フュージョンとは、鳥山明の漫画『DRAGON BALL』および関連作品に登場する融合技である。
フュージョンを題材とした関連ゲームはこちら → ドラゴンボールフュージョンズ
融合や音楽ジャンルなど一般的な意味のフュージョン(Fusion)はこちら → フュージョン
概要
孫悟空がセルゲームでセルの自爆に巻き込まれ死亡した際に、あの世でメタモル星人から教えてもらった技。
悟空曰く、二人の力や体の大きさがかなり近い場合のみできる技。気の大きさを全く同じに調整し、隙だらけの恥ずかしいポーズを角度から歩数まで左右対称で全く同じタイミングに成功させないと融合できないなど成功条件が非常に厳しいが、その分成功すれば戦闘力が格段に上昇した別人格の戦士が誕生する。
合体姿は、メタモル星人の服装と二人の中間の顔が特徴。合体後でも超サイヤ人への変身は可能。
原作ではゴテンクス(孫悟天+トランクス)のみ登場。精神と時の部屋での修行を経たあとは、超サイヤ人2の段階を飛ばしていきなり超サイヤ人3に変身できるようになっていた。しかし合体後は慢心して無謀にも実力差のあるブウに挑むなど、非常に浅はかな性格に豹変してしまう欠点がある。
前述の条件通り、指が合わずにずれるなどポーズを一つでも失敗すると見た目が明らかにおかしくなり、強化どころか大幅に弱体化してしまう(デブだったり、最初から疲れているなど)。おまけに、成否に関らず合体を自力で解く手段がなく、時間経過で自動的に分離するのを待つしかない。変身ポーズの大きな隙は敵に狙われやすい。
持続時間は通常30分。ただし、本来あの世でしか使ってはいけない超サイヤ人3や超サイヤ人4に変身した場合はエネルギー消耗が激しく、残り時間が極端に短くなる(超サイヤ人3・・・約5分 超サイヤ人4・・・約10分)ばかりでなく、分離後に再びフュージョンするには倍の1時間を要するなど時間的に非効率な技と化す(なお魔人ブウ戦では、変身が解除された少しあとに合体が解けた)。
持続時間と解除の制約は戦闘面で不利だが、後に登場するポタラの「一生融合」という人生を左右する欠点に比べれば分離できる分ずいぶんマシといえる。一番の問題は、時間がないのに時間を余計に浪費する性格だが。但し、こちらもアニメ版では時間制限付きの後付け設定が加わったので、完全にフュージョンはポタラの下位互換技となった。
なお、ポタラやフュージョンで誕生した戦士が「合体元となった戦士の技をそのまま使える」という設定は、原作漫画だと、ポタラのキビト界王神での瞬間移動のみで、ゴテンクスはもとより悟天やちびトランクスがオリジナル技を持っていなかったため、「ゴテンクスオリジナル技」が数多く発案されるに留まり(一応かめはめ波の構えだけはしたが、発動せず)、ベジットに至ってもオリジナル技のエネルギーソードといったベジータ系統の技が登場した以外は悟空やベジータの技そのものが漫画で使われることは無かった。これらは、原作漫画連載中に発売されたPlayStationゲーム「DRAGON BALL Z Ultimate Battle 22」における隠しゴジータや、アニメ版ドラゴンボールZ、ドラゴンボールGTのアニメオリジナルシーンによる描写での採用というのが、大きく後の描写を左右している(両者の得意技の合体版というのも元はゲームが先)。
原作以外での扱い
テレビアニメなど声のある作品では、合体した二人の担当声優がセリフを同時に言うようになる。この同時発声のアイデアは原作者考案。
劇場版では原作設定が一部順守されておらず、「ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ」では変身条件を破って身長差のある悟空とベジータがフュージョンしてしまった。同じく「ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる」では、ゴテンクスがヒルデガーンから大ダメージを受け意識を失った際、制限時間前にも関わらず合体が解けていた。なお、悟空がやらねば~は元々、さらに新合体戦士を登場させる案もあったが「何でもかんでも合体させればいいというものじゃない」というスタッフ内の指摘から現在の形に落ち着いた。
ゲーム「ドラゴンボールフュージョンズ」では環境変化により合体条件が緩いほか、ブルマの発明した腕輪「メタモリング」を使うことで相性が良ければ誰とでもずっとフュージョンしていられる「EXフュージョン」が登場する。
主な合体戦士
- 孫悟天+トランクス→ゴテンクス
- 孫悟空+ベジータ→ゴジータ(フュージョン成功時)(劇場版、アニメオリジナル)
- 孫悟空+ベジータ→ベクウ(フュージョン失敗時)(劇場版オリジナル)
- ヤムチャ+天津飯→ヤム飯(ゲームオリジナル)
- カカロット+ブロリー→カロリー(ゲームオリジナル)
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関連項目
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