ブロックス(Blokus)とは、フランス発祥のボードゲームである。
概要
2~4人で対戦する陣取りゲーム。各プレイヤーが持ち駒(ピース)を盤上に置いていき、より多くのピースを置いた人が勝ちというゲームである。ルールは単純であるため老若男女問わず楽しめるが、様々な戦術を立てる必要があるため、非常に頭を使うゲームとなっている。
日本ではMattelが販売している。また、スマホアプリ版がMagmic社より無料[1]で配信している。その他PS3などの家庭用ゲーム機でも遊ぶことができる。
ルール
- プレイヤーは、赤・青・緑・黄に分かれ、各プレイヤーは21個のピースを持つ。
- ピースは以下の21種類。1マスから5マスで構成されており、全て異なる形である。
- 順番を決め、先手から時計回りに、20×20マスのボードにピースを置いていく。
- 各プレイヤーの初手は必ず四隅に隣接するように置かなければならない(第1図)。
第1図 - ピースを置くときは、回転させたり裏返したりしても良い。
- 2周目以降は、自分のピースの頂点に接するように、かつ、自分のピースの辺には接しないように置く(第2図)。なお、相手のピースの辺には接しても良い(第3図)。
- ピースを順に置いていき、ピースが置けなくなったプレイヤーはゲームから抜ける。
- 全員が置けなくなったらゲーム終了。
- 手元に残ったピースのマスを数える。1マスを-1点として数え、合計得点が高い人(残ったマスが少ない人)が勝利となる(第4図)。
第4図 残ったピース
赤:-17点
- ゲームを複数回行う時は、ピースを全部置くことができた人に+15点、さらに最後に置いたピースが1マスのピースだった場合は5点足して+20点のボーナスが与えられるというルールもある。
- 3人で遊ぶ場合は余った1色はフリーとなり、3人が順番に置くようにする。
- 2人で遊ぶ場合は1人が対角の2色を使用する。
特徴
- 「角と角をつなぐだけ」という超シンプルなルールであるが、相手の陣地に入ったり、相手の侵入を阻止するなど、戦略を立てなければ勝つことは難しいゲームである。
- コツは、5マスピースを優先して使用する、序盤は中心に向かってピースを置く、相手の角を自分の角を殺さずに潰すなど。自分しか置けない場所を見極めたり、相手の残っているピースを把握したりすることも重要である。
- 個人で突き進むのもありだが、複数人で協力して1人を潰すという戦術もある。
- 一応3人や2人用のルールも存在するが、ブロックスは4人対戦を前提としたゲームであるため、4人に比べるとやや盛り上がりに欠けてしまう。そのため、プレイ人数に制約がかかってしまうのが問題点である。
派生作品
- ブロックスデュオ - 2人対戦用のブロックス。通常のブロックスとルールは同じであるが、盤が14×14、スタート位置が四隅ではなく中央であるという違いがある。
- ブロックス トライゴン - ピースが三角形、盤が六角形のブロックス。基本ルールは同じである。
関連動画
関連項目
関連リンク
脚注
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