ブレアの午前6時(Blair's 6 A.M. Reserve)とは、世界一辛いソースである。
概要
数々のデスソースをリリースしてきたブレア社が誇る最終兵器。ブレア社曰く「様々な香辛料のエキスを複雑に合成し製造された最高傑作」である。
辛さを表す指標であるスコヴィル値は約1030万~1600万。
厳密にはソースではなく、食品添加物として扱われている。
999個の限定販売ということもあり、現在では入手はほぼ不可能なプレミア品となっている。
購入の際の免責事項
- この製品は極度に刺激の強い商品です。食品添加物としてご使用ください。直接口にしたり、皮膚に付着した場合、深刻な傷害を引き起こす恐れがあります。
- 取り扱いの際は、たとえ少量であっても、細心の注意を払ってご使用ください。
- ご使用は自己責任でお願いいたします。この商品を不適切に扱った場合でも、そのリスクを理解しているものと見なします。
- この商品を他人に贈与する場合、不適切に扱った場合のリスクを理解させ、相手の承諾を得てください。
- この商品を使用、あるいは摂取、接触したことで生じた傷害に関して、使用したご本人およびご家族は当社に対する批判および訴訟を行使する権利を持たないものとします。
- 購入者は、健常な精神でこの商品を購入し、取り扱いに際し正常な判断ができるものとします。
1600万スコヴィルとは
そもそもスコヴィル値の定義は、「砂糖水で何倍まで薄めれば辛さを感じなくなるか」である。
一般的なタバスコが約1500~8000スコヴィル、ハバネロが10万~30万スコヴィルと言われている。
辛み成分であるカプサイシンの結晶のスコヴィル値は約1600万。つまり、ブレアの午前6時はこの世に存在し得る辛さの限界に到達しているのである。
料理に使えば味を全部持っていかれるどころか命の危険にさらされる。浴槽に張った水にスプーン一杯たらせばタバスコ風呂が出来上がってしまう。
警察官が使用する最強の催涙スプレーが約18万スコヴィルなので、ふたを開けるだけでも危険極まりない。
さらに皮膚に付着すると化学性の火傷を起こしてしまうため、購入の際は上記の免責事項に同意し、取り扱いにはゴーグルや手袋、マスクの着用が必須となる。
ちなみに、2014年現在世界一辛い唐辛子としてギネス認定されている「キャロライナ・リーパー」は220万スコヴィル。この値でも素手で触ると手が数日間腫れてしまう。ゴーグルやマスクで完全防御しないと、料理どころかそばに立つだけで目が痛くなるという。
もはや調味料を通り越して劇薬、化学兵器である。
その他同レベルのソース
- ブレア1600万の蓄え(Blair's 16Million Reserve)
実際にはソースではなく純粋なカプサイシンの結晶。スコヴィル値は名前の通り1600万。1mlの結晶が密封されたカプセルが、瓶の中に納められている。午前6時と同様、999個の限定生産品。
上述の免責事項に加え、使用用途は実験あるいは観賞に限られており、調味料として扱うことは禁止されている。
- ブレアハロウィン2009年の蓄え(Blair's 2009 Halloween Reserve)
カボチャを模した瓶に詰められた、ブレア社のReserve Collectionの最新作。ブート・ジョロキアをふんだんに使用し、わずか99個しか生産されなかった超希少品。スコヴィル値は午前6時と同様1000万~1600万。
世界最強?
上述のように世界一辛いソースと言われる「ブレアの午前6時」だが、「ブレア1600万の蓄え」が発売されてからは、その地位は微妙に揺らいでいる。
と言うのも、「ブレアの午前6時」はカプサイシンの結晶に調味料を加えた液体(半固体)であるため、厳密なスコヴィル値には上記のように大きく揺らぎが存在する。
それに対し、「ブレア1600万の蓄え」は純粋なカプサイシンの結晶そのもの(固体)であり、揺らぎはぐっと少なくなる。
数字だけで見るならば、限界値との差の幅が少ない「ブレア1600万の蓄え」の方が強いかもしれない。
もっとも、あちらは塩を持ちだして「世界一しょっぱいソース」というようなものであり、一般人が思い描く「ソース」のイメージで考えるならば、間違いなく世界最強の激辛ソースと言える。
なお、限定生産ではなく常時販売しているソースの中で世界最強とされるのは「ザ・ソース」である。「ブレアの午前6時」が作られるまではこちらが世界最強だった。
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限定生産のため入手はほぼ不可能。
関連項目
- デスソース
- 化学兵器
- シュールストレミング(こちらは世界一臭い食べ物)
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