フォルカ・アルバークとは、スーパーロボット大戦シリーズに登場するバンプレストオリジナルキャラクターである。
本項目では、彼の搭乗機である修羅神ヤルダバオトについても解説する。
概要
ワンダースワンカラー専用ソフト、スーパーロボット大戦COMPACT3にて主人公として登場。
後にPS2のスーパーロボット大戦OG ORIGNAL GENERATIONSにてサプライズ要素として先行参戦し、
OG外伝で主役の一人として正式に参戦する。
どの作品においても彼は愛機であるヤルダバオトと共に戦場を駆け抜け、その鬼神の如き強さで敵を圧倒する。
設定
年齢は18歳程度とされており、CVは松本保典氏が務める。
地球とは異なる次元にある世界「修羅界」の戦闘集団である「修羅」の一人。
力が全てを支配する永遠の闘争の世界である修羅界で、戦いに至上の喜びを見出す修羅の中にありながら、時には
親しい者の命すら奪わねばならない修羅の掟に対して迷いを抱く修羅達の中でも一際珍しい存在。
その為、将軍候補を選定する為の御前試合において義兄弟であり親友でありライバルでもある
「フェルナンド・アルドゥク」に勝利するもののトドメを刺すことが出来ず「恥の生」を与えてしまう。
その一件以来フェルナンドに激しい恨みを抱かれてしまい、またフォルカの中の迷いも大きなものとなっていく。
その後、激しい戦いによって崩壊の危機を迎えた修羅界から、第二の修羅界を求めて次元転移を行った修羅達は
地球へと辿り着き、フォルカはそこで大きな転機を迎える。
COMPACT3では物語開始の時点で修羅に反旗を翻しており、第一話の途中から味方として参戦、そのまま
ロンド・ベルに合流する。
この作品では機動戦士ガンダムZZの「リィナ・アーシタ」と親しくなっていた。
OG外伝(2.5)では地球に転移して来た時点ではまだ修羅の一員として活動しており、フェルナンドとも一応は
同僚として共に戦場に赴く事もあった。
だが、とある経緯から出会い親しくなった地球人の少女「ショウコ・アズマ」から戦い以外の事を教えられ、外の世界へ強い興味を抱くようになる。
結果としてフォルカは修羅から離反し、ショウコの兄「コウタ・アズマ」やその仲間達と共に地球を守る為の戦いに
身を投じることとなる。
戦いの末、遂に修羅達の頂点に君臨する「修羅王アルカイド・ナアシュ」を打ち倒したフォルカは、新たな修羅王として生き残った修羅達を導く存在となる。
そして、戦いだけではない修羅の新たな生き方を見つける為に、他の修羅達と共に地球から次元転移を行い、新天地へと旅立っていった。
COMPACT3では生き残った修羅はフォルカと下級の修羅兵達だけだったが、
OG外伝ではフェルナンドや他の上級修羅である「メイシス・マルク」と「アリオン・ルカダ」も生き残り、フォルカを新たな修羅王と認め協力してくれるようになった。
普段は物静かで口数も多くないが、戦いの中では激しい闘志を燃え上がらせ、強者との戦いに心を躍らせる修羅らしい一面もある。
一方で、地球での日常生活に必要な知識は殆ど持っておらず(当たり前だが)、時には子供のような疑問を口にする
事も。
修羅界に伝わる独自の拳法「機神拳」の達人であり、その戦闘力は極めて高い。
修羅神ヤルダバオト
戦闘集団の修羅が戦いに用いる巨大な機動兵器を修羅神と呼ぶ。
修羅神は大きく4つの階級に分けられており下から、量産型の烈級、自ら意思を持ち操者を選ぶ轟級、
轟級から神化(しんか)を果たした超級、修羅王が操る天級がある。
その中で轟級に属するのがフォルカの愛機・ヤルダバオトである。
轟級以上の修羅神は、それを使う修羅達にとっても未知の塊であり、修羅神自体に認められなければ動かす事も
出来ない。
また、修羅神は生命エネルギーである「覇気」を動力として動き、操縦者は正に命を削って戦う事となる。
COMPACT3においては戦いの度に寿命が減っていくとすら言われた。
もっとも、戦いに負ければ死という掟の中にいる修羅達にとって多少命を吸われた所で些細な事なのだが。
また、周りの生命からも問答無用で覇気を吸収する為、鍛えた人間でなければ近付いただけで倒れてしまう。
その代わりに自己修復機能を備えており、メンテナンスの必要なく扱う事が出来る。
ヤルダバオトは白い頭髪に赤い甲冑が特徴の修羅神であり、フォルカの動きを寸分違わずトレース出来る事から
近接戦闘では無類の強さを発揮する。
その強さはゲーム上でも十分に発揮されており、COMPACT3、OG外伝共に
と言えるぐらいの性能を持つ。
多くの戦いを経験した轟級修羅神には、操者の莫大な覇気と想いを受ける事によって、その姿や性質をより操者へと
対応させたものへ変える「神化」という現象が存在する。
ヤルダバオトもまた、フォルカの想いに応える形で神化するのだが、その経緯はCOMPACT3とOG外伝とで大きく
違っている。
COMPACT3では戦闘終了後のインターミッション中に戦艦の格納庫内でひっそりと神化をしていた。
OG外伝ではフェルナンドとの戦闘中に、守るべきものの為に新たな力を求めたフォルカがヤルダバオトを神化させた。
神化後のヤルダバオトは白を基調とした姿に赤い頭髪を持ち、どこか優しさを感じさせるような神々しい姿をしている。
また、フォルカの想いを受けた影響か顔つきが人間に近いものになっている。
ただでさえ強かったヤルダバオトが更に強化されてしまい、その性能はもはやゲーム製作者が「設定ミス」と
言ってしまう程のものである。
ヤルダバオトは双子の修羅神とも呼ばれており、これに近い外見と性能を持つビレフォールという修羅神も存在し、
こちらはフェルナンドが搭乗する。
フォルカとフェルナンドは、それぞれこの双子の修羅神に同時に選ばれたという事からも、この二機の間には
何らかの繋がりがあると思われる。
ゲーム上での性能
上記でも述べたとおり、フォルカ&ヤルダバオトの能力は非常に高く加入時点で自軍最強レベルと言っても過言では
ないほどである。
COMPACT3ではフォルカの能力値は全てが高水準で、格闘値に至っては敵・味方合わせてゲーム中最高値を誇り、
精神・技能も隙の無いラインナップに仕上がっている。
しかも最後には精神コマンド「奇跡」まで習得してしまう。
ヤルダバオトも全ての能力が高水準にまとまっており、弱点と言えば最大射程の短さと飛行が出来ないという点
ぐらいしかない。
だがそれ以上にCOMPACT3では「オーラバリア」や「ステルスマント」と言った対射撃用の特殊能力を所持している
敵ユニットが多く、射程の長い格闘武器を持つユニットの方が攻略上優位に立てる為、ヤルダバオト無双にも拍車を
かけている。
神化ヤルダバオトとなって飛行能力とEN回復(小)を得れば、最早何人たりともその歩みを止めることは出来なくなる。
最終的にCOMPACT3は「色々なユニットを使うよりも、ヤルダバオト一機で無双した方が簡単」と言われてしまう。
と言うか、第一話から最終話までヤルダバオトだけでクリア可能とすら言われている。
OG外伝では多少抑えられたのかフォルカの格闘・技量は「ゼンガー・ゾンボルト」や「リシュウ・トウゴウ」といった最上位には一歩及ばず、他の能力値も決して高くは無い。
だが、エースボーナスである「格闘武器の威力+5% クリティカル率+30%」は非常に強力である。
ヤルダバオトの性能もリアル系格闘ロボ的な調整で、高い運動性を持ち耐久は低めとなっている。
とは言え、OG外伝は敵の攻撃力が高めに設定されており、大抵のボスの攻撃は当たればほぼ落ちるバランスなので回避が高い方が優位に立てる。
武器の数こそ4つと少ないが、どの武器も非常に効率が良い。
参入時点でも自軍最上位の実力を持っているが神化を果たすと凄まじい戦闘力を手にする。
特にEN効率がとんでもないことになっており、消費10で使える長射程高威力のALL武器と消費35で使える最強武器は色々とおかしい。
OGシリーズは合体攻撃至上主義ゲームな為、瞬間火力では合体攻撃持ちの面々に劣ってしまうが、このEN効率と
特殊能力EN回復(大)によって火力効率では最上位に躍り出る。
あえて難点を挙げるとすればHP回復(小)を持ってるせいでフォルカの技能である底力を生かすことが出来ない、という所だろうか。
OG外伝のゲームバランスの都合上、流石にヤルダバオト単機でゲームクリアは不可能だが、相当集中して
鍛え上げればラスボスはタイマンで撃破出来てしまう。
余談
フォルカを始めとした修羅達は某世紀末の方々のオマージュと思われ、それを裏付けるように一部の修羅の名前は
北斗七星から取られている。
ちなみに修羅神の名前はソロモン72柱の悪魔からである。
また、スパロボ内での最強議論ではかなりの頻度で神化ヤルダバオトの名前が挙げられる。
イデオン、ガンバスター、ゼオライマー、真聖ラーゼフォン、ネオ・グランゾン、アストラナガン、ディス・アストラナガン、ヴァルザカードといったトンデモ連中と比較されたりするが、ヤルダバオト自体に惑星や宇宙をどうにかするような
大層な設定は無いので注意。
関連動画
OGs発売直後に投稿された熱い動画 OG外伝 ラスボスとタイマン
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関連項目
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- 無限のフロンティアEXCEED
- 松本保典
- バランスブレイカー
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北斗の拳
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