ビギナー難民とは、ビギナー譜面の圧倒的存在に負けてしまったbeatmaniaIIDX、Dance Dance Revolutionの初心者である。
概要
beatmaniaIIDX
beatmaniaIIDX11 IIDXREDは過度の難易度インフレを起こしてとんでもなく難しいものばかりとなった。(8段の守護神「gigadelic」、かつての皆伝常連「蠍火」等。)
そしてビギナー用譜面も例外では無かった。
本来ビギナー用譜面は簡単であるべき(ノーツ数でおおよそ200~300程度)なのだが、gigadelicに至ってはビギナーとは思えない鍵の連続、ノーツ数が400超など明らかにクリアさせる気がない譜面であった。なお、CSEMPにgigadelicが再録された際には、難易度の数字自体は、変わってないが、ノート数も減り、難しさもCSREDよりは抑え気味になっている。
他にも、CS 10th styleのInnocent Walls(通称:白壁)やCS DistorteDの嘆きの樹、CS GOLDのFascination MAXXもかなり酷いことになっている。但し、Innocent Wallsに関しては、CSDJTに再録された際には、gigadelic同様、難しさはCS10thよりは控えめになっている。
さすがコンマイ、そしてこれからもコンマイ。
Dance Dance Revolution
Dance Dance RevolutionではMAX2の鬼コース専用だった楽曲以外、全ての楽曲にBEGINNER(習譜面)が搭載されている。通常は1~6程度が多いのだが(Across the NightmareやThe Legend of MAXのように7と多少突出したものもあったが)レベル8(旧足3=BASIC(楽)の旧足5~6相当)以上は現れることはないと考えられていた。
しかし、DDR Xのロケテストでレベルが20段階表記になることが判明し、再振り分け前まではBPMのみで4段階に振り分けられていたBEGINNERであるがDDR Xより他の難易度と同様再振り分けがなされ、Fascination~eternal love mix~には最大の難易度の『足9』が付けられた。
Fascination ~eternal love mix~は連続停止地帯はフリーズアロー1本のみで、その地帯はフリーズアローを停止位置を考えることなく踏み続けることで回避できた。しかしその後にもBPM400という高速譜面な上、符点4分踏み(BPM200の符点8分踏みに相当)等が混ざりながらリズムが取りづらい地帯が続き、その地帯でボックスを踏まされ、ノート数も多いことからクリアするのは、それなりの技術が必要となっていた。ちなみに、同じレベル帯には初代PARANOiAのDIFFICULT(踊)譜面やTRIP MACHINEのDIFFICULT等があるが、さすがにBEGINNERだけあって難度9はやや大げさめにつけられており、実際のところはBPM=100または400の部分を200と仮定した場合のテンポとステップのリズムの取り方が似ている「AFRONOVA PRIMEVAL」のBASIC(難度6=旧『足4』)あたりと同程度と見て良い。
Dance Dance Revolution X2のサントラ発売に合わせ、シリーズ初のボスフォルダであった「Replicant-D-Action」内の6曲とアンコール楽曲が解禁された。
そう、あの「Valkyrie dimension」もである。
今までDIFFICULT、EXPERTのみその全容が明らかになっていたが、解禁に伴いBASIC、マラソンモード限定のCHALLENGEの存在などが明らかになった中、再び衝撃が走る。
「2つ目のBEGINNER譜面レベル9」
X2では新規プレイヤーも増加中(only my railgunやSuper Driver効果か)である中で、ビギナーに踏ませる気のないレベル付けは、SuperNOVAシリーズ時代の衝撃を上回っていた。
それもそのはず。
Valkyrie dimensionはそのFascination ~eternal love mix~を全く寄せ付けない譜面で、低速から徐々に加速まで1拍置きの4分を踏まされ、徐々に加速。BPM744まで加速し、BPM186になった途端に早速8分3連が登場。4分中心で8分3連も混ざりながら半減速まで延々踏まされる。半減速後は軸足フリーズ、BPMが戻った後の連続停止は停止毎に矢印が用意してあり停止を覚えてないと踏むのさえおぼつかない。またその後BPM744まで加速した後も、8分7連・停止・8分3連のビジステップ・8分5連の捻り譜面などが続き、BPM46.5まで減速後、BPM372になって終了となる。BPM変化がひどい上、BEGINNERモードでありながらハイスピードテンポの楽曲で同レベル帯(20段階で9=旧『足6~7』)のDIFFICULT(踊譜面)をクリアできる程度のスキルが要求されるという、とにかく完全にBEGINNER譜面の範疇を越えている前代未聞の譜面である。
このように本作で大きくやらかした分、X3以後の譜面は最大足6と大分抑え目になった・・・この曲が出現するまでは。そう、「osaka EVOLVED -毎度、おおきに!-」である。
配置は4分主体で解りやすいのだが、途中の停止交じりの裏拍入り、捻りが必要な配置に徐々に速くなるBPM、特にver.Cでは序盤にBPM300へ加速する初見殺しも存在する。上記2曲よりはまだ緩めではあるがこちらもこの領域では明らかに異常な部類に入る。
さらに時は流れDDR2014、Replicant D-ignitionイベントの表ボス「EGOISM 440」が歴代4曲目のBEGINNER足9として登場。途轍もない高BPM・複雑な停止・裏拍入りの地団駄がまとめて襲いかかってくる譜面で、恐ろしさの片鱗をわずかながらに感じることができるだろう。初心者泣かせどころじゃないけど。
このように、ボス曲の威厳もあるのだろうがDDRというゲームのゲーム性を考えた場合、ビギナーに踏ませる気のない(明らかに中級者向けの)譜面をBEGINNERとして搭載するのはいかがなものであろうか、と考える人も多い。
補足
初心者にクリアさせる気の無い初心者向け譜面というものは他の音ゲーにも存在する(ただし“BEGINNER”という呼称ではないためこのタグは付かない)。
特にポップンミュージックでは、ヒートアップ5ボタンのように9ボタンNORMALよりノーツ数の多い譜面も存在する。
ポップンは他にもCS版のスタディモードで初心者お断りのチュートリアルを行ったり、「レッスン」と銘打ちながらNORMAL譜面のレベルが30という楽曲が存在したり(後にレベル15のN譜面が新たに追加された)と、様々な初心者バイバイをやらかしている。
また、APPEND FESTIVALなどBEMANI他機種との連動企画で、解禁条件に指定されている楽曲が、どう見ても普段その機種をプレイしない人にクリアできるはずのない難易度に設定されている場合が時折見受けられる。
必ずしもクリアが条件ではないにしろ、新規プレイヤーを増やすという目的にはそぐわないだろうと思われる。
(その分、以後の連動イベントでは解禁楽曲は問わないケースが増えたので大分とっつきやすくなったが)
関連動画
関連項目
- beatmaniaIIDX
- gigadelic
- Innocent Walls
- Valkyrie dimension
- ※緑です(jubeatにおける類似タグ)
- TOXIC VIBRATION†LAPISTORIA
- 6
- 0pt