「パクリ」とは、「盗む」の隠語「パクる」の名詞形である。「盗み」を指すことから「模造・複製すること」に対する俗称として使用される。
概要
基本的に悪い意味で使われる。
他人から評価を得る作品を作るには相応の努力や手間を必要とするが、既存の他人の作品を真似る事でその過程を省略してしまおうとする者が存在する。模造などのうち、こういった目的で行われる悪質な行為をパクリと呼ぶ。
作品を評価している人は、その作品自体の面白さ等以外にも、作者がかけた手間などに対する評価も含まれている事が多い。そのため、殆どの人はそれがパクリで実は殆ど手間をかけていなかった…などという事を知れば、不快感を示すと共に評価をしないであろう。
時にはパクリであると気づかれずに自分の力で作られた作品と同様の評価を受けてしまう事があるが、そうやってパクリ作品が評価を受けてしまうと、「パクられた」側が埋もれて正当な評価を受けられなくなる可能性があるばかりか、逆にそちらがパクった等と謂れの無い悪評を受けてしまう事にも繋がりかねない。
オマージュ・パロディ
同じく模造などを表す言葉に「オマージュ」「パロディ」などがある。
これらの語句を明確に区別しようとする場合、線引きは人によって若干異なるため、しばしば議論になる。
以下に三語句を区別した表とそれについての一論があるが、あくまで一例であり、それぞれの語句の意味は文脈に応じて変化しうることに注意されたし。
| オマージュ | パロディ | パクリ | |
| 辞書での意味 | 「尊敬」「賛辞」 転じて、ある作品に対して 尊敬や賛辞の意を表すために 作られた作品。 |
既存の有名な作品の特徴を 一見して分かるように残したまま、 表現方法を変えるなどして 別の作品に仕立てたもの。 |
アイデアなどを 盗用する事。 |
| 元となる作品の要素を 使用しているか否か |
使用するとは限らない 完全オリジナルでもオマージュと 呼ばれ得る |
使用する | 使用する |
| 著作権的な問題 | 侵害しない と言うよりも、著作権を侵害する ようなものがあったらそれは オマージュとは言われない |
著作権の侵害が主目的では ないため、著作者の許可を 取ってのパロディも無許可の パロディもどちらもあり得る |
パクリの目的を考えると 侵害している場合が多い 侵害していない場合でも、 単にパクリ元がコピーフリー であっただけ等のケース |
| 元作品の改変である事を 明らかにするかどうか |
オリジナル作品でない場合、 著作権問題と同様に、明らかに しないものはオマージュと言えない |
明らかにする ここがパクリと分かれるポイント |
明らかにしない 本来なら元作者が受ける べき評価を自分の物に する事が目的であるため |
パクリとオマージュ・パロディは別のものであり、パクリを叩く理由を考えるとそれらを混同してしまうのは手段と目的を履き違えていると言わざるを得ないが、残念な事に混同して十把一絡げに「パクリ」と言う者が少なからず存在する。
「ネタ元を明記しない、他作品の特徴の流用」だと思われる作品があったとしても、コード進行やジャンルなどが同じなだけの「似ている」楽曲や、いわゆる業界内での「お約束」「手法・技法」等をパクリと呼ぶにはいささか無理がある。(極端な話、例えば和音を用いて作曲されている曲は全て最初に和音を使った最古の楽曲のパクリと言えるか?と言うとそんな訳は無い)
似ていると言うのにも、意図的に似せたものではなく、昔に聞いた楽曲のフレーズが断片的に記憶に残っており、無意識のうちに作品の一部が似てしまった…などと言うケースもある。
また、時には正式なカバー曲や、元祖に対するオマージュを表明しているにも関わらず「パクリ」という言葉を使う者さえ居る。
当然だが、パクっている訳では無い物をパクリと呼ばれれば、作者本人のみならずその作品を視聴していた第三者にも不快感を与える。
悪意を持って意図的にパクリという言葉を使う者は言うまでもないが、パクリの何たるかを良く理解せずに手当たり次第にパクリと言う言葉を使っている人は、どこかで他人に不快感を与えている可能性が高い。この記事を見て思い当たる節がある人は、パクリと言う言葉の持つ意味を考えて、本当に使うべきところでのみ使うように心がけて欲しい。
著作権の問題
一般に「著作権侵害」と言われるものは、「著作権法」と言う法律が根拠となっている。
「著作権侵害罪」と言う単一の罪状が存在する訳ではないので、何の権利をどのように侵害したのかにもよるが、著作権侵害は基本的に親告罪※である。
権利者の申告を必要としない場合も存在はするが、それはコピーガード解除ツールなどの特定の著作者の権利を侵害してはいないが、将来明らかに著作権を侵害すると判断できるものの開発・配布を行ったりした場合だけであるため、少なくともニコニコ動画で動画の作成・投稿をしている分にはまず関係は無い。(もちろん「コピーガードの外し方解説」とか言う動画があれば話は別だが)
※ 親告罪…被害を受けた当事者が訴え、裁判によって認められて初めて「罪」となるもの。
逆に言えば、そうならない限りは「罪」ではない。
つまり、著作者本人が訴え出ていないのならばそれは(道義的に許されるかは別として)罪ではなく、第三者が勝手に著作権侵害だ犯罪だ等と言うのは、細かい法律の話をするのであれば逆に名誉毀損等の犯罪になり得る。
そうでなくても、動画のコメントやタグなどで騒いで解決する問題ではないため、純粋に動画を見たいだけの人に取っては、コメントで著作権侵害死ねなどと騒いでいるのは単なる荒らしと大差が無い。
真摯に著作権問題を考え、その創作物が著作権侵害であると感じたならば、速やかに著作権をもつ関係者への連絡を行うべきであるし、それが唯一の手段である。
関連動画
韓国のパクリは、かの国に多い苗字を組み合わせて「朴李」と書かれることもある。
関連項目
http://dic.nicovideo.jp/k/a/%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%AA


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読み:パクリ
初版作成日: 08/05/26 20:18 ◆ 最終更新日: 10/01/29 19:51
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