パワプロクンポケット4とは、2002年3月20日にコナミよりGBAで発売されたパワプロクンポケットシリーズの4作目である。
略称は「パワポケ4」。
概要
パワプロクンポケットの4作目。今作から明確に「表サクセス」と「裏サクセス」の定義づけがされた。
表は「日の出高校編」、裏は「RPG風ファンタジー編」となっている。
神隠しをイメージしているので、時期的に「千と千尋の神隠し(2001年7月公開)」と被ると思われそうだが、こちらは神隠しに遭う恐怖をモチーフにしているので別物と言える。
シリーズ中でもホラー要素が強調されており、一番怖い物語ではないかと言われている。
ただ、高校編というのもあって変にドロドロした要素は無く、ライトユーザーでも比較的とっつきやすい印象がある。
BGMのクオリティが高いことも評価されており、表サクセス・春のBGMや甲子園入場の際のBGMは特に人気が高い。
表サクセス
主人公は父と共に「日の出島」へ引っ越すことになった。しかし、ふとした事から立ててあった石碑を誤って倒してしまう。
日の出高校に入学し、野球部に入った主人公。しかしこれがまったくのダメ部。ほどなく他校との試合になるが、当然のごとくボロクソに負けてしまう。
主人公は野球部のキャプテン菱村と今の状況について話し合っていたが、
「誰かが…俺の手を…うわぁー!!」
キャプテンが突如として消えてしまった。それだけではなく、ついさっきまで一緒に話していた山田も、野球部員も、クラスメートも、誰一人としてキャプテンの事を覚えていない。以前撮った写真からも彼の姿が消えていた。
誰もこの話を信じてくれずに落胆する中、主人公は不吉ババアこと「天本セツ」に出会う。
彼女の話によれば、主人公が壊した石碑は、太平洋戦争の終戦直後に復員兵を乗せ、その途上で機雷に触雷して沈没した「あけぼの丸」乗船者達の慰霊碑だった。
主人公はそれを壊した為に呪われたのであり、キャプテンが消えたのも呪いのせいだという。
そしてこの呪いを解く為には、日の出高校野球部を甲子園で優勝させるしかないという。
しかし、その話を聞いた翌週に謎の火事で部室が全焼。野球部も解散となってしまう。しかし呪いを解かなければならない主人公は、不屈の闘志で唯一残った部員の山田・マネージャーの唯とともに野球部の再建を決意する。
全体的な難易度
通常のエンディングを見ること自体は難しくなく、二年目に一試合勝つだけでクリア確定であるため、全シリーズ中最もゲームオーバーになりにくい。ただし、一年目で部員をしっかり集めておかないと後々後悔するはめになる。部員集めは必ず行うように。
キャラクター育成難易度は比較的低いが、オールA選手の難度はそれなりに高い。表の場合希美+改造手術で超特殊能力付オールAを作ることも不可能ではないが、相当の運が必要である。
今回の改造手術は黒野博士の屋敷へ行く事で行う。低確率でセンス○をもらえることがあるため強い選手を作りたい場合は必須だが、センス○の確率は相当低いためデータ作成作業を難度も繰り返すことになる。
とは言え、表でそこまでやるより裏サクセスのほうがいい選手を作りやすく、オールAも表より楽に製作できるため、表で生産することにこだわりが無いのなら裏のほうが楽である。
試合は投球ではストライクゾーン表示線の下辺(見送られたらボール判定される位置)にスローボールを投げ込み、CPUの凡打を誘う手段が非常に有効。ゲームの仕様上スローボールは失投が無く、スタミナが尽きても問題ないためほぼ確実に打ち取ることができる。
守備面では送球速度が速く、長打が割と出難い仕様となっている。外野の頭を越えたからと迂闊に次の塁を狙うと、高速返球に刺される事故が多発するため、慣れるまでは長打を狙わないほうが安定する。
打撃ではミート打ちより強芯のほうが飛びやすく、守備に捕まりづらくなるため強芯で振るほうが安定しやすい。
試合イベントは二年目の夏季大会は強制的に負け、部員の山本が神隠しに遭うので秋季大会が最初。秋季大会は9回1点ビハインドから始まるため、凡ミスが即敗北に繋がる(が、バグで敗北を無かったことにもできる)。
2回目、3回目の練習試合は試合条件は良いが、部費が練習試合のため学校からの支援が出ず、高額な遠征費(10万円、大会は5万)がかかり、部費不足に陥りやすい。三戦目まで全敗でゲームオーバー。
試合に負けると部員が一人消えている。特に主力選手となる小山や堤、島岡らを消されると後々辛くなるため一度で勝っておきたい。
三年目に入るとゲームオーバーはなく、勝っても負けても必ず選手登録ができる。その分甲子園優勝への道は険しくなっており、甲子園での試合は全てビハインドから始まる。
なお、彼女候補のうち、みゆきと玲泉は甲子園に優勝しなければエンディングのアルバムを見ることができない。
登場人物
主要人物
- 主人公
- 慰霊碑を壊して呪われる原因を作ってしまったうっかり者。神隠しにより仲間を徐々に奪われ、自分も消えるのではないかという恐怖に駆られながらも、野球部を立て直して仲間と共に甲子園に挑む。
- 山田平吉
- 矢部一族の一人。主人公にかなり好意的な人物であり、野球部壊滅後も主人公に付き合ってくれる。主人公が野手の場合は投手、主人公が投手の場合は捕手担当。前者の場合は後に空気になる。ある人物と腹違いの兄妹であり、矢部昭雄とも会っている。6で再登場。歴代メガネの中でも比較的いい性格で、能力も申し分ない。
- 河島廉也
- 戦前の日乃出中学(現日の出高校)野球部のキャプテン。あけぼの丸の触雷事故により死亡した。
主人公が石碑を壊したことで呪いにより主人公達を神隠しに遭わせた、ということになっている。野球にかける熱意は本物だったらしい。主人公と容姿がかなり似ている。一時は2の戦争編の主人公ではないかとも噂されていた。不吉ババアの元恋人。 - ちなみに、作中では故人なので当然ながら野球部に加わる事は無いが、アレンジチームの日の出高校には選手として収録されている。球種はストレートしか投げられないもののノビ○と重い球を所持しており、さらに野手能力も高い。
- 天本セツ
- 玲泉の祖母。普段は不吉ババアとして恐れられている。主人公に呪いを解くための手ほどきをしてくれる…と思いきや、実は主人公に呪いをかけた張本人だったことが後に判明する。石碑が壊されたことにより過去の河島への想いが蘇り、また主人公が河島そっくりの人間であったために錯乱したようだ。甲子園に優勝すると死亡する。
仲間たち
- 菱村飛男
- 日の出高校野球部のキャプテンを勤める先輩。彼にとって野球は楽しむものであり、勝つためにやっているわけではない。そのためか、一番最初に呪いによって神隠しにされた。最終的には帰ってきている。7で再登場するが神隠しの影響でかなり変な人になっている。
- 山本有三
- 野球部が解散となっても山田に続いて真っ先に戻ってきてくれるいいヤツ。しかしキャプテンと同じく、呪いによって必ず消されてしまう不遇の男。こちらもエンディングで無事帰還する。一応能力値が設定されているが、ゲーム中でそれが活かされる事は全くない悲惨なキャラクター(チートプレイをすれば使用できるが)。
- 小山高雄
- 病気の父親の代わりに山で木こりをしている。血を見ると暴走するヘンな癖がある。初期パワーはBだが、友情パワーやイベントでAに強化できパワーヒッター持ちなのでスラッガーとして活躍。彼とのミニゲームでは大量の金が手に入る。一定の条件を満たして3年目に小山の家をうろつきにいくともれなくパワーヒッターをもらえるため、お世話になった人も多いと思われる。
- 森本満
- 猿と仲良し。見た目も身のこなしも喋り方も猿そのもの。だが頭はかなり切れるらしい。猿らしく走力は初期でB。友情パワーでAにできるのだが、実は盗塁×と走塁×を持つため走塁は期待できない。とはいえ場合によってはパワーやミートをBにすることも可能なので、強打者としてもそこそこ活用できる。
彼とのミニゲームは延々とボールをサルにぶつけるというもの。慣れれば割と楽。 - 堤篤弘
- 理系キャラだが野球のセンスはある。サブポジションを作ることも出来る。ミニゲームは算数ゲームなので苦手な人は苦手。なお彼だけは、試合による敗北だけではなく、連続イベントで神隠しに遭うことがある。会いに行く場合は注意すること。
- 島岡武雄
- 村長の息子でそれなりに金持ち。主人公を嫌っているフリをしているが、実は野球が大好きでセンスもある。大神が入部した後は彼と度々意見がぶつかるが、同じような境遇なこともあって実は仲がよい。ミニゲームはグラディウス風のシューティング。6では姉の希美によりプロ野球の2軍にいることが判明。しかし場合によってはその希美が女装した武雄であることも。
- 秋穂不作
- 一章をクリアすると仲間になってくれる。立場的には山本の代理。能力はオールGで使いにくいが、なぜか超特殊能力「奪力」を持っている。同点の局面で敢えて彼を出し、相手投手のスタミナを減らすこともできなくはない。三年目の大安高校戦では同点で始まる為有用。
- 上田卓未
- 高校生活の思い出を作るために仲間になってくれる。仲間にする手段が二種類ある。ノーリスクでチャンス○(ピンチ○)が手に入るため、ちんぼつ船に3回通い仲間にするのが無難。能力は低く、部員が揃っている状態ではあまり使い道がない。しかし、みゆき先生のイベントを起こすときは彼が必須イベントに絡むため、必ず仲間にする必要がある。
- 村田克哉
- 色黒のUMA大好き男。上田とは親戚同士。親は昔に台風で他界したらしい。
カブトムシを売り、小遣い稼ぎをしているらしい。仲間になるが能力が低いため、部費&補助キャラにしかならない。 - 後にパワポケ13で開拓分校の野球部監督として再登場した。
- 石田昭三
- テンプラ屋の息子。肥満体。彼もまた能力が低すぎるため部費の徴収以外の使い道はない。しかし、仲間になる人物の中でメインポジションがキャッチャーなのは彼と黒野一だけ(主人公が投手なら山田が捕手になるが)。なので、村田よりは使えるキャラである。何故か裏サクセス常連キャラ。
- 黒野兄弟
- 黒野博士が作ったクローン人間。球一、球二、球三郎、球四郎の四人。一章の時に黒野博士の屋敷へ行けば球一・球ニ・球四郎の野手三人が、二章の時に行けば投手の球三郎一人だけが仲間になる。
投手は主人公や大神で事が足りるうえに、回収できる部費に差が出るため、基本的には一章のうちに3人を仲間にしてしまうのが良い。能力値はそれぞれ平凡だが、イベントをこなすと主力4人に引けを取らない強さになる。 - 大神博之
- 三年目に入部してくる後輩。ロン毛。一人称はボクだが、性格も外見も怖い。野球のセンスは抜群だがプライドが高く、短気で人を見下す癖がある。それを妬んだ仲間にチョコアレルギーを理由にチョコをばら撒かれトラウマになり、日の出高校へやってくる。元々は父親のリゾート計画の一環で日の出島をゴミの埋立地にするために偵察に来たらしい。
主人公の熱意により入部して、共に戦ってくれる。過去に甲子園に行ったこともあるらしく、自分がいるのだから行けて当然だと思っている。甲子園で優勝すると主人公の胴上げを提案。主人公やチームメイトのことも少なからず尊敬している。
キザだが義理固い性格で、主人公たちの引退後も新キャプテンとして廃部寸前だったチームをうまく引っ張っていることがアルバムで判明する。卒業後もこのまま日の出高校の監督をするつもりらしい。
主人公が投手の場合は外野手に、野手の場合は投手になる。威圧感を持っており、その他様々な特殊能力を持ち全体的な能力も高い。投手時でも野手能力はトップクラス、野手だと全能力をパワー以外をAにでき、敵味方通じても最強の打者になる。表サクセスで以後度々登場する。
彼女候補
- 神木唯
- 野球部マネージャーの同級生。明るい性格で世話焼き。今作の彼女候補の中で立場的には一番まともかもしれない。菱村と幼馴染だが特別な関係ではないらしく、神隠しによりあっさり忘れて主人公に好意を持つ。
投手育成中はランダムイベントでほぼ確実に一発病を貰う(好感度が高いと回避はできるが、比較的起きやすいのか低い時に発生することが多い)。一発病と聞いて彼女を思い出すプレイヤーも多い。
電話中に顔が切り替わった場合は告白のチャンス。怒った時の顔に愛嬌があり、かわいい。ニコニコ動画ではこの顔がよく「○><」のAAで表現されている。彼女のハイキックの威力は強力で、時に幽霊すら一撃で倒してしまうほどである。
裏サクセスにおいては4,5,11で出演。14ではトツゲキ甲子園に出演した。 - 天本玲泉
- 同級生で不吉ババアの孫。いつも笑顔で性格は大人びて落ち着いている。不吉ババアと二人暮らしで、蒸発した父が母を自殺に追い込んだと考えており、父を恨んでいる。
「呪い」の真相と全貌を知る唯一の人物であり、このことは彼女にした上で甲子園優勝を果たすと全ての事情を聞くことができる。
正史ではどうやら主人公と結婚したようで、パワポケ6で結婚の報告をしに登場、プロフィールで引退が発表された。だがパワポケ10リセット座談会で名前だけ登場し、子育ての真っ最中と言及。パワポケ11リセット座談会でも名前だけ挙げられており、人気の一端が窺える。
裏サクセスでは4,5で性格が180度違う「イル」という名前で連続出演。6以降は裏サクセスも引退かと思われていたが、12で「アマルダ・レーセン」という名前でまさかの再出演を果たす。アマルダの性格はほぼ表の玲泉と同じ。 - 田中深雪
- 主人公のクラスの担任の先生。野球に関してはド素人だが野球部顧問になってくれる。しかしたまに試合中に突然乱入し選手交代を告げるなどの悪夢の采配を行うこともある。イベントの発生がランダムのため、葉月に次いで攻略が難しい。その上選択肢を間違えたりすると一発で終わりである。それでも最後まで進めた上で甲子園で優勝すると、意外すぎる真実が明らかになる。多くのプレイヤーが度肝を抜かれたキャラクターである。
なお、先生の特定ルートのみ「呪いの真相」そのものが変化し、シナリオの中身が変わってくる。
裏サクセスでは4,11に登場。11では別の意味でプレイヤーの度肝を抜くキャラになっていた。また、14のトツゲキ甲子園にも出演している。 - 島岡希美
- 島岡武雄の姉。柔道部で格闘能力の高い女傑。デートすることでパワーが直接上がるため、スラッガー育成には欠かせない存在。「外見はやや残念だが非常に使い勝手のよい彼女」というタイプはパワプロではお馴染みであるが、パワポケではこのキャラが初出である。パワポケ6では整形して登場。
- 裏サクセスは4に出演。
- 高城秋生
- 主人公の幼馴染で本土の町在住、赤坂とも知り合い。今風の女の子でチャットやメール大好き。彼女にすると何故かやたら怖いイベントが目白押し、アルバムを出しても解決していないというオカルト・ホラー色が最も強い彼女。
裏では4,7,9,12に出演しているが、その全てでグロイベントに巻き込まれて死ぬ可能性がある(9は最初から死んでいる)不憫な役割をあてがわれている。 - 葉月
- いつも泉にいる謎の女性。女神ルート、幽霊ルートという二つのルートで攻略が可能で、どちらも野球超人伝が入手可能。幽霊ルートではデート可能になるまでのイベントと最後の超人伝入手フラグイベントがランダム発生のため、今作どころかシリーズ全体の彼女候補の中でも最強ランクの攻略難度を誇る。ただランダムイベント自体の発生する確率は比較的高く、発生条件の「体力が50(半分)以上」を常に心がけていればなんとかなることも多い。女神ルートでは泉に通い続けるだけなので多少マシではあるが、野球超人伝を入手できる確率は非常に低い。
- 裏サクセスでは4に出演。
その他
- 主人公の父親
- 妻を亡くした事で本土から日の出島へ引っ越してきた。場合によってはみゆき先生をストーキングし始め、ルート次第では主人公を差し置いてみゆき先生と結ばれる事も。職業は医者であり、主人公の病気やけがを治す際のアニメーションにも登場している。
- 黒野博士
- 島の研究所にいる博士。3までのダイジョーブ博士に代わって今回の人体改造に欠かせない存在。お馴染みのあのセリフもしっかり言ってくれる。根っからの悪人ではないが「悪はロマン」であると思っている。後の作品にも登場している。
- 大神美智男
- 大神の父親。とにかく権力を誇示したがっているけど、息子のために専用スタジアムを作ったり大量の練習機材を与えたりする辺りは親バカ。元プロペラ団だったりとんでもない野望を持っていたりするが、それは後のシリーズでのお話。
- よろずやのおばちゃん
- 本名は「うめ」。売っているものは回復アイテムのパワビタDからいわゆる「四種の神器」まで非常に充実しており、金さえ出せば何でも買えるといっても過言ではない。多くの人間が一発除去やキレ○取得のためにお世話になっただろうと思われる(今作の赤リストのみなぜか効果が対左○とキレ○) 戦時中から万屋をやっていたらしく、山田からはマニア関連のことで狙われているが度々撃退している。
- 赤坂洋一
- 主人公が引っ越す前に通っていた大安高校の4番。キャッチャー。根っからのスポーツマン。ライバルキャラの割に凄まじいまでの清々しさを誇るが、住んでいる場所が遠いせいでイマイチ影が薄い。
- 真賀津
- 人を見下しがちな大安高校のピッチャー。関西弁。初出場してくる試合は同点開始であるにも関わらず、彼が割と変化球を巧みに投げ分けるせいで攻撃は苦労する。パワポケ10では大安高校の監督として再登場。
- 布具里球男
- 鎮台高校のキャプテン。名前も顔も特徴的、というかモロにアレである。能力は低い。三年目の地区大会ではこちらのチーム全員が絶不調から始まるが、リードから始まるので割と楽。
- 写六
- 湖南高校のキャプテン。甲子園一回戦で対戦する。ビハインド開始な上、主人公以外全員不調のため最も苦戦するだろう。しゃーろっくと読む。名前に偽りなく、チームの行く先々で殺人事件が起こるらしい。チームメイトの名前もそれっぽいのばっかりである。
- 磯
- スクール学園高校のキャプテンで、今作最高のパワーを誇る強打者。甲子園二回戦で対戦する。いろいろとおかしい自分の学校の名前をどうにかしたいらしい。ビハインドで始まる上、先発の鹿野はSFFを巧みに投げ分けてくるので苦戦する。
- 敗戦後「この学校を有名にして、野球の名門校として知らしめてやる」と決意したため、スクール学園高校はパワポケ10で「スクール学園高校学院」、12では「スクール学園高校学院高等学校」となって再登場した。
- 皇
- 超最強(グレイテスト)学園のキャプテン。甲子園決勝で対戦する。すめらと読む。自分の学校の名前に誇りを持っている。超特殊能力を持ち、多彩な変化球を持つ最強のピッチャー……のはずなのだが、謎のストレート多用傾向があるので意外と攻略しやすい。負けると「そうだ、ルールが間違っているんだ」などと言い出す負けず嫌い。強打者敬遠で負けてなければまずその配球をなんとかしなさい。パワポケ10では真賀津と同じく超最強学園の監督として再登場。
- 統道
- 超最強学園の4番。人外のパワーを誇るシリーズ屈指のスラッガー。発売当時人気絶頂だったモー娘。の加護のファンらしい。どう見ても捕手向きの能力だが、サブポジのせいでライトにいることが多く、守備に大穴を作っている。監督何考えてんの。
裏サクセス
剣と魔法のファンタジー世界。この世界では戦争の代わりに、魔法の力で動く「野球人形」を用いた野球の試合で国同士の争い事を解決していた。
しかしある時、大国・キングダム王国の野球人形9体のうち1体が何者かに奪われてしまった。
このままでは隣国エンパイア帝国との試合は不戦敗であり、一方的な敗北を喫する事を察した国王は、幾度となく王国の危機を救った1人の勇者を呼び寄せる事にしたのだった。
エンパイア帝国との試合までは残り200日。もう一体の野球人形を完成させるべく、主人公の冒険が始まる。
全体的な難易度
RPG風ファンタジー編。HPが0になると容赦なくゲームオーバーになるため、緊張感は通常のRPGより上。
基本的に「心」「技」「体」の3つの球を揃えさえすれば冒険を終わらせられるが、それだけでは強い選手には育たない。
キャッスル城や各町の店で各種野球人形のパーツを購入する必要がある。
時間経過とともにパーツの値段は上がっていくため、早めに購入する必要があるが、その分剣・鎧・薬草や爆弾・コンパス等の値段の変化しないRPG的アイテムを買えなくなる上、持ち物の空きも少なくなる。
常にこの辺りのジレンマに悩まされながらプレイすることになるだろう。
余談だが、このゲームは素早さが命中率・回避率に大きく関っているため、装備すると素早さが下がる剣や鎧は罠アイテムである。
慣れないうちは序盤の火の精×3が鬼門。また、魔王の選択肢が初見殺し。回復魔法や「致命的な一撃」を使える仲間がいれば、ぐっと楽になる。
ただし経験値は分配方式のため、あまり早い時期に仲間を3人にしてしまうと、その分もらえる経験値が少なくなる事を留意しておきたい。
仲間は主人公と同じレベルでパーティーに加わるため、序盤は1人もしくは2人で冒険しよう。
残り日数によってラスボスが変化する。ギリギリまで待つと真の最終ボス・ガンダーゴーレムと戦うことができるが異常に強い。爆弾を大量に用意するか、「致命的な一撃」(敵のHPを強制的に1にする)を使える仲間を連れて行き主人公でかばい続けよう。
育成面で言えば、ノリカのイベントを利用する事で簡単にオールAの選手を作成できるため、慣れれば表サクセスよりも効率良くハイレベルな選手を量産できる。
登場人物
- 主人公
- キングダム王国の勇者。ファンタジー世界なのに何故かユニフォーム姿。プレイ回数とイベントの進行次第で過去が変化する(この世界で生まれた人物、もしくは表サクセスでゲームオーバーになった表主人公のなれの果て)。
- 勇者とは呼ばれているものの、特殊能力などは何も持たない普通の人間である。魔法も使えない。使い捨てアイテムの爆弾を使用することで敵全体に3倍のダメージを与えられる。
- ヤマダ
- 王宮付き会計士。主人公に同行し、冒険の記録を行う。戦闘には参加しない。表サクセスの山田とは別人のようだ。
- ヒラヤマ
- 主人公の旧友でやっぱり勇者。ある程度の回復・攻撃魔法を使えるため、序盤は重宝する。後半になると息切れ。仲間にしたままクリアしても彼のエンディングは見られず、魔王の城であるイベントを起こして魔王に彼を差し出さなければならない。特定イベントは金を相当無駄にするので注意。
- アカサカ
- 最強を目指す格闘家。素手で戦うことに異様にこだわる。序盤から仲間にできるうえ、「致命的な一撃」の使い手である。パラメータが平均以上なので対ボスキラーとして活躍できる。
- ユイ
- ルクハイドの魔女の孫。クリフの崖の奥にある魔女の館に住んでおり、お金で雇うことができる。
- 使える魔法の種類は全キャラ中最多だが、魔法は一回の戦闘中に三回までしか使えないため、長期戦に弱い。
- ハヅキ
- あるお使いイベントで仲間にするか、ある変態イベントの途中で救出できる。お使いイベントが終わると離脱してしまうが、無視して最後まで仲間にして連れて歩く事も可能。
- 回復と電撃系の魔法が使えるが、こちらも戦闘中三回まで。特に序盤で加入した場合はかなり打たれ弱く、ちょっと殴られただけでHPがゼロになり死亡することが多々ある。
- ツツミ
- 科学者。特定の者にしか使えない魔法を批判し、万人が使用できる科学が最高であると説く。
- 主人公以外で爆弾を使って攻撃する唯一のキャラクターで、ザコの掃討には非常に役立つ。HPもそこそこ高いので比較的死ににくい。
- モリモト
- ルーフェンの森に住むエルフのレンジャー。エルフの間では勇者と呼ばれているらしい。
- コヤマ
- 迷いの森に住んでいる木こり。コンパスを無くして迷い込んだ場合に会う事が多い。素早さ以外は1位、2位を争う能力を持ち、またかばうで主人公を守ることも多いのでかなり役に立つ。
- オオガミ
- 騎士。ひたすらに強さを求め、強い人物と戦い倒す事を望んでいる。展開によっては黒幕に雇われ、刺客として戦いを挑んでくるが、それを断り続けているとだんだんとおかしなことになっていき、最終的には強制的に仲間になったり、決闘の約束をすることになる。
- この場合、ラスボスとの戦いの後に一対一で本当に決闘する事になる。勝てば「人気者」を入手でき、負けても選手登録はできるため、損をする事はない。強さは仲間キャラ中でも上位に入り、かなり攻撃力、防御力が高いうえに「致命的な一撃」を繰り出すこともできる。
- 仲間にするならできるだけ刺客イベントを起こしてからの方が良い。
- アキミ
- 盗賊…と見せかけて暗殺者。彼女を死なせてしまうとトラウマもののイベントが起こる事がある。唯一暗殺者のデメリットイベントを全て最小限に抑えることができる。
- 攻撃力が高めで、「致命的な一撃」を使える為ボスキラーとして活躍する。表サクセス同様アルバムがハッピーエンドっぽくない。HPが非常に低いため、序盤で仲間にすると死亡する可能性もあるためそこそこレベルを上げてから出かけるとよい。
- 犬
- シリーズ皆勤の犬。れっきとした仲間である。主人公をかばう事が多いほか、イベントで地面からいろいろとアイテムを掘り出してくれる補助キャラ。
- ドミオ
- 何故か忍者として登場。相変わらずいろいろと間違えている。
- 使い手の少ない風系の魔法を扱える。魔法の中では一番強力なので、ザコの掃討には役立つ。
- アルベルト
- シリーズ皆勤の男。服装は今までのまんまでかなり浮いている。戦闘になるとすぐ逃げるハズレキャラ。
- フユノ
- 強制的にパーティーに加わってくる謎の男。こっちもすぐ逃げる。パワポケ3でポジティブに変貌したはずだが、またネガティブに戻っている。
- 役に立たないように見えて、実は彼を連れていると後半のある超強力なボスとの戦闘を回避できる。泉の女王のもとに連れて行くと…!?
- ディジーズ&ロット
- 今回の事件の黒幕。野球ではなく戦争でエンパイア帝国を支配するためにクーデターを起こした。
- プレイグ
- プレイヤーの邪魔をする魔導士兄妹の兄のほう。元キャラは表サクセスの真賀津。やはり関西弁で喋る。
- イル
- プレイヤーの邪魔をする魔導士兄妹の妹のほう。元キャラは表サクセスの天本玲泉だが、兄のほうに合わせてか関西弁で喋り、「キャハハハ」と笑うなど全くキャラが違っている。
- プレイ回数が一定の時にこの件を別のキャラにツッコまれたりもする。5裏に登場する「天本威流」とは同一人物。
- カメーダ
- 今回の事件の真の黒幕。ガンダーゴーレムを操る魔導士。
- 魔王
- 魔王の城に住む。常人では勝てないほど強いが、性格は非常に温厚。よほど間違った事をしない限り、普通に接してくれる。特定の仲間キャラを家来として差し出すことも可能。その場合は貴重なパーツをもらえる。
- ノリカ
- 妖精の泉に住む妖精の女王。訪れた主人公のことをダーリンと呼び、とても口では言えないようなことをしてくる。体力ややる気が大幅に減るが、お金や貴重なパーツ「威圧感」をもらえることがあるため、延々彼女に会い続け、「威圧感」を売る作業を続けることでとんでもない額のお金が手に入る。オールA選手作成も夢ではない。
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関連項目
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- 0pt