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ブラッド・ペニー(Brad Penny、1978年5月24日-)とは、一人の選手にケビン・ミッチェルとマイク・グリーンウェルが宿った希有な例である。
概要
OB | |
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ブラッド・ペニー Brad Penny |
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基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | オクラホマ州 |
生年月日 | 1978年5月24日 |
身長 体重 |
193cm 104kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 1996年MLBドラフト5巡目 |
引退 | 2016年 |
経歴 | |
選手歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
1978年5月24日生まれ、アメリカ・オクラホマ州出身。右投右打の投手。
当時新設球団のアリゾナ・ダイヤモンドバックスにドラフトで指名され入団。2000年にフロリダ・マーリンズでMLBデビューすると、先発ローテーション投手として2003年には14勝を挙げるなど活躍。
2004年にロサンゼルス・ドジャースにトレードで移籍し、2006年には16勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得。
2007年も16勝を挙げた。その後は球団を転々とし、2011年はデトロイト・タイガースで11勝をマーク。
2012年、和田毅・杉内俊哉・D.J.ホールトンの移籍で先発投手が手薄になった福岡ソフトバンクホークスが年俸300万ドル(約2億3000万)プラス出来高の大型契約で獲得。メジャー通算119勝の大物外国人として鳴り物入りで来日する。
しかし、福岡ダイエーホークス時代からケビン・ミッチェル、D.J.カラスコなど高額の助っ人が働かないことに慣れているホークスファンは「こんな大金払ってちゃんと働くのか?」と不安を抱き、また前年11勝とはいえ成績そのものはメジャーの先発投手でもワースト級というデータも不安を高めた(その上、ペニーは練習嫌いな上にチームメイトと確執を起こす事でも有名であった為、なおさら不安が高まる)。
そんなペニーは入団時のインタビューでは「最多勝を獲る」と豪語し、オープン戦も最初はぼちぼち投げていた。が、ファンの不安は的中してしまう。3月14日に教育リーグでの登板を腹痛で回避。「サボっただけでは?」とファンは疑惑の目を向け、秋山監督も何らかの懸念を抱いたのか開幕ローテ剥奪を示唆する発言をする。
そしてシーズンが開幕すると、開幕ローテ入りしたペニーは5戦目となる4月4日のさっむいさっむい仙台での楽天戦で初登板。が、3回1/3を投げ被安打7四死球3、6失点であえなくノックアウト。そして試合後に右肩の痛みを訴え登録抹消。6日に福岡市内の病院で検査を受けたが結果は「異常なし」、にも関わらずアメリカに帰国してしまう。
4月11日、ペニー本人のTwitterに、ウキウキでアメリカ生活を満喫している写真がアップされ、ファンを呆れさせる。批判を受けたペニーは「2008年に撮った写真だよ」と愚にも付かない釈明をかます。さらに、アメリカでの検査でも異常なしとの診断が出、もはやホークスファンも呆れきっているところに再来日、リハビリ組に合流する。
そして5月8日、「日本の野球環境に馴染めなかった」との本人の申し出により退団。一軍成績は1試合0勝1敗防御率10.80、僅か64球投げただけで去っていった。なお、自己申告での退団であったため年俸は日割りされ、約7000万程度がペニーに支払われた模様。
ファンの怒りと呆れを尻目に、本人は帰国早々Twitterで「アメリカに戻れて最高だぜ!」と一言。メジャー複数球団からオファーという報道に加え、日本のファンからの怒りのリプライに対し、活躍できなかったことを詫びるどころか、フォロワーからの「日本からゴミみたいなツイートが山ほどきてるじゃん。馬鹿げてるわ」との言葉に応じて「はっ、あいつらは俺にゾッコンみたいだな」と最後まで畜生ぶりを重ねていった。
ちなみに5月8日での退団はダン・ミセリにこそ及ばないが、あのマイク・グリーンウェルよりも早い。かつて前身のダイエーホークスで高額年俸を貰いながら「電子レンジでチンした冷凍チョコレートドーナツで歯根を怪我」などの仮病でサボって帰国したケビン・ミッチェルを彷彿とさせる見事なサボりっぷりと、グリーンウェル級の退団の早さで、南海ホークス時代から、短期で消えて行った助っ人(害酷人)外国人選手が多かったホークスの球団史上のみならず、NPB史上でも稀に見る大物クソ外人であったといえよう。
なお、退団から僅か10日後の5月18日、サンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約した。……マイナー?
そして6月12日に行われた3Aフレズノ対サクラメント(アスレチックス傘下)戦で復帰デビュー。試合には勝ったものの結果はお察しください。その後、6月29日にちゃっかりメジャー昇格し、中継ぎで22試合に投げたが防御率6点台に終わってオフに放出された。
その後も球団を転々としており、1年間のFA(2013年)を経て2014年にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結ぶものの、スプリングトレーニング中のホワイトソックス戦で炎上してあっさり解雇。その後古巣マーリンズに拾われ、メジャーに昇格して2勝するものの防御率は6点台と散々な結果に終わり、オフに自由契約となった。
2015年はシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結んでのスタートとなったが、メジャー昇格はなく、オフに自由契約となり、ベネズエラのウィンターリーグでプレーした。
その後、オフにトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、スプリング・トレーニングに招待選手として参加するも、2016年3月18日に現役を引退。
通算成績
通算:14年 | 登板 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 | WHIP |
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MLB:14年 | 349 | 4 | 2 | 121 | 101 | 0 | 3 | .545 | 1925.0 | 619 | 1273 | 990 | 917 | 4.29 | 1.38 |
NPB:1試合 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 3.1 | 3 | 1 | 6 | 4 | 10.80 | 3.03 |
関連動画
関連項目
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- 福岡ソフトバンクホークス
- ダン・ミセリ
- マイク・グリーンウェル
- ケビン・ミッチェル
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