海道紋別郡湧別町芭露(バロー)
「はろ」とか「ばろ」ではなく「ばろう」が正しい読みである。かつては日本国有鉄道(国鉄)の「芭露駅」も存在した。
湧別町の東部に位置する地域で、サロマ湖に接している。「サンゴ岬」という景勝地があり、秋に草の色が赤くなる「サンゴ草」が生育している(珊瑚そのものがあるわけではない)。
ルセーバアロー
地方競馬の競走馬。由来は「うるせえ馬鹿野郎」→「ルセーバアロー」らしい。
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関連項目
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