概要
主に今川泰宏監督が携わる作品で用いられる技。ジャイアントロボ~地球が静止する日~を初めとして様々な作品に登場し、人々の度肝を抜いている必殺技である。使用者によってその動きや方法は異なるが、「凄まじい威力が込められた拳による攻撃」という点においては一貫している。
ジャイアントロボ THE ANIMATION~地球が静止する日~
使用者は九大天王が一人、静かなる中条こと中条長官。ビッグバンパンチを初めて使用し、その絶大なパワーと今川監督のトンデモっぷりを世に知らしめる事となった。
作中では「命と引き換えに撃つ地上最大の爆発力」を持つと言われており、大怪球フォーグラー相手に放った一撃は核弾頭さながらの爆発を引き起こし、辺り一帯を焦土に変えた。尤も、この時のパンチはある人物の干渉により不発に終わっている。(おかげで長官も生還できたが)
この技、威力も大概だが炸裂させるまでのモーションもかなり独特である。劇中で実際に長官が行った動作を説明すると……
- 単身、フォーグラーを前にしながら悠々と上着を脱ぎ捨てタイを緩ませ、ステップを踏みながらシャドーボクシングを行う。
- ひとしきり光る汗を飛ばした後、戦闘民族さながらのオーラを発し、握りしめた拳からニトログリセリンめいた液体(通称漢汁)が迸る。
- 強く赤く脈動した拳を携え、足下から放たれたジェット噴射により空を飛び相手へと迫り、大きく振りかぶりながら渾身の一撃を叩き込む。
何を言ってるのか分からないと思うが書いている編集者もよく分からない。でも映像で見るとスゴくカッコいいんだよ?
・・・ただ一つだけツッコミを入れると、地上最大の爆発力をセントアーバーエーのすぐそばでやって大丈夫なのか?
ジャイアントロボ ~地球の燃え尽きる日~
こちらでも同じく中条長官が使用。「ビッグ・バン・パンチ」と中黒が振られている。
地球が静止する日におけるそれとは違い、命を削るほどの反動は無いが核爆発ほどの威力ではなくなった。使い勝手はこちらの方が遥かに良いだろうが、おかげでビッグバンパンチというには普通の感じに。
厳密には使い手が違うが、この作品では他にもビッグ・バン・キックやビッグ・バン・アッパーといった派生技が登場する。流石にアニメ版ほどの派手さは無いが、開発中の技であるにも関わらず巨大ロボットの装甲を削ぎ落としたり車田飛びさせたりと、相変わらず人間が放つには何かおかしい威力を有している。
真マジンガー衝撃!Z編
「俺自身がパンチになるという事だ」 中条長官のビッグバンパンチからおよそ10年、よもやこの技が再び世に出ようなどと誰が想像しただろうか。俺の知らない光子力ビームと同様、真マジンガーという作品を象徴する必殺技となる。
マジンガーZが追加武装であるゴッドスクランダーを装着することにより使用可能となるのだが、その実態はマジンガーそのものが巨大な拳へと変形して突撃し、敵を粉砕するというもの。ある意味、最高にマジンガーZらしい攻撃であるとも言えるが…何にせよ今川だからしょうがない。
輝くゼウスの名の下に、全てを原子に打ち砕く拳。実際その攻撃力は半端ではなく、初使用の折には同等以上の性能を誇るエネルガーをいとも簡単に粉々にし、その際にチリっと掠った飛行要塞グールを撃墜するほどの威力を見せつけた。
真マジンガーZERO
初めて今川監督作品以外で使用されたビッグバンパンチ。今作ではなんと、銀河系強奪超ド級機械獣ゴードンヘル(バードス島自体がロボに変形したもの。超でかい)に乗り込んだDr.ヘルが用いる機械道空手奥義という形で登場した。まさかの敵キャラによるパンチである。
奥義と言っても何か特殊な効力がある訳ではない……が、あまりの巨体と質量から放たれる正拳は、直撃すれば日本列島自体が砕ける力があるとされ、見る者全てに「圧倒的な『負け』が降り注ぐ」という絶望を感じさせた。
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