プロレス(Professional Wrestling)とは、格闘技(特にレスリング)をベースにしたエンターテイメントショーである。 かつて、団体によっては「最強の格闘技」と自称されることもあった。
概要
プロレスを良く知らない人は、レスラーがわざと相手の技を受けたり、
大げさに倒れたりすることなどすることから八百長だと批判することがある。
これに対してプロレスを支持する側は、プロレスは「双方の技の受け合いが醍醐味」なのであって、
受けの美学があると主張する。
(確かにお互いの得意技に全く付き合いもせず、双方が「逃げ回っているのみ」の試合内容では金は取れないであろう)
このような問答はよく見られることであるがそもそもプロレスは演出を含めて楽しむスポーツであり、
また単なる「勝ち負け」のみよりも「試合内容」を通して観客に訴えかける一種の「エンターテイメント」である。
単なる「強い・弱い」のみでプロレスを語ろうとする事自体、無粋というものである。
年間「数試合のみ」の総合格闘家とは異なり、年に200試合以上をこなすプロレス興行にとっては、
対戦相手を「壊してしまう」という事についても暗黙の了承により禁じられており(選手の欠場=興行に響く)、
その為かける技についてもそれを考慮しなければならない。
関節技などもあえて「壊すポイントを避け、痛みのみによるギブアップを狙う」事となる。
この点で、「関節技が極まっているのに…」といった批判については、的外れなものとなる。
(それでも連戦によるダメージが体に蓄積されるのは避けられない事であり、
常時故障を抱えたままリングに上がるレスラーも、また少なくはない)
ただ、試合を行っているのは双方共に人間であり、私的な感情のもつれ・双方の因縁…などにより、
時としてそうした「暗黙の了承」を越えた内容の試合が展開される事もある。
格闘技愛好家である事でも有名な漫画家の板垣恵介氏が、自筆の格闘漫画の中である登場人物に
「格闘家なんざ楽なもんだぜ…相手の技を受けなくてもいいんだからなぁ…」と言わせたが、
この台詞が「プロレスの本質」を的確に表していると言えよう。
プロレスラー
かつては、「プロレスラーは最強である」という主張がよく見られたが、
高田延彦がヒクソン・グレイシーに敗れてからは、徐々に聞かれなくなった。
しかし、桜庭和志、藤田和之、ブロック・レスナーといった総合格闘技でも通用するプロレスラーもおり、
概ね「プロレスラーは真剣勝負では勝てない」といった論調は否定される。
プロレスラーには高い身体能力を持つ選手が多く、
キチンと総合格闘技のトレーニングを積めば活躍が期待できる選手もいることを認識しておくべきである。
というより、そもそも高い身体能力や体力がなければプロレスラーにはなれない。
しかしながら、プロレスの重要な要素である「技を受けで耐える」というやり取りが、
プロレスラーにとっては入門当時からのトレーニングで骨身にたたき込まれており、
これが総合格闘技戦においては不利に働く事も多い。「相手の攻撃を避ける事が許される」総合格闘家に対して、
プロレスラーはどんなに痛い・ダメージを負う技であっても「相手の技を受け切り反撃する」という事が要求されるので、
総合格闘技の試合でも関節技や一部の打撃技などの「鍛えようがない技」をつい受けてしまい、
一敗地にまみれるシーンはよく見られる。
これはいわば「相性」というべきものでもあり、単純に「総合格闘家がプロレスラーよりも強い」という事にはならない。
また、プロレスラーは、プロとしての誇りや自覚が非常に強い。
例えば、某女性悪役レスラーは、「ヒール」(悪役)を演じきるために、リング外でも悪役を演じ続けた。
彼女は、「実は良い人」というイメージを世間から持たれないために、決してサインをしなかった。
母親が、近所の人からサインをせがまれて色紙を持ってきても、断ったうえに家の前の地面に色紙をぶちまけたりした(後で、母親が近所に粗品を持って謝りに行ったが・・・)。
こうした悪役としての行動が原因で、度々タクシーから乗車拒否された。
しかし、彼女は引退するまで決して悪役を演じることを止めなかった。これには、ただただ脱帽するばかりである。
スポーツかショーか
本来のスポーツの意味は、「競技」であり、ルールの定まったものなら何でもスポーツの範疇に入る。
例えば、チェスや将棋等のボードゲームもスポーツに含まれるし、テレビゲームも「e-Sports」として普及している。
プロレスの場合、ルールが一応定まっているのでスポーツ扱いとなる。
ただ、団体によっては最初からシナリオが存在することを公表したり(WWEとか)、
その場の流れで試合が進められるケースも有る。
プロレスのスタイル自体が団体によって千差万別であるので、
「団体によって異なる」もしくは「スポーツとショーの中間」というしかない。
「プロレス=八百長」と論ずる人の根拠の1つである「相手の技を避けずに受ける」というものに関しても、
これがプロレスという競技の「暗黙のルール」である為、
そういう意味では試合において「ルール」が非常に厳格に適用されているとも言えよう。
団体・プロモーション一覧(大百科に記事がある団体)
- 新日本プロレス
- 全日本プロレス
- 大日本プロレス
- WWE
- DDTプロレスリング
- DRAGONGATE
- NOAH
- WJプロレス
- みちのくプロレス
- 健介オフィス
- アキバプロレス
- アイスリボン
- ECW
- SWS
- ZERO1
- SMASH
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関連項目
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初版作成日: 08/06/04 12:24 ◆ 最終更新日: 12/04/21 07:41
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