パワプロクンポケット7とは、KONAMIからゲームボーイアドバンスで発売されたゲームである。
パワポケシリーズとしては(リメイクを除くと)7作目にあたる。
概要
GBAでは番外編のパワポケダッシュを除くと最後のパワポケ作品。
アクション野球のパワポケとしてはGBA最終作だが、ゴロが転がり過ぎる、しあわせ草で再育成出来るバグがあるなど野球のバランス調整の評判はあまり良くない。その代わり表のストーリーの評判はとても高く、今作で登場したヒーローは以後のDSパワポケシリーズでも重要な存在となる。
また、この作品からリセットカウンターとゲームオーバーカウンターが一緒になり、ゲームオーバーの場合もやり直しが出来るようになった。
なお、表サクセスにはハッピーエンドルートとノーマルエンドルートが存在するが、ノーマルエンドルートはシリーズでも屈指の悲惨さを誇り、特にノーマルルートで甲子園を優勝した時に迎えるエンディングはもはやバッドエンドと言っても過言ではないレベルである。 また、ハッピーエンドルートの場合もバッドエンドに一つ悲惨な物が存在する。 そのバッドエンドについてプログラマーの西川は「バッドエンドは笑えるくらい悲惨な方がいい」と語っている。
ちなみに、パワポケシリーズでは大阪近鉄バファローズが収録された最後の作品である。
ストーリー
地方大会に負けそうな花丸高校の主人公たち。先輩の勝野に打席が回るが、その勝野はいっこうに現れない。 そんなとき、スコアボードの上からレッドと名乗る謎の覆面マスクが現れ、逆転ホームランを放ち主人公のチームは勝利を収める。
翌日、それを話のネタに雑談していたところ、本人が転校してくる。
そして彼は野球部に入部するが・・・。
私立探偵の主人公は父親が残した1万円(ゲーム中では当時の1円=今の5000円)という膨大な借金を抱え途方に暮れていた主人公。 そんなとき、野球人形コンテストで借金が返せるかもしれないという話を聞き、優勝を目指すことに。
表サクセスの登場人物
主人公
花丸高校の野球部員。ストーリーの都合か、他の主人公に比べると存在感が薄く、説明も二行程度しか無い。
ヒーローは彼が子供の頃にクレヨンで描いた落書きがヒーローの元になっている。要するにレッドは「野球でピンチの時に助けに来てくれるヒーロー」として主人公に願われて生み出された存在。このような現象は後のシリーズでは「具現化」と呼ばれている。
だが結果的にレッド達ヒーローを乗り越えなければいけなく、敗北すればプロへ行っても居場所がなかったりおうど色マスクになったりし あ わ せにされるという重たい代償を得たともいえる。ハッピーエンドを迎えるにはただ一つ。レッド達を野球とガンダーロボで叩きのめすしかない。
全てが終わった後、実家から出てきたレッドの落書きを見て自分が願った存在である事を知った彼は自分の壁として立ちはだかってくれた彼に「ありがとう、レッド」と静かに思うのだった。
なお芹沢真央(ブラック)も彼の妄想から生まれており、「嫁を自らの妄想で具現化した男」とも言われている。
黒野鉄斎
4以降毎回のように登場しているが、7の黒野が一番存在感があり、かっこいい。 特にハッピーエンドルートの正義について語るシーンは感嘆もの。
「悪の反対は善、善の反対は悪じゃ。「正義」の反対は、別の「正義」あるいは「慈悲・寛容」なんじゃよ」
ワルドス
父親
メッセージショートカットOFF時のアドバイスぐらいしか見せ場が無い。
母親
主人公の隠した(自主規制)な本を机の上にきれいに並べたり、スイカカレーを食卓に出したりと通常時でも父親に比べれば存在感がある。
しかし、まゆみルートに入ると主人公を空気にするほどの存在感を発揮する。
佐和田勝
監督。ヒーロー達の能力に甲子園出場の夢を賭け7主人公達をないがしろにする。
そのためヒーロー達が負けて消滅したことでショックを受けてやる気をなくすが、自分の知らん所でみんな勝ったことで真っ白に燃え尽きる。
9でも再登場。こっちでも助っ人と元居たメンバーの対立が起こるが、あえて放置して激突させることで団結力を高めるという采配で7とは違った活躍を見せる。
なお7でも9でもポンコツ投手を勝手に起用して炎上させることは変わらない。湯田や古河使えや!
チームメイト
湯田
8ではカッコいい名言で8主人公を慰めたり、14では和桐製鉄所のメガネ2人と一緒に14主人公をしっかり育ててたりするのだが7の時点ではやや影が薄い。
白石
ラーメン大好き。
有田
一見不真面目だが、影で努力をするタイプ。モデルはくりぃむしちゅーの有田哲平。
なお、進め方次第では小晴と付き合う事になるが、そのアルバムがどう見てもミミスマです、本当にありがとうございました。というか実際狙って作られたらしい。
森盛
二重人格で、怒ると別人格に切り替わる。その別人格の怖さは不良が頭を下げて挨拶するレベル。
東
成績も良く、ルックスも良く、野球も上手い。そしてモテる。リア充。 一つ弱点があるとすれば、ヒーローが来て以降度々ケガをすることくらい。 要するに多村。
11にも出てくる。ケガする率は高校時代より上がっており、もはやスペランカー先輩扱いである。
勝野
見せ場も無いまま秋季大会で決勝エラーをやらかし責任を感じ失踪。実はワルクロ団のカニ怪人に改造されていた。
9で再登場して仲間になる。そっちのエピローグでは黒野博士に頼んで自分のクローンを実家に送り返している。
周
一般選手で顔グラフィックすらないが、後述のシルバーに踏みつぶされるイベントがある(もちろん立ち絵などは表示されない)。
古河
周同様に顔グラ、立ち絵なし。後述のブラウンに部室ごと爆破されるイベントがある。
黒打ブラック
6に登場したほるひすと同じコロコロコミック公募キャラだがヒーロー戦で居なかったり影は薄い。
阿部
彼の放つボールはあまりの炎上を起こすっぷりにアンサイクロペティアにも個別記事があるくらい。ぶっちゃけ弱い。
親戚に9に藤本が居る。7も9も佐和田が監督しているという点は恐らく偶然じゃない。
ヒーロー
レッド
「広い銀河の地球の星に ピンチになったら現れる!イキでクールなナイスガイ!レッド参上!!」
当初は紳士的な存在だったがヒーロー達の支配が進むにつれて態度がでかくなってくる。
正義を成すためにワルクロ団と結託して自作自演を行っており、客観的に見ても「間違った正義」を振るっていた側面があった。 それをワルドスまたは梨子から教えられた主人公は野球勝負、黒野博士の開発したガンダーロボに乗ってのミニゲーム勝負と2度の勝負を挑む。どちらも高い難易度を誇る。
だが 主人公の項目にもあるように、元々は主人公の具現化能力によって生み出された「乗り越えるべき壁」としての存在。最終的に自分達に勝った主人公を認めて消滅。主人公も自分達を甲子園まで行けるよう成長させてくれた存在としてレッドに感謝している。
9の主人公とは「助っ人として野球を助けつつも元居たメンバーと対立」という立ち位置が似ており、「ヒーローの事を記憶している」「ナイスガイで同じ色のマフラー」「亡霊やサイボーグなど人外存在に対してあっさり受け入れている」などレッドではないかという説もある。
最終作14でも再登場。イベントを進めれば世界滅亡を阻止しようとする14主人公や真央達の援軍として来たり、シリーズ全体のラスボスであるジオットとタイマンで殴りあったりする美味しい役回りとしての登場。
14でのレッドは9の舞台であるブギウギ商店街に思い入れもある所からレッド=9主の可能性がより高まったが、公式的には「ノーコメント」とのこと。ロマンだねぇ、けらけらけら。果たして彼が最後に し あ わ せ にしたのはサイボーグ合法ロリかシスコンと化した大企業社長のめんどくさい星人か。
ブルー
サブリーダー的存在。皮肉屋で自らの存在に悩むレッドやブラックに嫌味を言ったりしている。
9で登場する主人公のライバル・椿とほぼ同じ能力を持つ。14ではいつの間にか殺されてラスボスにスーツを改造されている。
ブラック
何気に以後の作品では最終作までアレンジチームのデビルスターズに籍を置いていた。
その正体は・・・。
ピンク
とある彼女のシナリオではブラックと対決し、能力の有利さで追い詰める。7の時点ではブラックの事は嫌っていたようだが、結果的にヒーローの生き残り組として彼女とは14まで長い腐れ縁が続く事になる。
12でヘタレヒーロー娘として登場。人間体になる能力を身に着け、攻略できないバグが解消されている。7の時点で「実は中身は男なんじゃないか」という噂があったが、12・14においては「彼氏」と合体してスーツの中に入れてるので7時代の噂が真実となる。
イエロー
霧島玲奈は彼の中身が空っぽな事を知ってしまい洗脳されてしまう。
シルバー
突然学校の屋上から飛び降りてきて、下に居る周を踏みつぶしそのまま野球部に収まる。
こいつと後述のブラウンだけは試合の勝敗に関係なく出現する可能性がある。
ブラウン
いきなり部室を爆弾で吹き飛ばし登場。集合に遅れ部室に残っていた古河がボロ雑巾に。
試合の勝敗に関係なく出現する可能性がある。
彼女候補
今作の彼女候補は6までに比べギャルゲー要素が強くなったが、鬱エンドが少ない事と、本編のエンディングが強烈すぎるためか比較的おとなしいとされる。
生瀬小春
クラスメイトで「スーパーまる生」の店長の娘。父親が典型的ダメオヤジのため実質小春がスーパーを仕切っている。
流れ次第では有田と付き合うようになる。
霧島玲奈
イベントを進めるとヒーローに洗脳される。洗脳されたまま進めると最後までレッドを様付けしておかしくなったままのバッドエンディングとなる。
14のトツゲキ甲子園でも再登場。ヒーロー達に乗っ取られた花丸高校に負けると洗脳される展開になる。
倉見春香
一年下の後輩。数少ないバッドエンディングが存在しない彼女候補。攻略難易度は低く、7の彼女キャラの中ではリコ・真央に続いて話題になりやすい。
11でも東や主人公との交流は続いているような節がある。
中田まゆみ
空気。
ハッピーエンドでは母親と仲良くなり主人公を空気にし、バッドエンディングでは記憶が戻らず主人公を忘れてしまうため、7の彼女候補では最も人気がない。
石川梨子
いわゆる緑髪伝説の実質的な先駆けとも言われる彼女候補。通称空き缶女。後の裏サクセスではほぼ常連キャラとしてかなり優遇されている。
芹沢真央
隠し彼女。ちょっと常識がズレたクーデレ黒猫娘。ヒーローにまつわる今回のシナリオに深く関わっている人物。
生まれたばかりで知識が乏しく「正義」とはなんなのかの答えを見つける事をレッドに期待されているが、ブルーやピンクからは不信を抱かれていた。
彼女のルートでは7主人公との交流や黒打ブラックのアメコミの話から、ヒーロー達の正義は間違ってると考えるようになる。ヒーローとの決戦で迷う事なく主人公に助力。ピンクに襲われるも黒野博士からもらった「ヒーロー達を弱体化する装置」を主人公に託す。
その後力を使い果たして消える、主人公の記憶から消えるルートもあるが、それでも主人公が真央の事を思い出して抱き合うハッピーエンドもある。だが実力も運も絡む難易度の高いルート。「さあ、練習練習!!」
10、11、12、14でも登場。裏社会との対立において重要な役割を担う。
7では対立したピンクとは最終作の14まで続く腐れ縁。超能力者の大江和那とも戦友になる。仲間達が出てきたことで耳年増になり、浜野朱里やピンクの恋愛を弄ったり和那と一緒にデバガメしたりしている。
「彼氏」が居て「充実した私生活」を送っているが、スタッフからは「7主人公一筋なので他主人公では攻略不可(要約)」とのこと。自らの妄想で嫁を生み出した7主人公は最強の具現化能力者なのかもしれない・・・。
裏サクセスの登場人物
名称でも分かる通り、今回の裏サクセスは時代設定があり、登場人物全員のプロフィールにサクセスの後の歴史が載せられている。
主人公
世界を又にかける有名な冒険探偵。オヤジが作った1万円(もう一度書くがゲーム中では1円=今の5000円である。)の借金に頭を悩ませている。
湯田
行商人。普段から主人公の冒険にくっついて回っていて、続編の8裏プロフィールでは「金魚の糞」と書かれるほど。
冒険中アイテムが足りなくなったときは戦闘中に彼から買うことになるが、店より高い。
倉刈
猟師。冬山でも10日間はそば粉だけで平気らしい。 基本給が40円と安いため序盤からお世話になるキャラ。
彼だけ資料が一切残っていない。
鈴音
木岡財閥の令嬢。後に冒険家として活躍した後に兵器会社を設立するが、それが原因で死の商人として世界中から悪女扱いされるようになる。
珠子
寝ている時にねずみに耳を噛まれたというどっかで聞いたような過去を持つため、獣には弱い。
堤
科学者。布具里に好意的な人物。
彼の武器は奇怪発明品で、霊体属性を持つ敵にも攻撃出来るのが強み。
布具里
主人公の親父で冒険家(ただし、主人公からは遺跡荒らし扱いされている)。
その他
チキン男爵
結局、最後まで智林にこきつかわれた。
智林公爵
我威亜党崩壊後もいくつかの怪事件に関わった。
マコンデ将軍
が、そのたびに主人公一行に邪魔される。
最後は改心するものの、物悲しい結末を迎える。
毒キノコ太郎
堤か写六を連れて行くと正体が判明する。
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関連項目
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