「多国籍で構成する艦隊は、何よりその意思疎通が大切……」
パース(Perth)とは、ゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場するキャラクター(艦娘)である。 モデルは王立オーストラリア海軍のパース級(改リアンダー級)軽巡洋艦<パース>。
Information? 仕方ないわね、ここよ。
2019年11月30日開始のイベント『進撃!第二次作戦「南方作戦」』第三海域突破報酬として実装された艦娘。同イベントで出会うことになる初の新規艦娘が彼女だった提督も多かったことであろう(同じ面でデ・ロイテルも実装されていたが、あちらはドロップ実装のため、突破(=パース登場)より前にデ・ロイテルと邂逅できるかは提督の運次第であった)。オーストラリア海軍からは初実装、英連邦海軍全体でも巡洋艦クラスでは初の実装となった。
性能としては3スロットの標準的な軽巡洋艦だが、改の段階で神通改二に迫る火力72を誇る。いっぽうで雷装値は低め。初期と改とで一基ずつ持ってくる6inch連装速射砲 Mk.XXIは、表向きの性能こそごく普通の15cmクラス主砲なものの、パース搭載時には優秀な装備ボーナスがつく。なお、実装当初は改での耐久上限値が30に留まっているミスがあったが、実装同イベント中に45に修正されている。
期間限定グラ
提督……これを、どうぞ。いえ、深い意味はありません。アールグレイと一緒に、どうぞ召し上がってください。(バレンタインmode)
2021年2月5日のアップデートにて、彼女初の期間限定グラ(バレンタインmode)が実装された。
生みの母草太女史(塩ネキ)曰く「自称バレンタインの女」とのことで、彼女が手掛けた艦娘全てに改めてバレンタインmodeが揃ったことになる。(詳しくは「草太艦隊」記事内、本人ツイート引用を参照)
いや、Houstonが、私は、別に。……問題があれば、着替えてきます。……そ、そう?
(水着mode)
2021年7月15日のアップデートにて、魅惑の水着modeが実装された。併せて限定voiceも実装されたが、台詞では”大胆すぎて本意ではない”感を匂わせている様子。塩ネキこと担当絵師は「涼しげな雰囲気にしかたった」とのことで、水色ビキニ&パレオと笑顔が素晴らしい。(睦月型姉妹に水着modeはなく、氏にとっても初の水着modeである)
Enemy in sight. 始めましょうか。
イギリス海軍が1920年代末に計画・建造したリアンダー級巡洋艦5隻につづき、機関を抗堪性の高いシフト配置とする設計改良を加えた改リアンダー級巡洋艦の最初の艦として<アンフィオン>[1]が建造された。全長169m、基準排水量6890t、最大速力32.5kt、兵装は6インチ連装速射砲4基、4インチ連装高角砲4基、21インチ四連装魚雷発射管2基などであった。ちなみにこの改リアンダー級(パース級またはアンフィオン級と呼ぶ場合もある)は全3隻が建造され、その全てが後にオーストラリア海軍所属となっている。
1936年に就役した<アンフィオン>は、対空兵装を強化する小改装を経て1939年、王立オーストラリア海軍に移り<パース>[2]と改名される。オーストラリアへの回航中、同年8月にオーストラリア海軍艦艇としてニューヨーク万国博覧会を訪問したが、9月には第二次世界大戦が始まったため、回航中ながら西大西洋で船団護衛の任にあたってからのオーストラリア到着となった。
オーストラリア艦隊旗艦としてしばらく過ごしたのち、中東~地中海方面へと進出して船団護衛を実施。イギリス地中海艦隊と合同し、マタパン岬沖海戦にも参加している。1941年夏にはオーストラリアに戻って護衛任務を続けたが、同年末に太平洋戦争が勃発。1942年2月末、アメリカ海軍<ヒューストン>、イギリス海軍<エクセター>、オランダ海軍<デ・ロイテル>等とともに合同艦隊(ABDA艦隊)を編成し、日本海軍との戦いに臨んだものの敗北する(ジャワ海海戦)。さらに戦域からの離脱中、日本軍上陸船団に遭遇(スンダ海峡海戦。日本軍名称バタビア沖海戦)し、護衛部隊との交戦の末に3月1日に撃沈された(夜戦かつ雷撃により撃沈されたため、どの艦によるものかははっきりしていない模様)。
ABDA艦隊作戦会議を?今、此処で?いいけど……此処で?
ラベンダー色の瞳を持ち、明るい金髪は編み上げて緑のリボンで留めた童顔の少女。服装は白のシャツに紺のネクタイ、濃緑のベストとニーソックス、赤線のアクセントが入った紺色のスカートを着用。リボンと同じ緑色(改では緑系の迷彩柄)のマントを左胸の上で留めており、留め具の周りにはオーストラリア国旗と同様の南十字星とコモンウェルス・スター(七芒星)が散りばめられている。
性格はクール寄りで落ち着いた雰囲気。料理は一応できる側のようで、提督に朝食を作ってくれる……のだが、昼にはmay be 健康に良い発酵食品の一種をおすすめしてくるのが若干不安を誘う。その横でお茶がほしいと伝えるのにまる一時間かかっている提督。
他の艦娘では、やはりABDA艦隊の面々と仲が良い様子。でも唐突にABDA艦隊作戦会議を始めようとするヒューストンにはかなりマジトーンで困惑している。
ちなみに、流暢なオーストラリア英語でパースを演じる内田秀氏はオーストラリア育ちの帰国子女であり、<パース>の母港シドニーに住んでいた経歴がある。
関連動画……って、ねぇ、提督。あなた、ちゃんと見てますか?
なんだ、関連静画が欲しかったのか。
関連商品にも注意せよ。突撃!
関連する記事に移行する。
2019年秋イベント【進撃!第二次作戦「南方作戦」】新規実装艦娘 | ||
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脚注
- *〈HMS Amphion〉。アンフィオンは、ギリシャ神話に登場する男神でゼウスの息子。リアンダー級がギリシャ神話の登場人物の名前から付けられており、その命名規則を継承した形になる。
- *〈HMAS Perth,D29〉艦名はオーストラリアの都市の名前より。ちなみにオーストラリア海軍の艦船接頭辞であるHMASはHis/Her Majesty's Australian Shipの略。当時のオーストラリアはイギリスの自治領であり(現代もほぼ名目上ながら英連邦に所属)、海軍も王立オーストラリア海軍であるため、艦船接頭辞でも「(国王/女王)陛下のオーストラリア艦艇」となっている。
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