ブラック・サージナイトとは、中華人民共和国の宅極電工室が開発した艦船擬人化スマホゲームである。
概要
ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に端を発する艦船擬人化ゲームの1つ。通称「艦F」。
2019年6月、開発元の宅極電工室が「代号:D」という仮称で発表し、秋頃から「深海戦線 Abyss Front」に名称を変えて中国大陸にてβテストを開始した。その後繁体字圏(台湾・マカオ・香港)では2020年10月15日に正式リリースされており、こちらは「黒潮:深海覚醒」というタイトルになっている。しかし、中国では当局のゲーム審査の滞りからリリースの見通しは立っていない。また、英語版のリリースも予定されており、こちらは「Dark Boom」というタイトルになっている。
2021年2月24日に日本版の公式アカウントが開設され、事前登録を開始。4月1日には登録者が10万人を突破したと報告した。日本版はBiliBiliが運営する事になっている。2021年5月20日にリリースされたが、1年後の2022年6月30日にサービスを終了した。
ゲーム内容
突如訪れた天災によって、星の大半が水に覆われることとなった。
人類は生き残るために海洋資源の争奪と研究を重ねた結果、知能と武装を持ち、海を渡ることができる「ドール」が誕生した。ドールを使い、人類はさらなる海洋資源の争奪を繰り返すが、突如、ドールに変異が起こる。
制御不可能な脅威となったそのドールたちは秘密裏に解体処分を受けた。しかし、その理不尽から逃れた者は集結し、傲慢な人類に代償を払わせる機を窺っていた……。
残酷非道な世界で生き延びるため、指揮官となって彼女たちと共に抗え!
テーマは「使い捨てられた者たちによる人類への復讐」という、これまたダークな世界観となっている。美少女と化した艦船はドールと呼ばれ、知能と武装を有する。何故か全員女性型である。人類の都合で代理戦争をさせられた挙句、何の労いも無く廃棄される儚い存在。だが一部の個体は自我に目覚め、理不尽な世界と人類に反逆していく。ドールには深海化と呼ばれる形態があり、違った一面を見せる。
突如発生した天災により文明が崩壊し、形骸化した国に取って代わって巨大企業が牛耳る世界が舞台。神代会社、銀翼財団、薔薇帝国、黒峰重工の四大企業によって海洋資源が争奪され、ドールを使った代理戦争が行われている。反旗を翻したドールも、この四大企業から生み出された物である。
四大企業
作中で敵対する事になる企業。どうやら奪われた港を奪還しに来るようで、防衛戦の概念もある。
- 神代会社
ドールを神格化し、信仰の対象にする事を目的に結成された会社。しかしその実態は全て人間が取り仕切り、ドールには何の権限も無い「お飾り」状態。政治に参画する事も許されない。ドールの保有数は他の企業を遥かに凌駕し、強大な軍事力を有している。ドールを生み出す技術を得るまでは弱小企業だったが、団結力と排他的な思想により急成長した。
- 黒峰重工
「くろみね」ではなく「こくほう」らしい。規律の遵守を是とする高圧的な全体主義企業で、強固な団結力を誇る。一大プロジェクトで建設した数千kmに及ぶ防波堤に守られている。
- 薔薇帝国
ウホッ、いい男…。血筋と礼節を重視し、文明の発展を目指す貴族の世界。厳格なカースト制度が存在しており、貴族でなければ帝国の指揮官になれない。ドールのデザインに対しても美学を追求する。かつては広大な植民地を持っていたが、現在は日に日に衰亡の道を辿っている。
- 銀翼財団
13の企業から構成される複合体。技術力と資金力で他企業を圧倒し、長年に渡って貿易界を支配してきた事から経済力も有する。しかし高度産業化の弊害で、どの社会サービスも国民の負担が大きく、世界で最も負債比率が高い。
関連項目
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