『ファイアーエムブレム』(Fire Emblem)とは、任天堂より発売されているシミュレーションRPGのシリーズである。略称は『FE』。開発は『ファミコンウォーズ』等を開発しているインテリジェントシステムズ。同社の看板作品として有名。
「ファイヤーエンブレム」等と誤植されやすいが、正しくは「ファイアーエムブレム」である。なお、この誤植名でも商標を登録しているらしい。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でマルス・ロイの参戦が決まった当時、当作品は海外で発売されていなかったにもかかわらず、外国人の絶大の支持を受けていたという逸話がある。
概要
シミュレーションRPGというジャンルを確立したシリーズ。中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台に、殆どの作品で国家間の戦争を描いている。
大きな特徴として、従来のシミュレーションゲームではユニットはただのコマとしてしか使用されていなかったのに対し、『FE』は仲間になるユニット全てに個別のグラフィック・成長率が設定されており、一度死んだキャラクターは原則として二度と復活しないということが挙げられる。これによってキャラ一人一人への愛着が増しており、「誰かが死んだらリセット」という遊び方も定着している。死ななければ無限にレベルを上げられる闘技場というシステムもあるので、キャラ育成が楽しいゲームでもある(上述の通り復活不可なので、死ねばそれまでのレベル上げはパーになる)。死ぬか生きるかのギリギリのせめぎあいがまた醍醐味にもなっている。
乱数の怪
(正確ではないため加筆求む)
同シリーズの乱数や計算式は、作品によっては偏っている場合がある。
- 『紋章の謎』の乱数は「大きい数と小さい数が交互に出る」という乱数としてあるまじき性質があった。
その為、クリティカルつまり極端な値を出して相手を倒すと、「技・幸運・武器レベル=(wkb)」という、すごく多くてもあまり有利にならないステータスばかりが上昇してしまう。普段は問題ないのだがクリティカルでしか敵を倒せないような弱いユニットを闘技場で育成するとwkbばかりが上がり続けて使い物にならなくなったりする。この性質を逆に利用して、魔防成長率が3%しかないキャラが多い中で、敵ターンで必ずレベルアップをさせること等によって実質的な確率を3%より高めることも出来る。 - GBAの3作品(『封印の剣』・『烈火の剣』・『聖魔の光石』)・『蒼炎の軌跡』では、命中率の計算法が特殊であるため、「命中が50以上の時は表示より命中しやすく、50未満の時は数値より命中しにくい」ということになっている。
詳しくは実効命中率(ファイアーエムブレム)へ。 - 『新・暗黒竜と光の剣』では、LvUP時にステータスが伸びなかった場合、そのステータスにごく僅かながら補正値が蓄積され次のLvUP時に成長率に上乗せされるという隠し要素があり。これにより極端なヘタレ成長は起こりにくくなったが、「伸びやすいステータスが伸びなかった場合ほど多くたまる」という性質上、最初から成長率が死んでいる部分には大した効果がない模様である。
同人・二次創作
シリーズ1作目の『暗黒竜と光の剣』は、発売当初の売り上げはイマイチであった(当時のスタッフは「出足が悪くて……」とコラムに愚痴をこぼしていた)。
しかし『FE』の持つ、王道かつ綿密な世界観は大きなお姉さまを中心に多くの淑女を虜にし、コミケ、ならびにその他即売会と言った口コミにより徐々に知名度が上がっていった。
当然ではあるが、そのゲーム性は「手ごわいシミュレーション」という言葉通りにタフなゲーマーを惹き付けた。その結果、購入者がグンと増えたという逸話がある。
こうした背景を受けてか、3作目である『紋章の謎』では今までの任天堂チックなキャラクターデザインから一変して、少女漫画を彷彿とさせるような耽美なデザインへと変化していった(例として、アベルの顔グラフィックは『暗黒竜』ではげっ歯類を彷彿とさせるような「出っ歯」風の顔立ちだったが、『紋章』では美男子に変わっている。それがネタにもなった)。
元々ゲーム性は各ゲーム雑誌のレビューを中心に高く評価されており、残すはビジュアル面のインパクトだとも言われていた現状もあるので、同人人気だけに対応したわけではないが、結果として構想が見事に大当たりし、ゲームバブル絶頂期ということもあって出荷数は70万本を突破。これにより本シリーズはSRPGというジャンルを業界全体に確立させる金字塔になったのである(今でも『紋章の謎』は本シリーズの人気作品であり、ニコニコ動画内でも数多くの動画が投稿されている。また、古参の同人エムブレマーには「FEは私(達)が育てた」と自負する者も少なくない)。
『FE』オンリーの即売会である「炎の聖戦」は特に歴史が古く、今でも毎年行われている。
メディア展開
『紋章』から『聖戦』にかけての時期は、アンソロジーコミック等のコミカライズを筆頭に、ドラマCDや小説、果てはOVA等、数多くのメディアミックスが行われていた。『スマブラ』でマルスの声が緑川光なのはその為である。また、キャストはシリーズ毎に一新されているが、子安はナバールを3回も演じている。
上記の事柄故に、本シリーズは同人をはじめ、各種メディアとの関係は他の任天堂ソフトよりも密接しており、任天堂のゲームでありながら任天堂のゲームらしからぬ作品と呼ばれることも少なくない。
また、NTT出版からトレーディングカードゲームも出ていた。
こちらは3×4マスのマップでユニットが戦うというもので、2001年から2005年までサポートが行われていた。
現在ではサポートは打ち切られているが、このカードゲームで使われていたイラストが公式サイトのキャラ紹介で使われていたりする。
同人についての余談
高河ゆん・大島永遠(山波ゆうま)・上条明峰(伯明華)といった、現在ではプロの漫画家として活動している面々も、かつては『FE』の同人やアンソロを描いていた。創成期の『FE』同人作家の中にはその後ISに入社し、ファイアーエムブレムのスタッフに名を連ねている者もいるらしい。
インターネットにおいて
後述するスラングはアンソロジーコミック・作中における台詞から生まれている物もあるが、昨今では総じて匿名掲示板の2ちゃんねるにて生まれることが多い。
その中でも特に家庭用シミュレーションRPG(仮)@2ch掲示板
は多くのスレッドがFE関連であり、今日もまた新たなFE用語がそこで生まれており、貴方のその一言・些細な行動がFEの歴史に大いなる一歩を刻む事も少なくない。なお、2ちゃんねるを介して不定期ではあるものの、最萌トーナメントが開かれていたりもする。
近年では先述の2ちゃんねる・ニコニコ動画・Pixiv等に統合されてしまっているが、FE関連の個人サイトもインターネットの創成期から活発で、今ではFE情報サイトの大手であるかわき茶亭
等もその時代から続く息の長いFEサイトの一つである。
ニコニコ動画での扱い
数多くの動画がアップされている。プレイに何かしらの条件を課した制限プレイ・縛りプレイが多く、『紋章の謎』等の初期作品の物も人気を博している。
プレイに時間がかかるゲームなので、n倍速等の編集がされていることも多い。
主なプレイの種類
- キャラ制限
- 一部のキャラだけを使うプレイ。経験値が少人数に集中するので、人選によっては無双になる事も。
- 早解き
- 少ないターン数でのクリアを狙うプレイ。
- 評価狙い
- クリア後の「ターン数」「取得経験値」「資産」等の評価で高い成績を狙うプレイ。
- 使い捨て
- 一人のキャラは一つの章でしか使わないようにするプレイ。
- ノーリセット
- 途中でキャラが死んだり、アイテム取得に失敗したりしてもリセットせず続行するプレイ。
シリーズ
※『アカネイア戦記』を除くFC・SFCの全タイトルはWiiのバーチャルコンソールにて配信されている
(『アカネイア戦記』は『新・紋章の謎』に『新・アカネイア戦記』としてリメイク収録されている)
シリーズにはいくつかの大陸が登場し、同じ大陸を舞台とする作品の間にはストーリーの繋がりがある。ただし他の大陸の話がゲーム中に出てくることは殆どなく、同じ世界に存在する物かは分からない。例外として、『外伝』は『暗黒竜と光の剣』・『紋章の謎』二部の間の時間軸のストーリーであり、『暗黒竜』のキャラクターが何人か登場する。また、『聖戦の系譜』は『紋章の謎』の約千年前の話である。この為、アカネイア-バレンシア-ユグドラル大陸に関しては、同じ世界に存在すると考えて良いようである。
- アカネイア大陸
- 『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』『アカネイア戦記』『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎』
- バレンシア大陸
- 『外伝』
- ユグドラル大陸
- 『聖戦の系譜』『トラキア776』
- エレブ大陸
- 『封印の剣』『烈火の剣』
- マギ・ヴァル大陸
- 『聖魔の光石』
- テリウス大陸
- 『蒼炎の軌跡』『暁の女神』
関連用語
ゲーム関係 |
その他FE関連用語 |
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ユニット個人・団体 |
クラス一覧(大百科に記事があるもののみ) |
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二次用語やスラングに分類されるもの |
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あ~か |
さ |
た~は |
ま~らわ、英数字 |
関連動画
「ファミコン ロールプレイング シミュレーションの幕開け」と銘打って登場した第一作のCMとCMソング(FULL)。
人件費不足により製作中止になってしまったOVAとシリーズ全体の歴史。
コミュニティ
関連商品
関連リンク
- 任天堂

- インテリジェントシステムズ

- 「ファイアーエムブレムワールド」
シリーズ公式総合サイト - 「ファイアーエムブレムミュージアム」
公式サイト。世界観・キャラクター紹介等 - 「ファイアーエムブレム・サウンドミュージアム」
公式サウンドサイト。作曲者の辻横氏のコメントつき
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%A0%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%A0


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読み:ファイアーエムブレム
初版作成日: 08/06/04 12:58 ◆ 最終更新日: 12/05/08 21:31
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