株式会社ブラウニーブラウン(Brownie Brown Co.,Ltd.)とは、かつて存在したゲーム製作会社である。
略称でブラブラと呼ばれる。
2013年2月1日に社名を変更し「1-UPスタジオ株式会社」になったが、分けて考えブラウニーブラウンについて扱う。
概要
任天堂株式会社の子会社として2000年に設立。亀岡慎一が代表取締役社長を務めた。
吉祥寺に構え、アットホームな雰囲気が特徴。イメージカラーは茶色。
社員のことを「ブラウニー」とよく称していた。
代表作は完全オリジナルタイトルの「マジカルバケーション」と「MOTHER3」。
またスクウェア・エニックス「新約 聖剣伝説(GBA)」なども手掛けた。
2Dドットグラフィックへのこだわり
旧スクウェアは当時FF一本化・3Dグラフィック路線に突っ走っていた。それに反発した一人が、亀岡慎一だ。
そして、旧スクウェアの「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」の開発チームが中心となり、ブラウニーブラウンが立ちあがることとなる。
このように、2Dのドット絵ゲームが作りたいスタッフが集まった経歴もあり、ブラウニーブラウンは2Dグラフィック、ドット絵が得意とされている。
社名の由来
BROWNIEはブラウニーという働き者の妖精と言う意味から取った。
BROWNはその妖精の名前。(また、語呂がいいのが気に入っているらしい。)
ブラウンくん(マスコット)
マスコットキャラクターは「ブラウンくん」。
ブラウニーブラウンの社名ロゴの中央に位置する妖精のような姿のアレ。
作品
社名変更前に関わったタイトルのみ掲載。それ以後のタイトルについては「1-UPスタジオ」を参照。
- 2001年12月7日 - 『マジカルバケーション』(任天堂)発売。
- 2003年8月29日 - 『新約 聖剣伝説』(スクウェア・エニックス)発売。
- 2006年4月20日 - 『MOTHER3』(任天堂)発売。
- 2006年6月22日 - 『マジカルバケーション 5つの星がならぶとき』(任天堂)発売。
- 2007年3月8日 - 『聖剣伝説 HEROES of MANA』(スクウェア・エニックス)発売。
- 2008年9月4日 - 『ブルードラゴン プラス』(AQインタラクティブ)発売。
- 2009年12月9日 - ニンテンドーDSiウェア『かっぱ道』(任天堂)発売。
- 2009年12月26日 - 『レイトン教授と魔神の笛』(レベルファイブ)内のおまけゲーム、『レイトン教授の
- ロンドンライフ』の開発を担当。
- 2010年1月28日 - 『リヴリーガーデン』(マーベラスエンターテイメント)発売。
- 2011年11月3日 - 『スーパーマリオ 3Dランド』(任天堂)発売。
- 2012年12月27日 - 『ファンタジーライフ』(レベルファイブ)発売。
Web上でのコンテンツ
イラストや質問の応募を受け付け、よく交流イベントを行っていた。
また、ブラブラのスタッフのイラスト、コラムの公開やミニゲームを発表していた。
- ブラブラ作品展
- ブラウニーブラウンの設定画などが公開されていた。
- ブラブラ掲示板(BBS)
- ファンとの交流に使われていた。
- まつうら道場
- デザイナー「まつうらひじりん」による、読者参加型のコンテンツ、読者の考案の元に絵を描き下ろしていた。
- スナップ
-
ブラブラ社内の様子をスナップで紹介!貴重(?)な写真が満載だっ!
- ブラウニーブラウンがアットホームと言われるゆえん。日付と共に日常のスナップが公開されていた。
- BRO2 E DIARY(えにっき・絵日記)
- 小学生の夏休みにあるような絵日記風のイラスト集、自虐ネタがメインでスタッフのおふざけが見れた。
また、年賀状なども公開された。 - WHITEBOARD
- -
- モンぶらん’s
- まつうら道場の後釜、謎のデザイナーユニット“ モンぶらん’s”が読者の考案の元に絵を描き下ろすコーナー。いつからか毎週月曜日更新!をかかげていた
- 最多当選者は「★モンぶらん'sオブザイヤー」に選ばれプレゼントが贈られた。
また、生まれたキャラクター数は427体目を迎え、第一部完了した。ブラウニーブラウンのコンテンツでは最長の連載となる。 - ブラウニーお便りコーナー
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皆様からの熱いお便りを紹介するお便りコーナー。ブラウニーからお返事もありますよっ。
- ブラウニーポストへお便りを送ると、お返事の記事が書いてもらえる。
- レッツイラスト
- 描いたイラストを応募して、そのまま展示公開される。一般応募者コーナーと同業者コーナーに分かれていた。
- 同業者コーナーにはペンネームと実名があり、実名では「本根 康之」「直良有祐」「磯桂子」「宮前公彦」「伊藤悠子」のイラストが展示されていた。
- (「くらしま」と言うペンネームは倉島一幸か?)
- がみ道
- ブラウニーブラウンの内側、内情、日常部などをつづったコーナー。
- ぷらぷらのーぷらん
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あっきーが紹介するブラブラの実態!リクエストに応えて、いろんな企画もやっちゃいます。
- がみ道が連載完了した後に新設したコーナー。取り上げてほしい話題を振る(メール)と回答記事が掲載される。ちょっぴり、おふざけもあり。毎月7日、21日更新!
- ギャラリー・ダウンロード
-
ブラブラが開発したゲームの蔵出し画像やスタッフの絵日記、ダウンロードできる壁紙など盛りだくさんのコーナーだよ。
- 壁紙がDLできた。途中からギャラリーに統一される。毎月8日更新!
- マジバケギャラリー
- マジカルバケーションを開発した上での製作秘話や裏話。
- 「宇宙の騎士」(原作:井上信行/漫画:亀岡慎太/背景:津田幸治)マンガの連載もされた。
- プロジェクトB(第一部 5つの星がならぶとき)
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熱い男たちのドラマが幕を開ける! 希望と絶望が交錯するブラブラのゲーム開発記!
- BはブラウニーブラウンのB?ニンテンドーDS用ソフトの企画からはじまったコーナー。
- 日常的な家庭や恋の話、請け負う仕事、参考にしている映画や小説の話をマジカルバケーションDSのディレクター井上 信行とブラウニーブラウンのプランナー(まっつん/くにみそ/あらやん/さかい/おおいん/あっきー)がおくった。
- 執筆担当者が毎回のようにかわり、まるで交換日記のように展開され、寸劇までもが寸劇になっていった(N社のちゃぶ台返し神回避方法などを編み出す)。瞬く間におバカなおふざけコーナーへと変貌していった。毎月1日、15日更新!
- プロジェクトB(第2部 おしゃべりミートパイ)
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ブラブラ乙女組と井上けるるーがお送りする、ぐだぐだコラム。目指す方向が分からないけれど、毎回、必死です!
- 受け継がれる寸劇、対談ドラマ、体を張ったネタを魔神けるるーと乙女組(オダムシ/たまきち/ユミ/あちゃみん/スギねぇ/ナオミックス/いのっち/もりどん/しのぶー)がおくったコラム。まちがいさがしゲームもあった。
- プロジェクトB(第3部 かっぱさん)
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第3部は かっぱ です。どこにでもいる かっぱ です。何処から来て 何処へ行くのか。ゆる〜い かっぱの お話。
- かっぱのお話、物語。かっぱさんは、DSiウェアの「かっぱ道」に登場した。毎月22日更新!
- 製作ソフトの特設サイト
- 「マジカルバケーション」「聖剣伝説 HEROES of MANA」
作品に寄せられたお便りや、投稿されたイラスト、開発者メッセージの掲載をおこなっていた。 - ミスターだらだらりん
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たーやまによる、脱力系ブログ的コーナー。だらだら〜と、たーやまのつぶやきが綴られていきます。
- プランナー「たーやま」によるブログ的コーナー。ブラブラで日々感じた事、ゲーム業界に入って驚いた事、勉強になった事を書いていた(※スタッフ募集期だったため、勧誘ネタが多かった。)。毎月1日15日更新!
- かまぼこ屋
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『かまぼこ屋』では、ちょっとしたミニゲームが楽しめます!今後もタイトルが増える予定(?)リクエストも受付中!!
- ブラブラプログラマーによる、息抜きにピッタリなミニゲームを公開していた。
- ・カフェオレファイト(PCブラウザ)2006年6月26日公開/Tower of La'Roche(PCブラウザ)2008年9月1日公開
- キヨタカアワー
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プランナーによる、プランナーの為の、プランナーのコーナーが、恥かしながら帰って参りました!
- プランナーが交代制で掲載していく。ノリがプロジェクトB(第一部)に似ている。
- キヨタカが務める、レギュラーメンバーは(いのうえ/まっつん/くにみそ/わっさ/こてつ)の5名。
- また、うさぴょんの登場も。
- うさぴょん☆ジャーナル(第一部?)
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吉祥寺の気になるアレやコレをうさぴょんが突撃レポート!吉祥寺探索が楽しくなるようなステキなコーナーです。
- レポーターうさぴょん(ぬいぐるみ系マスコット)がいろんな記事を掲載していく。時事ネタも。毎週木曜更新!
スタッフ
設立当初は6~7名で、最終的な規模は30名程度とされる。
取締役
監査役
社名/体制変更とホームページ閉鎖
2013年2月1日に社名および体制変更とホームページの閉鎖のお知らせがアナウンスされた。
当社は任天堂株式会社の子会社として2000年に設立され、
これまで自社のオリジナルゲームソフトの企画・制作を行うほか、
他社とも協働してゲームソフト制作を行ってまいりました。2011年からは「スーパーマリオ3Dランド」等の制作において、任天堂株式会社と協働してまいりましたが、
今般、この協働制作に、より注力できるような社内体制に変更することを決定いたしました。この体制変更に伴い、社名を「1‐UPスタジオ株式会社」に変更して、再スタートいたします。
なお、この社名/体制の変更に伴い、当ホームページは2013年3月31日をもって、終了させていただきます。
皆様におかれましては、これまで当社ソフトをご愛顧いただき誠にありがとうございました。
今後はこれまでの開発経験を活かしながら、心機一転、新たな体制でゲームソフト制作に励んでまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
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関連項目
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