概要
Fernando Verdasco | |
基本情報 | |
---|---|
国籍 | スペイン |
出身地 | スペイン:マドリード |
生年月日 | 1983年11月15日 |
身長 体重 |
188 cm 88 kg |
選手情報 | |
利き手 | 左 |
バックハンド | 両手打ち |
デビュー年 | 1999年 |
テニス選手テンプレート |
スペインの中堅選手。ダブルスでも活躍しており、2013年にはツアーファイナルズのダブルスで優勝している。左利きのスペイン人というとラファエル・ナダルと同じだが、四大大会の成績は全仏オープンが一番悪い。通算のマッチ勝率はクレーが一番良いのだが、本人はハードコートの方が得意なつもりらしい。近年では目立たなくなったが、一時期はATPのダブルフォルトキングと揶揄されるほどダブルフォルトが多いことで知られていた。
中堅選手だった彼を有名にしたのは何といっても2009年の全豪オープン準決勝。ナダルとのフルセットの攻防は5セット中3セットがタイブレークという大激戦となった。驚きだったのは彼のサーブで、それまではスピン系のサーブで入れに行くことが多かったのが、この試合では210km/h以上のフラットサーブを頻繁に打ち込んでいた。元々セカンドサーブに自信がなかったため、1stサーブで確実に入れにいく傾向が強かったらしい。この試合ではいつになく強気なプレイができていたわけだが、最後は弱気が出てしまう。最終セット4-5で迎えたサービスゲーム、0-40のピンチから2本返してあと1本で追いつける、という重要な場面で痛恨過ぎるダブルフォルトを犯してしまい試合終了。あんまりな最後ではあったが、それでもこの年の全豪オープンで最高の一戦に挙げる人も多い名勝負となった。
なお、2009年当時はナダルに対して全敗だったが、2012年のマドリッドで初勝利を挙げている。そして2016年、全豪オープンでは久しぶりに一回戦でナダルと対戦。見事フルセットでナダルを破り雪辱を果たした。ま、2回戦であっさり負けてしまったが・・・そこは気にしないでおこう
全豪神
2000年代の全豪オープンは低ランクの若手選手やそれまで目立たなかった中堅選手が決勝に進出することが多く、「全豪神」「全豪男」などといわれていた。ざっと挙げると以下のようになる。
- 2001年準優勝:アルノー・クレマン(当時ランキング18位)
- 2002年優勝:トーマス・ヨハンソン(当時ランキング18位)
- 2003年準優勝:ライナー・シュットラー(当時ランキング36位)
- 2006年準優勝:マルコス・バグダティス(当時ランキング54位)
- 2007年準優勝:フェルナンド・ゴンザレス(当時ランキング9位)
- 2008年準優勝:ジョー・ウィルフリード・ツォンガ(当時ランキング38位)
かつて全仏オープンで「レッドクレーには魔物が棲む」などといわれたりしたが、これは上位選手(特にアメリカ人)に速いコート向きの選手が多くクレーが苦手だったこと、クレーには専門的な選手が多数いることで説明がついた。それでは全豪オープンはなぜこれほどアップセットが起きたのだろうか。一説には北半球中心の生活を送っている選手には冬のオフを過ごした後、いきなり真夏の南半球で炎天下の大会になるためコンディション調整が難しいのではないかという。しかし90年代は下位選手の決勝進出はこれほど多くなく、何故2000年代に入ってこれほど増えたのかは説明できない。
ベルダスコは印象的な善戦を見せたが決勝進出はならず、この年からいわゆるBIG4同士の決勝がしばらく続く。この後、全豪オープンでBIG4以外が決勝に残る大アップセットを見せるのは実に5年後の2014年、スタニスラス・バブリンカまで待つことになる。
主な実績
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt