パワプロクンポケット2とは、2000年3月30日に発売された野球ゲームである。
今回から裏サクセスが導入された。
表サクセス
ドリルモグラーズ編。パワポケ初のプロ野球編であり、のちに名前が変わるものの、プロ野球編ではモグラーズメインのものとなる。
1年目は2軍選手として活動し、試合での活躍で一定以上の世間評価を獲得できればクリアとなる。2年目も同じく2軍選手として活動するが、2年目をもってモグラーズの2軍がなくなるため、契約更改までに1軍に昇格するだけの世間評価を獲得することがクリア条件。それぞれ各試合でノーヒットを出していなければほぼ問題ない。
なお3年目のテーマは2004年のプロ野球界再編を4年も先取りしたものとなっている。シーズン終了後に主人公はモグラーズから移籍することになり、無事移籍できればサクセスクリア、選手登録される。3年目の試合は途中からすべてマニュアル操作になるため、プレイヤーの腕次第で大きく展開が変わり、モグラーズを日本一に導くことも不可能ではない。
2年目の正月に引くおみくじで「友達の部屋に行くのが吉」と書かれているが、古沢・畑山・水木・倉刈それぞれの部屋に行くとミニゲームが発生。ミニゲームを失敗すると退団してしまう。成功すると2年目終了時に一緒に一軍に昇格し、3年目の貴重な戦力になってくれる。放置していると2年目終了時にミニゲーム失敗時同様退団となる。訪れる順番でミニゲームの難易度が変化し、後になるほど難易度が上昇する。
登場人物
主人公
大学を卒業してドリルモグラーズに入団。家族は年老いた祖母と蒸発した兄がいる。
彼女候補の一人である小角弓子とは学生時代の選手とマネージャーの関係。
凡田大介
おなじみのメガネ一族。生粋のヲタで親会社のドリルトーイがガンダーロボの会社であることが理由で入団する。
打撃もできる投手でメガネ一族最強と言われる事も。なお年俸は主人公よりも高い。
古沢小一郎
2軍最年長の捕手。実力はあるが、腰痛のせいでなかなか1軍に定着できていない。後のシリーズでは現役を辞めコーチ、2軍監督となっている。
ミニゲームは古沢の両親が勝手に設定した縁談を破談にするため実家に急行する「くるまでブー」。失敗すると縁談が成立して家業のトーテムポール作りを継ぐことになる。
畑山憲男
俊足巧打の内野手。大の動物好きで、多くの生物を飼っているが、なかにはワシントン条約に引っかかるようなのもいる。元ネタはムツゴロウさん。
ミニゲームは檻から脱走した殺人クワガタを捕獲する「殺人クワガタ」。失敗すると球団に危険な動物を飼っていることがバレてクビになる。
水木卓
センスはあるが、不真面目なところがあり1軍と2軍を行ったり来たりしている外野手。実際にモグラーズ選手の中では飛びぬけて能力が高い。野々村愛のことが好きな模様。後のシリーズにもたびたび登場する。
ミニゲームは水木の球団残留をかけた勝負「コンコンノック」。失敗するとそのまま退団してしまう。
倉刈仁志
両打ちで色々なポジションを守れるユーティリティープレイヤー。貧乏で、非常に質素な生活をしている。日出子と明の二人の子供がいる。後のシリーズでも登場するが、あまり良い扱いを受けていない。
ミニゲームは倉刈家の家賃を稼ぐ「貧乏ヒマなし」。失敗すると家を追い出され、球団もクビになる。
ドミオ・バンデラス
2年目からモグラーズにやってくる強肩強打の助っ人。日本語を話すことができるが、微妙に間違えて覚えているため、何を言っているかわからないことも。
小角雄二
主人公と同時期にプロ入りする、主人公のライバル的存在。小角弓子は姉である。能力はそこまで高くないが特殊能力が非常に多い。パワプロ5で登場した山ノ宮高校出身で、入団する球団は主人公が元々志望していたところになる。
今田勝蔵
熱狂的なモグラーズファンで、モグラーズの応援団長。弱い時も変わらず応援するファンの鑑であるが、どこかぬけているため選手たちからは多少距離を置かれているようである。
彼女候補
小角弓子
中学、高校と主人公が所属していた野球部のマネージャーで、現在はOLで駆の秘書。かなりの音痴である。ルートによっては命を狙われることもある。
野々村愛
モグラーズ2軍監督の娘で、球団食堂で働いている。かなりの童顔。11で再登場するが……。
山口幸恵
モグラーズの選手ご用達の小料理屋を営む女将さん。後のシリーズでも変わらず小料理屋を営んでいる。
園華霞
売り出し中の若手アイドル。実はかなりのマニア。
「2軍でなん年ぐらい、くすぶってらっしゃるんですか?」
荒井紀香
まさかの再登場。2年前に1の主人公と結婚したがすぐに死別、未亡人になっている。1の主人公に似ているという理由で、主人公に近づいてくる。運悪く登場すると強制的に彼女になるため、前作よりたちが悪くなっている。彼女に関わるイベントは大抵がマイナスイベントというまさに疫病神。
裏サクセス
戦争編。終戦するまでの200週を生き残ることが目的(途中でやめることも可能)
野球部分が存在せず、純粋にコマンドを選ぶだけで育成をするものである。
4週が1セットとなり、各戦線と本土司令部とを往復して各地での任務に従事する。戦線では体力を消費する一方で、司令部に戻ることで回復する。4週経っても迎えの船が来ないことがあり、その場合はその戦線での活動が1セット延長される(司令部に戻らないため当然体力は回復しない)。
条件を満たすと各戦線の他に、過激な人体実験を行う「ダイジョーブ博士の島」や、特殊能力やアイテムと大量の地雷が埋まっている「呪島」に行くことができる。特に「呪島」は大量の特殊能力とアイテムを獲得するチャンスであり、ほぼ運ゲーである戦争編で技術介入ができる唯一のシーンである。大量のアイテムを持ち帰って育成を中断して転生すれば表サクセスでの育成が格段に楽になる。
各戦線で行う任務やイベントは第二次世界大戦の史実が元ネタになっているものも多い。
戦争編での死にやすさ
戦争を題材にしたサクセスモードだけあって非常にゲームオーバーになりやすいことが挙げられる。
例として
- 任務中に敵に襲われ、撃たれてしまいゲームオーバー
- 渡河中に流され、溺死してゲームオーバー
- トイレ中にゲリラに襲われゲームオーバー
- 任務先から帰ってくる時に敵船に襲われ、よけられずにゲームオーバー
- 呪い島の地雷ゲームにおいて誤って地雷を踏んでしまいゲームオーバー
- ランダムイベントで体力が低いときに病気になり、なす術のないままゲームオーバー
などがある。しかも病気になるイベントは結構発生確率が高いうえに、2重・3重のコンボで死ぬことも珍しくない。(銃撃で体力ダウン→病気で体力減少→ゲームオーバーなど)
ちなみにパワポケ2の攻略本を出しているチームがやってみたところ、無事に200週を終えられたのは
たったの0.1%だったらしい。
その他概要
転生という作成した選手をもう一度はじめから鍛えなおすシステムを採用している。一度作った選手を別のパワポケ2のロムに転送して、もう一度サクセスをやり直すことが出来る。その際に彼女の好感度とアイテムを引き継ぐので、これを何回も繰り返すと初期値の高い選手となり高能力を維持してのクリアがしやすくなる。よって彼女候補全員を彼女にしたままクリアすることも可能。ただし、ゲームオーバーになると選手のデータが消えるので注意すべし。この転生システムを前提とした育成難易度となっており、開発曰く「戦争編で大量にアイテムを獲得したデータを基に何度か転生してようやくオールAが作れる」くらいに調整したとのこと。
特殊能力のアイコンが多少古臭く感じることがある(チャンスのアイコンがパチンコの盤面だったりするなど)。これは「ダイヤモンドヘッドの中でも最も年寄りのチームが本作担当のため」らしい。
GB版のみ実名選手の中には固有グラフィックを持った選手も登場する。
モグラーズがパリーグだった場合、B以下の能力が存在しないイチローはまさに圧巻である。
裏サクセスでおなじみの曽根村が初登場した作品である。以後、シリーズの中で最も大きな小物として敵役に回る事になる。
当時の本家パワプロでは行えなかった「リセット技」が使える(当時の本家Nintendo64版ではリセットした時点でサクセスのデータが削除されていた)。サクセス途中で電源を切ることで、ペナルティなしでその週の最初に戻ることができる。4回までという制限がかけられており、5回実行するとサクセスデータが削除される。本来突然の電池切れや接触不良等携帯機ならではのトラブルに対応するための機能だが「突発的な事故が無ければ意図的に4回までやってもほぼ問題ない」とゲーム中でも明言されている。ただゲーム本体に負荷をかける行為のため、本当にデータが破損してしまうことがあり、その場合は5回目でなくとも削除される(このためのイベントまで用意している)。
関連動画
関連項目
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