フロッピーに入る動画シリーズとは、広く使われていた1.44MBフォーマットの2HDディスクの容量を基準としそれに合わせたギリギリまで容量を削ったというエンコ職人達のオナニー動画シリーズである。
概要
1.44MBとはいうものの1.44×1024^2バイトでも1.44×1000^2バイトでもない1,440×1024=1,474,560バイトが2HDフロッピーディスクの1.44MB物理フォーマットで保存できるデータ量の限界である。(1.44MBフォーマットでは512byte保存できるセクターが2,880個存在する)。
しかし、OSのファイル管理(論理フォーマット)のために、FAT領域やルートディレクトリのための領域が必要なので、ファイルの容量として実際使用できるのは1,457,664バイトである(そのため数%容量が大きく実際は入らない動画もかなり存在する)。
また上げられた動画は時間によって品質に激しく差があり3分を超える動画だと基本的にアップロード者も視聴者も妥協に妥協を重ねていく羽目になるだろう。※動きや複雑な描写が極端に少ない場合を除く
しかしエンコ職人達はこう言った…「オナニーは人に見せるから気持ちいいんだ」…と
実際の所高ビットレート高解像度の動画よりかなり設定が難しいにも関わらず評価されにくいのが難点である 。エンコードが出来る環境にある人は動画部のビットレートを50kbps程度で出力し、同じような動画のエコノミー回避版と見比べてみよう。動きが極端に少ない動画でなければ絶望感に見舞われるはずだ。
動画を上げるにあたって
- 出来るだけ圧縮性能の高いエンコーダを使用しよう。(2012年3月現在では動画はx264,音声はheならqtaacやqaac,hev2ならneroaacencやctaacなど)
- 使用するエンコーダは同じものであっても新しいものを使用しよう。最適化などが図られている可能性があるため(逆に高速化や汎用性のために悪くなる可能性があるのでchange logなどは読みましょう)
- 設定を煮詰めましょう。エンコーダのオプションは圧縮率だけではありません。動画なら心理効果に影響するもの、音声なら周波数やch数も弄ってどちらも出来るだけ妥協できるラインまで収めるようにしましょう。
- 1分未満の動画であればかなり綺麗にエンコすることは可能であるがあまり意義はありません。(エコ回避と変わらない)
- 長時間(2分半~3分以上)の動画であってもモスキートノイズは仕方ないとしてブロックノイズぐらいはfpsを犠牲にしてでも消しておきたいところ。
具体的なエンコードオプションなど
一例としてsm17314510(現在非表示)の動画の設定を書く。
x264 core 120 r2164(プリセットから変更が無いものは省略)
--slow-firstpass --bitrate 42 --pass 3 --qpmin 23 --qcomp 0.7 --chroma-qp-offset 16 --rc-lookahead 250 --aq-strength 0 --psy-rd 0:0 --no-psy --open-gop --bframes 13 --b-adapt 2 --deblock 2:3 --partitions all --me tesa --subme 11 --merange 64 --ref 16 --trellis 2 --colormatrix smpte170m --threads 1
最低限 --b-adapt 2 --partitions all --me tesa --subme 11 --trellis 2 --threads 1は盲目的に付けておこう また --ref と --bframesは高めの設定が良いがDXVA(GPU動画支援)の関係により動画が乱れる環境が出てくる
詳しくは動画がおかしくなる方は大百科をクリック→へ
映像の設定については動画をダウンロードし、media infoというフリーウェアを使用することによりほぼ全て見ることが可能である。もちろんフィルタ関連については分からないのだが・・・
またx264で出力する際オプションの最後に--psnr --ssimと追加すればpsnr(元の動画と比較してどれだけの輝度および色差が保持できているかの目安)ssim(元の動画と比較し輝度をどれだけ保持できているかの目安)を見ることが可能である。もちろんこの値は高いに越した事は無いがこれほど低いビットレートでは目安にしかならないことを留意しておこう。あくまで"見た目"が大切です。
関連動画
関連項目
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