プロ野球2023単語

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プロ野球2023とは、2023年日本プロ野球における動向である。スローガンは「野球の熱さ、無限大。」

更新2024年1月29日

概要

2023年は、先発投手が降した後も指名打者として打線に残せる「大谷ルール」が適用開始。メジャーリーグで先に取り入れられていたが、日本プロ野球にも取り入れられることになった。

3月ワールドベースボールクラシックが開催されるもあり、レギュラーシーズン3月31日に開幕となる。ただし、北海道日本ハムファイターズ東北楽天ゴールデンイーグルスはこの年から開場するエスコンフィールドHOKKAIDOでの初公式戦を行うため、3月30日に一足く開幕した。

9月には、かねてより審が行われていたファームリーグ新球団の内定を表。イースタンにはBCリーグ所属の新潟アルビレックスBC、ウエスタンには全新球団のハヤテ223が、ければ2024年からリーグ戦に参加することになる。

目次

出来事

2月 1日 キャンプイン
23日 オープン戦開幕。3月21日まで
3月 6日 【移籍】ロッテ福田日本ハム西村天裕が交換トレード。
9日 ワールドベースボールクラシック B組開幕(日本は予選を免除されている)。
30日 レギュラーシーズン前半戦開幕
5月 17日 【移籍】オリックス鈴木康平巨人廣岡大志が交換トレード。
30日 セ・パ交流戦開幕。
6月 19日 【移籍】日本ハム宇佐見真吾齋藤綱記と、中日郡司裕也山本拓実が交換トレード。
7月 3日 【移籍】ロッテ小沼健太巨人石川慎吾が交換トレード。
18日 【移籍】西武川越誠司中日高松渡が交換トレード。
19日 オールスターゲーム第1戦(バンテリンドーム ナゴヤ)開催。全パが8-1で勝利
MVP柳田悠岐ソフトバンク)。
20日 オールスターゲーム第2戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)開催。全パが6-1で勝利
MVP万波中正日本ハム)。
22日 レギュラーシーズン後半戦開幕。
26日 【移籍】DeNA阪口皓亮ヤクルト西浦直亨が交換トレード。
9月 14日 阪神が18年ぶり6回リーグ優勝
20日 オリックスが3年連続15回リーグ優勝
10月 14日 クライマックスシリーズ開幕。
15日 CS1st広島DeNAに2連勝。広島ファイナルステージ進出。
16日 CS1stロッテソフトバンクに2勝1敗。ロッテファイナルステージ進出。
20日 CSファイナル阪神広島に4連勝。阪神日本シリーズ進出。
21日 CSファイナルオリックスロッテに4勝1敗。オリックス日本シリーズ進出。
26日 新人選手選択会議ドラフト会議)開催。
28日 日本シリーズ開幕。
11月 5日 阪神オリックスを4勝3敗で下し、38年ぶり2回日本一
6日 【移籍】巨人アダム・ウォーカーソフトバンク高橋礼泉圭輔が交換トレード。
8日 【移籍】オリックス近藤大亮銭トレードで巨人に移籍。
12月 1日 自由契約選手公示exit

達成された記録

パシフィック・リーグ
オリックス・バファローズ 福岡ソフトバンクホークス
5月14日 平野佳寿が日通算200セーブ・200ホールド 4月12日 今宮健太が通算350犠打
6月17日 森友哉が全球団本塁打 5月24日 和田毅が通算2000投球回
8月5日 球団通算5500 6月28日 柳田悠岐が通算250本塁打
8月22日 森友哉が通算1000試合出場 8月18日 柳田悠岐が通算1500本安打
9月9日 山本由伸ノーヒットノーラン 8月18日 石川柊太ノーヒットノーラン
9月10日 森友哉が通算1000安打 9月8日 武田翔太が通算1000投球回
埼玉西武ライオンズ 東北楽天ゴールデンイーグルス
3月31日 球団通算9500本塁打 4月5日 松井裕樹が通算200セーブ
4月12日 隅田知一郎が球団ワースト記録の12連敗 4月6日 田中将大が通算1500奪三振
4月23日 栗山巧が通算1000四球 4月16日 岸孝之が通算2000奪三振
4月29日 中村剛也が通算2000三振
日本プロ野球史上初
4月21日 田中将大が日通算2500奪三振
7月6日 中村剛也が通算2000試合出場 4月18日 浅村栄斗が通算1000打点
5月2日 岸孝之が通算150
5月24日 島内宏明が通算100本塁打
6月4日 炭谷銀仁朗が通算1500試合出場
7月2日 鈴木大地が通算1500試合出場
9月14日 浅村栄斗1144試合連続出場
パシフィック・リーグ記録
千葉ロッテマリーンズ 北海道日本ハムファイターズ
4月11日 中村奨吾が通算1000試合出場 5月24日 上沢直之が通算1000投球回
6月16日 益田直也が通算200セーブ
8月17日 美馬学が通算1000奪三振
セントラル・リーグ
東京ヤクルトスワローズ 横浜DeNAベイスターズ
7月29日 小川泰弘が通算1500投球回 5月17日 ネフタリ・ソトが通算150本塁打
9月9日 小川泰弘が通算100 6月1日 宮崎敏郎が通算1000試合出場
8月6日 伊藤光が通算1000試合出場
8月29日 桑原将志が通算1000試合出場
9月13日 今永昇太が通算1000奪三振
阪神タイガース 読売ジャイアンツ
5月13日 岡田彰布監督通算600勝 4月18日 坂本勇人が通算2000試合出場
5月19日 球団通算8000本塁打 5月3日 坂本勇人東京ドーム通算1000安打
6月14日 西勇輝が全球団勝利 6月14日 中田翔が通算1500本安打
7月5日 梶谷隆幸が通算1000試合出場
8月6日 中田翔が通算300本塁打
9月1日 岡本和真が通算200本塁打
9月24日 坂本勇人が通算1000打点
広島東洋カープ 中日ドラゴンズ
4月27日 菊池涼介が通算1500本安打 3月31日 勝野昌慶が1球勝利
セントラル・リーグの開幕戦では史上初
5月16日 秋山翔吾が通算1500本安打 7月11日 球団通算9000本塁打
8月12日 菊池涼介が通算1500試合出場 8月26日 大島洋平が通算2000本安打

各チームの戦績・状況

2022年の順位順。球団をクリックすると球団のに飛びます。

  1. オリックス・バファローズ
  2. 福岡ソフトバンクホークス
  3. 埼玉西武ライオンズ
  4. 東北楽天ゴールデンイーグルス
  5. 千葉ロッテマリーンズ
  6. 北海道日本ハムファイターズ
  1. 東京ヤクルトスワローズ
  2. 横浜DeNAベイスターズ
  3. 阪神タイガース
  4. 読売ジャイアンツ
  5. 広島東洋カープ
  6. 中日ドラゴンズ

パシフィック・リーグ

オリックス・バファローズ

首脳陣
監督 コーチ
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
戦績(86勝53敗1分、1位)監督:中嶋聡

WBCに出場した山本由伸宮城大弥が開幕に間に合わなかったため、3年山下舜平大開幕投手に抜山下に勝ちはつかなかったが、昨年に続き開幕戦で連勝を飾った。

シーズンでは昨年・一昨年と違い開幕から好調で、ロッテソフトバンクと熾な首位争いを繰り広げる。7月以降ソフトバンクロッテが相次いで調子を落とす中でもコンスタントに勝ちを拾い、9月20日優勝が決定。オリックス球団としては初の3連覇にして、2位以下に15.5ゲーム差をつけての独走優勝となった。

盤石な投手は今季も健在で、山本宮城の左右エースに加えて山﨑福也が初めて2桁勝利に到達。上記の山下が9勝を挙げ、終盤には東晃平が球団史上初のデビューから7連勝を記録するなど若手先発も活躍した。吉田正尚が抜けた打線は苦しむ時期もあったが、好調選手の見極めが奏功し一定の準を維持。前年に続き好調の若月健矢、新加入で期待以上の活躍を見せた森友哉、初の首位打者いた頓宮裕真捕手の活躍が立った。


クライマックスシリーズではロッテと対戦。1敗のみで切り抜けて日本シリーズ出場を決めた。


日本シリーズでは阪急時代も含めて初の阪神戦となったが、シーズン終盤からCSにかけて山本由伸山﨑颯一郎頓宮裕真安達了一杉本裕太郎選手に故障やコンディション不良が続出する。それでも一進一退の戦いを繰り広げたが、第7戦で宮城大弥KOされ万事休す。レギュラーシーズンでは好調も、2年連続日本一にはあと一歩届かなかった。

シリーズ終了後、山本由伸ポスティング移籍を認めることが球団から発表された。また山﨑福也日本ハムFA移籍する一方、西川龍馬広島からFAで獲得した。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
頓宮裕真 21904
21904
廣岡大志 12990
12990
森友哉exultation RED 21635
21635
森友哉exultation DEEP RED 21636
21636
森友哉exultation WHITE 21637
21637

福岡ソフトバンクホークス

首脳陣
一軍 二軍
三軍 四軍
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手

戦績(71勝69敗3分、3位)監督:藤本博史

藤本監督の2年シーズン。総額80億円に及ぶとされる補強を経て迎えた今季は序盤から好調を維持し、6月下旬からは首位の座にもついた。ところが7月7日から破滅的な12連敗を喫し、一気に首位争いから後退。その後は持ち直しAクラスは死守したものの、王貞治会長の宣言した「10ゲーム差をつけての優勝」どころか昨季からひとつ順位を落とす結果に終わった。

近藤健介本塁打王打点王最高出塁率3冠くなどあらゆる項でキャリアハイの成績を残し、有原航平は開幕には出遅れるも2桁勝利の活躍と日本人の補強選手は前評判を大きく上回る活躍を見せたものの、ロベルト・オスナ以外の外国人が軒並み大誤算。4人の外国人野手は128打数14安打打率.109)・1本塁打と期待外れどころではない極端な低成績で、投手阪神から獲得したジョー・ガンケルがわずか5登板に終わるなど不発。オスナにつなぐ8回を担っていたリバン・モイネロが途中離脱するなど不運も重なり、フロントの思惑通りの活躍ができなかった。

日本人を向けるとチーム得点リーグトップで、救援防御率オリックスをも下回るリーグトップの2.68と優秀な成績だったが、先発防御率楽天に次ぐワースト2位の3.63。中盤にかけて先発が踏んり切れない展開が立ち、得点や救援の奮闘を生かしきれなかった。


クライマックスシリーズでは2位ロッテと対戦するが、2勝1敗で惜しくも1stステージ敗退となった。

オフ藤本博史監督の退任と、小久保裕紀二軍監督の一軍監督への昇格が発表。さらに森唯斗嘉弥真新也中堅ベテランの大規模な戦整理を断行した。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
近藤健介 21616
21616
野村勇 21622
21622
嶺井博希 21624
21624
町達 21623
21623

埼玉西武ライオンズ

首脳陣
一軍 二軍三軍
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手

戦績(65勝77敗1分、5位)監督:松井稼頭央

新任の松井稼頭央監督の1年シーズン

開幕直後はAクラスに入るも5月以降急に失速し、交流戦では球団初の最下位に終わるなど気づけばBクラス定位置に。リーグ戦でも一時は最下位になったが、日本ハムの急失速にも助けられ5位でシーズンを終えた。

なんといっても打撃の低下が顕著で、得点リーグワーストの435。前年オフ森友哉FA移籍で失ったことに加え、山川穂高が自身の不祥事5月以降シーズンを全休。中村剛也チーム日本人最多、栗山巧日本人左打者最多の本塁打記録するなどベテラン勢が意地を見せたものの、これだけでは山川を埋めるには至らなかった。

オフ髙橋光成ポスティングシステムによるメジャー移籍を希望したが、球団が認めず断念。FA権平井克典山川穂高が行使し、うち山川ソフトバンクに移籍した。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
古賀悠斗 21629
21629
蛭間拓哉 21628
21628
陽川尚将 21630
21630

東北楽天ゴールデンイーグルス

首脳陣
一軍 二軍・育成
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
戦績(70勝71敗2分、4位)監督:石井一久

例年スタートダッシュ定評のある楽天だったが、この年はオープン戦で9位と微妙な成績に終わると、開幕から深刻な貧打にあえぎ一気に最下位に転落。打線全体の不振に加え、浅村栄斗島内宏明阿部寿樹の3名が打率1割台と2割台を往復するなど軸が最も苦しんだため、得点打率は0割台にまで下落した。

だが、1・2軍コーチの入れ替えや軸の復調、小郷裕哉村林一輝ら既存戦の成長もあり徐々に状態は善され、終盤には一時同率2位にまで浮上。最終戦に敗れAクラスは逃したが、前年にべれば打線では来季への希望が見えたシーズンだった。

一方の投手では前年に続いて先発が安定感を欠き、防御率4.91の田中将大ローテーションを完走するなど世代交代にも悩まされた。荘司康誠渡辺翔太の両ルーキーが期待以上の活躍を見せる明もあったものの、チーム防御率は2年連続でリーグワーストと課題が残った。

オフ石井監督が再度フロント入りすることとなり、監督を退任。新監督には、シーズン途中から一軍打撃コーチに昇格していた今江敏晃が就任した。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
阿部寿樹 21584
21584
田中和基 21599
21599
茂木栄五郎 21598
21598

千葉ロッテマリーンズ

首脳陣
一軍 二軍
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
  • --
戦績(70勝68敗5分)監督:吉井理人

吉井監督以下新体制のもと、序盤からかなりの好調でオリックスソフトバンクとの首位争いに参戦。打線り強さと強固なリリーフで勝ちを伸ばし、ソフトバンクの失速以降もオリックス薄するかに見えた。

ところがその打線投手が終盤に息切れし、8月からは一進一退のもどかしい戦いに。オリックスにも徐々に離され、優勝が決まった時点ではすでに10ゲーム差以上の大差となっていた。その後はソフトバンク楽天との熾CS争いに入り、一時はBクラスにまで転落させられるが、ラスト10試合で7勝3敗とり強く戦って2位に滑り込んだ。

打線では守備難で巨人との契約を見送られたグレゴリー・ポランコDH価を発揮し、26本ながら本塁打王くなど長打で貢献。これまた巨人からシーズン中に獲得した石川慎吾も118打席で打率.348記録し、終盤に苦しんだチーム救世主に。投手でも来日1年ルイス・ペルドモが最優秀中継ぎくなど、この年は新戦の活躍が躍進に大きく貢献した形となった。


クライマックスシリーズファーストステージではソフトバンクと対戦し、第3戦で奇跡的なサヨナラ勝利を収めファイナルステージ進出。だが続くオリックス戦では1勝しかできず、下克上はならなかった。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
髙部瑛斗 21631
21631
藤原恭大 21647
21647
安田尚憲 21632
21632
山口航輝 21633
21633

北海道日本ハムファイターズ

首脳陣
一軍 二軍
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
  • --
戦績(60勝82敗1分、6位)監督:新庄剛志

前年のチームデザイン大幅変更に続き、ついにの新球場エスコンフィールドHOKKAIDOが開場。2年新庄監督が「優勝しかさない」との覚悟で臨んだシーズンスタートダッシュには失敗するも、打線の状態が上がり5月から徐々に浮上。一時は4位にまで順位を上げて借返済間近に至った。

ところが場から拙攻と拙守が立ち始め、泥沼の13連敗に突入して最下位に逆戻り。5位から大きくは離されなかったが、2年連続の最下位に終わった。

万波中正リーグトップに迫る25本塁打を残したが、それ以外の若手野手は伸び悩んだ。失策数94は前年をも大きく上回り、チーム再建には時間が必要なことを痛感させられるシーズンとなった。

終盤に新庄監督の続投と、上沢直之ポスティングシステム利用容認が発表された。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
加藤豪将 21602
21602
上川畑大悟 21604
21604
伏見寅威 21603
21603

セントラル・リーグ

東京ヤクルトスワローズ

首脳陣
一軍 二軍
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
  • --
戦績(57勝83敗3分、5位)監督:高津臣吾

2連覇を経て迎えた今季は最序盤こそ優位に戦っていたが、5月以降は一度もAクラスに上がれない苦しいシーズンに。巨人に抜かれた後は中日との最下位争いとなり、最終戦で勝ったことで土壇場で5位に滑り込む形となった。

奥川恭伸原樹理が一軍登板0に終わるなど終始投手の懐事情が厳しく、チーム防御率は12球団ワーストの3.66。野手でも山田哲人塩見泰隆が故障や不振でスペック通りの結果を残せず、村上宗隆が前半戦で極端な不振に陥ったこともあり、チーム得点は前年の619から534と大きく落ち込んだこともいた。

この年をもって荒木貴裕が現役を引退。一方、高津監督は来季の続投が発表された。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
内山壮真 21572
21572
長岡秀樹 21573
21573
濱田太貴 21760
21760

横浜DeNAベイスターズ

首脳陣
一軍 二軍・育成
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
  • 104)東出直也
戦績(74勝66敗3分、3位)監督:三浦大輔

開幕直前、MLBから事実上の追放状態となっていたトレバー・バウアーを獲得。世界の球界に衝撃を与えるビッグニュースとなった。

迎えたシーズンでは序盤から好調を維持し、阪神との首位争いを演じる。交流戦では巨人オリックスソフトバンクと同勝率ながら得失点率で優位に立ち、規定により初優勝を遂げた。その後も勢いは止まらず、6月下旬に阪神を3タテしてついに首位を奪還する。

だがチーム状態はここがピークとなり、投打が噛み合わず徐々に低迷。まもなく阪神に首位を譲っただけでなく広島にも抜かれ、巨人とのAクラス争いに。一進一退で何度もBクラスに落とされたが、なんとか踏みとどまって3位でシーズンを終えた。

牧秀悟打点王宮﨑敏郎首位打者を獲得し打線の核は強化できたものの、それ以外の打者がパッとしない状態が長かった。投手では上記のバウアーや東克樹今永昇太先発タレントっていたが、後半戦に伊勢大夢山﨑康晃の勝ちパターンが成績を落としたのが痛かった。


クライマックスシリーズでは広島と対戦するが、ストレート2連敗で敗退となった。

この年をもって藤田一也が現役を引退。また今永昇太ポスティングシステムの申請を行ったほか、バウアーおよびネフタリ・ソト自由契約となった。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
京田陽太 21648
21648

阪神タイガース

首脳陣
一軍 二軍
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
  • --
  • --
戦績(85勝53敗5分、1位)監督:岡田彰布

約20年ぶりにタイガースによみがえった岡田監督のもと「アレ」こと優勝したシーズンは、開幕からAクラスを維持。序盤と場にDeNA、終盤に広島に首位を譲った時期はあったが、両チームが失速する中で阪神は勢いを失わず、18年ぶりの優勝を達成した。

野手は一軍戦をほとんど入れ替えずに戦ったが、場にやや失速した以外は成績が安定。盗塁王近本光司最多安打中野拓夢最高出塁率大山悠輔タイトルホルダーにも恵まれ、盤石な1軍戦に支えられた躍進となった。一方の投手では青柳晃洋西勇輝が不振に陥るも、3年村上頌樹現役ドラフトで加入の大竹耕太郎が2桁勝利記録する予想外の収穫でクオリティを守り、投打に抜けがないシーズンとなった。


クライマックスシリーズでは広島ストレート勝ちで優勝し、9年ぶりの日本シリーズ出場を決めた。


日本シリーズではオリックスとの「関西ダービー」が実現。初戦で一挙8点を奪い悪夢を回避すると、第6戦終了時点で3勝3敗、チームスコアも23-23で同じ[1]という球史に残る死闘を繰り広げる。そして迎えた第7戦に勝利し、1985年以来2度となる日本一をついに達成した。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
森下翔太 21897
21897

読売ジャイアンツ

首脳陣
一軍 二軍 三軍 巡回
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
戦績(71勝70敗2分、4位)監督:原辰徳

序盤こそ投壊ので最下位争いに甘んじるが、痛から復活した中川皓太セットアッパーに定着したことや、新戦三上朋也鈴木康平の活躍もあってチーム調子も上がり、ヤクルト中日を突き放してAクラス争いに加わった。交流戦では優勝こそ逃すも勝率1位タイとなり、上昇を予感させる中盤戦に差し掛かろうとしていた。

だが視界が開けた矢先、今度は大勢が故障離脱。中川が抑えにまわったことでセットアッパーが固定できず、三上鈴木ら序盤を支えたブルペンも成績が下落し、終盤に追いつかれてしまう展開が相次ぐ。3位に上がってもすぐに4位転落することが続き、最終順位も4位となってしまった。

この年の対戦成績は極端で、下位の中日に15勝9敗、ヤクルトに17勝8敗と手に貯を稼いだ一方、広島相手には8勝17敗、阪神には6勝18敗と上位勢に極端に手を焼いたため、順位を上げられなかった。

それでも先発では戸郷翔征と山伊織が2桁勝利を挙げ、フォスター・グリフィンとヨアンデル・メンデスの両左腕新外国人先発防御率2点台と大当たりで、前年から一転して将来の明るい内容となった。打線チーム打率が最下位だった前年からリーグ1位になり大きく善。ケースバッティングには課題を残したが、ルーキー門脇誠がついに坂本勇人から遊撃のレギュラーを奪うなど若手の活躍もったシーズンとなった。

シーズン終了後、任期を1年残して原監督が退を決断。来季監督には阿部慎之助名された。FA宣言者はいなかったものの、中田翔が出場機会の減少を理由に自ら契約解除を申し出、中日に移籍した。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
秋広優人 21831
21831
増田 21605
21605
松田宣浩 21606
21606
山崎伊織 21832
21832

広島東洋カープ

首脳陣
一軍 二軍 三軍
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
  • --
戦績(74勝65敗4分、2位)監督:新井貴浩

チームを「家族」と呼ぶ新井監督の初年度は、序盤から阪神DeNAに食らいついて中位を死守。門の交流戦でも9勝9敗(7位)と踏んると、場からはさらに調子を上げ一時は首位にも立つ。すぐに阪神に抜かれて牙を崩すことはできなかったが、下評を大きく上回る2位でフィニッシュした。

チーム成績自体は投打ともにぱっとしないものだったが、盗塁数は前年の26から78にまで回復。少ない特典を島内颯太郎ニックターリーら勝ちパターン中継ぎが好投して勝ちにつなげた試合が多かった。また、栗林良吏が不振で抑えを矢崎拓也に譲りながらも、結果的に55試合登板防御率2点台にまとめてチームに貢献できたことも大きかったといえる。


クライマックスシリーズではホームDeNAを打倒しリーグ覇者阪神に挑むも、1勝もできずにシーズン終了となった。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
秋山翔吾 21577
21577
坂倉将吾 21578
21578

中日ドラゴンズ

首脳陣
一軍 二軍
所属選手

太字は開幕一軍
は入団、灰色は退団

支配下選手
投手 捕手 内野手 外野手
育成選手
投手 捕手 内野手 外野手
  • --
戦績(56勝82敗5分、6位)監督:立浪和義

立浪監督の2年シーズンだったが、課題の貧打をできず最下位争いに終始。4月8日を最後に1度も4位以上に上がることができず、最終的に借26での最下位とむしろ前年から成績を落とすことになってしまった。

現役ドラフトで加入した細川成也リーグ4位の24本塁打を放つなど覚醒を見せ、石川昂弥も2桁本塁打に到達、岡林勇希フルイニング出場で最多安打争いを繰り広げるなど野手のさらなる成長が見られたものの、それでもチーム打率チーム得点は昨季から低下。四球も少なく、塁に出る段階から課題があることを露呈した。若手選手の積極起用の結果でもあるが、昨季を大きく上回る79失策記録するなど守備にも善の余地が大きかった。

一方の投手大野雄大リハビリで欠きながらも、先発・救援ともにリーグクオリティを維持。無援護ゆえに4人の2桁敗戦投手が生まれる悲劇に見舞われたが、途中加入のウンベルトメヒアが活躍し、終盤には梅津晃大根尾昂が好投を見せるなど来季に期待を抱かせる内容だった。

1年任期を残す立浪監督は来季も続投することが発表され、さらなる革を進めることを誓った。また、谷元圭介大野奨太堂上直倫福田永将の4選手が現役を引退した一方で、自由契約選手から中島宏之中田翔ら一挙5人を獲得し、打撃のテコ入れを進めた。

新応援歌
選手 No. プレイヤー
石川昂弥 21507
21507
鵜飼航丞 21508
21508
後藤駿太 21572
21572
21522
21522

競技結果

順位

パシフィック・リーグ















1 オリックス オリックス 86 53 4 .619 -
2 ロッテ ロッテ 70 68 5 .5072 15.5
3 ソフトバンク ソフトバンク 71 69 3 .5071 15.5
4 楽天 楽天 70 71 2 .496 17.0
5 西武 西武 65 77 1 .458 22.5
6 日本ハム 日本ハム 60 83 1 .423 27.5
セントラル・リーグ
















1 阪神 阪神 85 53 3 .616 -
2 広島 広島 74 65 4 .532 11.5
3 DeNA DeNA 74 66 3 .529 12.0
4 巨人 巨人 71 70 2 .504 15.5
5 ヤクルト ヤクルト 57 83 3 .407 29.0
6 中日 中日 56 82 5 .406 29.0

ポストシーズン

クライマックスシリーズ 日本シリーズ
阪神 (4勝) 阪神(4勝3敗)
広島(2勝) 広島(3敗)
DeNA(2敗)
ロッテ(2勝1敗) ロッテ(1勝3敗) オリックス(3勝4敗)
ソフトバンク(1勝2敗)
オリックス (4勝1敗) 

タイトル

野手

タイトル セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
選手名 球団 成績 選手名 球団 成績
首位打者 宮崎敏郎 DeNA .326 頓宮裕真 オリックス .306
最多本塁打 岡本和真 巨人 41 グレゴリー・ポランコ

近藤健介

浅村栄斗
ロッテ

ソフトバンク

楽天
26
最多打点 牧秀悟 DeNA 103 近藤健介 ソフトバンク 87
最多安打 中野拓夢

牧秀悟
阪神

DeNA
164 柳田悠岐 ソフトバンク 163
最多盗塁 近本光司 阪神 28 周東佑京

小深田大翔
ソフトバンク

楽天
36
最高出塁率 大山悠輔 阪神 .403 近藤健介 ソフトバンク .431

投手

タイトル セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
選手名 球団 成績 選手名 球団 成績
最優秀防御率 村上頌樹 阪神 1.75 山本由伸 オリックス 1.21
最多勝利 東克樹 DeNA 16 山本由伸 オリックス 16
最多奪三振 今永昇太 DeNA 174 山本由伸 オリックス 169
最高勝率 東克樹 DeNA .842 山本由伸 オリックス .727
最優秀中継ぎ投手 島内颯太郎 広島 42 ルイス・ペルドモ ロッテ 42
最多セーブ投手 岩崎優 阪神 35 松井裕樹 楽天 39

表彰

ベストナイン

年度 セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
選手名 球団 選手名 球団
投手 村上頌樹 阪神 山本由伸 オリックス
捕手 大城卓三 巨人 森友哉 オリックス
一塁手 大山悠輔 阪神 頓宮裕真 オリックス
二塁手 牧秀悟 DeNA 浅村栄斗 楽天
三塁手 宮崎敏郎 DeNA 宗佑磨 オリックス
遊撃手 木浪聖也 阪神 紅林弘太郎 オリックス
外野手 近本光司 阪神 万波中正 日本ハム
西川龍馬 広島 柳田悠岐 ソフトバンク
岡林勇希 中日 近藤健介 ソフトバンク
指名打者 - グレゴリー・ポランコ ロッテ

ゴールデングラブ賞

ポジション セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
選手名 球団 選手名 球団
投手 東克樹 DeNA 山本由伸 オリックス
捕手 坂本誠志郎 阪神 若月健矢 オリックス
一塁手 大山悠輔 阪神 中村晃 ソフトバンク
二塁手 中野拓夢 阪神 中村奨吾 ロッテ
三塁手 宮崎敏郎 DeNA 宗佑磨 オリックス
遊撃手 木浪聖也 阪神 源田壮亮 西武
外野手 桑原将志 DeNA 万波中正 日本ハム
近本光司 阪神 辰己涼介 楽天
岡林勇希 中日 近藤健介 ソフトバンク

月間MVP

機構
/
セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
投手 球団 野手 球団 投手 球団 野手 球団
4月 村上頌樹 阪神 宮崎敏郎 DeNA 佐々木朗希 ロッテ 中村剛也 西武
5月 大竹耕太郎 阪神 細川成也 中日 加藤貴之 日本ハム 万波中正 日本ハム
6月 トレバー・バウアー DeNA 岡本和真 巨人 山﨑福也 オリックス 頓宮裕真 オリックス
7月 山崎伊織 巨人 岡林勇希 中日 今井達也 西武 浅村栄斗 楽天
8月 トレバー・バウアー DeNA 牧秀悟 DeNA 宮城大弥 オリックス 近藤健介 ソフトバンク
9月 東克樹 DeNA 佐藤輝明 阪神 山本由伸 オリックス 周東佑京 ソフトバンク

FA権有資格者

太字は権利を行使した選手。

セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
球団 FA権 海外FA権 球団 FA権 海外FA権
阪神
  • --
オリックス
広島 ロッテ
  • --
DeNA ソフトバンク
巨人
  • --
楽天
ヤクルト
  • --
西武
  • --
中日 日本ハム
  • --

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関連項目

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2020年代 プロ野球2020 プロ野球2021 プロ野球2022 プロ野球2023 プロ野球2024

脚注

  1. *さらに何の因果か、第6戦時点で両チーム得点が等しかったのは前回「関西ダービー」となる1964年阪神南海戦以来2度のことだった。

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11 ななしのよっしん
2023/10/09(月) 01:12:43 ID: /+EqARfuxV
メジャー10月1日に全球団終わってポストシーズン始まってるのに、日本だけ終わる日がまばらなのはなんかモヤモヤするな。
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削除しました ID: HYynli9VWP
削除しました
13 ななしのよっしん
2023/10/14(土) 12:20:43 ID: /+EqARfuxV
第1次戦力外通告が終わったけど、この中の何人かがハヤテ223か新潟に行って現役を続けるって選択肢もできたわけだな。
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14 ななしのよっしん
2023/11/05(日) 23:11:57 ID: v5gMjNg3nb
今年の日本シリーズ野球の面さを出した素晴らしい全7試合だったと思う。
その一方で後半の死球だらけのヤクルトに、やる気が全然ない中日の凄まじい闇を垣間見た気がする。
そういう意味ではと闇の濃いシーズンだったと思う。
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15 ななしのよっしん
2023/11/05(日) 23:14:55 ID: QymKRx7oAp
確かに今年の日本シリーズは面かったけどそういうところやぞ阪神ファン
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16 sage
2023/11/05(日) 23:32:07 ID: O4kPjjEqMY
阪神ファンはこれであと40年は戦えるな
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17 ななしのよっしん
2023/11/06(月) 01:23:09 ID: PRyetYWJ9h
トマ中継ぎ適正えぐすぎで草生えた
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18 ななしのよっしん
2023/11/14(火) 23:08:41 ID: 6aal4HI2L4
前回日本一のときは球団社長飛行機事故で死去
今年はかつてのチームメートが病気で死去
日本一のときは身内の不幸があるジンクスなんて嫌すぎるな・・・
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19 ななしのよっしん
2023/12/01(金) 15:12:51 ID: /+EqARfuxV
示発表来たぞ。
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20 ななしのよっしん
2023/12/14(木) 16:50:22 ID: TKezuVSMnR
山川FA成功w
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