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『ビリ犬』とは、藤子不二雄Ⓐ原作のギャグ漫画、及びそれをもとにしたTVアニメである。
概要
空を飛び、言葉を話せる犬に似た種族「ケン族」のビリ犬とガリ犬が雨森タツオの家に居候し始めたことから周りの人間や飼い犬たちを巻き込んだ珍騒動が起こるギャグ漫画。
1969年に講談社の雑誌『たのしい幼稚園』・『ぼくら』にて連載された。
1988年7月から1989年3月まで『ウルトラB』と共に『藤子不二雄Ⓐワールド』枠内でアニメ化された。放送話数は全32話。アニメの放映に合わせて、小学館の『月刊コロコロコミック』にて新作が連載された。
ウルトラB放送終了によって独立番組となり、『ビリ犬なんでも商会』（ビリけんなんでもしょうかい）のタイトルで1989年3月から9月まで放映された。放送時間は毎週月曜日19:00 - 19:30。放送話数は全22話。
テレビ朝日系列にて放送された藤子不二雄Ⓐ原作・シンエイ動画制作の児童向けアニメは今のところ本作が最後となる。
登場人物
とんがり頭で眼のふちが黒い、犬に似た主人公。雨森タツオと出会い、雨森家へ居候を決め込む。気は優しくのんびり屋だが、正義感が強く困った者を見るとつい手助けする。長い耳とプロペラのように尾を回転させて空を飛び、かつ人語と犬語を話せるので、犬達からは一目置かれる存在。『ビリ犬なんでも商会』から雨森家のの台所事情を察して家計を助けるため屋根裏を借りて「ビリ犬なんでも商会」を設立、社長となって自活を図ろうとする。
ビリ犬の親友。ビリ犬を慕って人間界へやって来た。痩せていてメガネをかけている。ですます口調ではなす。ずば抜けた暗算能力と知識を持つが、神経質でのめりこみやすい性格のために計算をし過ぎてノイローゼになることもある。山田女史の産休の関係で中盤からトド犬と交代する形で一時退場するが、『～なんでも商会』で復帰。商会では会計兼ブレーン役でビリ犬をサポートする。
ビリ犬達を慕って人間界へやって来たケン族。ビリ犬達と違い、耳をヘリコプターの様に回転させて空を飛ぶ。太っていて大飯食らい、かつどん臭い性格。しかし彼がいると何故か幸運が舞い込む「ラッキーケン」である。新原作から登場したがゲストキャラ扱い、アニメではガリ犬に代わってレギュラーキャラとなる。「なんでも商会」では主に現場での力仕事担当。
通称:タッちゃん。ごく普通の小学生。団地暮らしのため犬が飼えず、犬を飼っている友人達を羨んでいたところ、ビリ犬と出会う。「なんでも商会」では社員として営業周りをする。
通称:テッちゃん。タツオの弟。やんちゃでタツオ以上に犬好き。ビリ犬がやって来た事を一番喜んでいる。「なんでも商会」では電話番。
タツオの同級生の女の子。朗らかで優しい美少女。コッカー・スパニエルのミミを飼っている。「なんでも商会」では女性らしい仕事振りを買われ、途中から社員となる。ヨーコ、ダンキチ、ホネヒコの3名と飼い犬3匹のキャストは同じ。
タツオの同級生。大柄で、犬を飼っていないタツオを馬鹿にする。飼い犬のブルドック・ダブは見かけによらず臆病で繊細な性格の持ち主。
タツオの同級生。痩せているが、裕福な家柄。飼い犬のコリー・マロは上品だが、気障なところがある。
タツオの同級生。小柄な少年。土佐犬のドカ（CV:松尾銀三）を飼っているが、力が強いために散歩の際にいつも引き摺りまわされている。
タツオとテツオの父親で、ごく普通のサラリーマン。小太りでのん気。ビリ犬達を可愛がっている。
タツオとテツオの母親。ごく普通の専業主婦で、夫同様ビリ犬達を可愛がっている。
人力飛行機を開発している中年男性。いつも繋ぎを着用している。ビリ犬達が自由に空を飛ぶのを見て刺激され、ビリ犬達に飛行機の改良方法を学ぶも、いつも失敗している。『ビリ犬なんでも商会』には未登場。
ケン族とは元来仲の悪い、猫に似てケン族同様に空が飛べて人語を解せるニャン族という種族で、ビリ犬たちに対抗して「よろず屋ドン」を設立。ビリ犬達とは商売敵となるが、大概は「～なんでも商会」の営業妨害に奔走し、それが裏目に出ていつも失敗している。
ドン・ニャンの子分。「よろず屋ドン」唯一の社員で、ドン・ニャンにいつもこき使われている。
タツオ達の担任教師。小池さんポジションのキャラでラーメンが大好きである。
主題歌
歌の構成は、1番がビリ犬（野沢）、2番がガリ犬（山田）、3番が2匹となっているが、放送では一貫して1番が歌われているため、テロップでは「山田栄子」はクレジットされなかった。
元々は藤子不二雄ⒶワールドのED。同枠放送時はウルトラBのキャラクターと一緒に写っていたが、番組独立時にウルトラBのキャラはカットされた。
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