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ビール(フンボルトペンギン)とは、東武動物公園にて飼育されているフンボルトペンギンである。
概要
東武動物公園ペンギン舎にて飼育されているフンボルトペンギン。2016年11月22日生まれで、親はデンカ（雄）とミドリ（雌）。東武動物公園内のフンボルトペンギン達の中では、グレープ君にこそ負けるが知名度は高い。長らく性別不明（雌雄判別の採血は他の鳥類と一緒にまとめて検査機関に提出するためすべて終わるまでに時間がかかる）だったが、2017年9月24日にオスであると山田飼育員からニコ生で発表された。
子供（亜成鳥）だった頃は、大人のフンボルトペンギンと異なった羽毛の色合いをしており、知らない人が見ると別種のペンギンに見えるほど。なので、ペンギン舎の中でも判別は比較的容易。・・・なのだが2017年8月より換羽により銀色だった体色が大人と同じ黒色になり、ビールから黒ビールへと進化した。バンドの色は赤緑で、右翼に付いている。
名前の由来は某飼育員の「好きな飲み物」がビールであったことによる。（余談ながら、同時期に生まれた他のペンギンに「クロキリ」という名前の子もいる）
生まれた直後は、親のデンカとミドリに育てられていたのだが、体重の伸びが悪く、まだデンカが若かったため、人工育雛に切り替え、ふれあいどうぶつの森の「森の教室」で飼育員さんに育てられた。その後は体重も順調に伸び、無事に展示場デビューを果たした。
とても人懐こい性格をしており、これは飼育員さんが人工育雛をした経緯もあり人間が大好きになったらしい。……のだが、東武動物公園のニコニコ生放送では、カメラを構えて実況する飼育員さんが自分に構ってくれないことに腹を立てたのか、嘴で突っつく、噛みつくなどの凶暴なダダっ子ぶりを発揮している。更にそれだけで無く、飼育員の行動を見て執拗に追跡する、先回りして待ち伏せを行うなど構って貰う為なら手段を選ばないヤンデレ気味な所も。一緒に育ったクロキリは餌やりの時以外は逃げていくのに…。
半身で水面に浮きながら右翼だけでふよふよ泳いでいるのも魅力的。
そんな人間大好きなビールなので、来園者の視線を感じると柵の近くまで寄ってくるなどサービス精神旺盛。飼育員さん曰く「ビールという名前を呼ぶと反応するくらい」という。ペンギン達にご飯をあげる『ペンギンごはん』の時間帯ではほぼ必ずと言ってもいいほど、受付の近くで飼育員と一緒にいる。（飼育員の元に勝手に寄って来ている）
また、東武動物公園で日中開催される「ふれあい動物パレード」では、たまに荷台に乗せられ園内を練り歩くビールの姿を見ることができる。これも人間を警戒しないビールの性格ゆえに実現したものである。
もし来園した際は探してみてはどうだろうか？
グレープ君との関係
東武動物公園のペンギンといえばアニメ「けものフレンズ」のフルルのパネルをじっと見つめ続けるペンギン、グレープ君が有名だが、彼とビールは若干の関係がある。
グレープ君が2012年につがいを解消され、若いペンギン（デンカ君）と新たにつがいになった元妻ミドリは、実はビールの母親である。
つまり、グレープ君から見たビールは妻が再婚相手との間にもうけた子供ということになる。しかも皮肉なことに誕生日がいい夫婦の日である。
だからといってグレープ君がビールを威嚇したり攻撃したりといったことはないのだが、彼の心中は察するよりない。
（ちなみに一夫一婦制で生涯伴侶と離れないフンボルトペンギンの社会では、新たなつがいを求めること、つまり浮気は群れの全員から攻撃を受けるタブーなのだが、何故かミドリに関してはそういったことはなく、グレープだけがひっそり孤独になったという謎な現象も起きている）
2022年以降のビール
飼育員が来るとすぐに寄ってくるなどの行動を見せていたビールであったが、2022年に入ると大きな変化が起きた。
2020年11月に来園したメスの「グミちゃん」が2022年になった頃からビールに猛アタックするようになった。ビール自身は当初逃げていたが、1か月ほどで距離を縮め、2羽一緒にいるようになった。4月頃には抱卵（偽卵）するようになり、担当からは驚きの声があった。（MYMT「これはビール…ペンギンになったのか！」）
「ふれあい動物パレード」には引き続き参加することはあるものの、すぐに飼育員に寄ってくるなどの行動は少なくなっている。今後の活躍に期待したい。
その他
2017年5月に行われたアニメ「けものフレンズ」とのコラボイベントで、声優の築田行子さんがペンギンのエサやり体験をした際、築田さんをずっと追いかけてエサをねだっていた幼ペンギンがビールである。
2017年11月の「秋のグレープ感謝祭」で再び築田さんが出演した時も登場し、ふれあいを行った。
2017年9月に急性膵炎で死去したコガ君はビールの兄である。ビールに個体識別用バンドを付ける際は、兄の遺志を継いでほしいという飼育員の想いから、コガ君と同じ赤緑のバンドを付けることになった。
関連動画
関連静画
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関連項目
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