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概要
| ビワコオオナマズ | |
| 目 | ナマズ目 |
| 科 | ナマズ科 |
| 学名 | Silurus biwaensis |
| 英名 | Lake Biwa catfish |
名前の通り滋賀県の琵琶湖と瀬田川に生息している日本固有種の淡水魚。
全長は120センチメートル程と日本のナマズ類としても、また在来淡水魚としても最大級のサイズである。100センチメートルを超える個体のほとんどが雌である。体色は黒色調で、腹部は白い。長く発達した口ヒゲは感覚器としての機能を有する。稚魚の時は3対の口ヒゲをもつが、下顎の1対は成長とともに吸収され、成魚では上顎と下顎に1対ずつの計4本となる。尾ビレが二又に分かれ、上葉が下葉よりも長いことも特徴。
夜行性で日中はほとんど活動せず物陰に身を潜めている。魚食性が強く、鮎やフナ類の魚を主な餌にしている。大型のブラックバスや鯉などの有害な外来魚を捕食できる数少ない存在であるが、その数は極めて少ない。
本来は食物連鎖の頂点に立つ筈の本種が減少している最大の原因は、琵琶湖の水位の調節と考えられている。琵琶湖は瀬田川洗堰の開閉で水位を人為的に調節しており、雨季、夜間に浅瀬で産卵する本種はその影響を最も大きくうける存在といえる。実際に本種が産卵する場所やその卵が翌日、水位を下げられて干上がっている事も少なくない。
名前について
元々は琵琶湖で捕獲できた大きなナマズだったということで単に「オオナマズ」と呼ばれていたが、関東の利根川でも1メートルを超えるナマズが捕獲されたことから、区別するために「ビワコオオナマズ」という名前（和名）が付いた。
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