ヘソリンガスとは、ドラえもんのひみつ道具の一つである。てんとう虫コミックスでは25巻、藤子・F・不二雄大全集では19巻に収録。
概要
ヘソリンスタンドと言うガソリンスタンドの給油機のような機械からヘソに注入する。これを使えば肉体的にも精神的にもありとあらゆる痛みを感じなくなる。但し、あくまで痛みを感じなくなるだけなので肉体自体は傷ついている事に変わりはない。現にドラえもんは痛みと言うものは一種の危険を知らせる信号である事を力説している。なので「ひかり号にはねられても平気」であったり、「東京タワーから飛び降りても平気」なわけはなく、そんな事をしようものなら、一瞬にしてあべし!な状態となる。もっとも、あくまで感覚がマヒしている状態であり、痛みを感じぬまま快楽のうちに死んでしまうと言う感じになろうか。
効能は30分であるが、これがきれると痛みが一斉に襲い始める。そして、その苦痛から逃れる為にヘソリンガスを求め、再び注入するという行為を繰り返す依存性がみられる。
のび太よりジャイアンとスネ夫はヘソリンスタンドを奪って、有料で提供した際、利用者の一人は母親の財布を盗むという非常に恐ろしい事をやってのけた。無論、精神的にも感覚がマヒしているので何らの罪悪感を感じることなく奪った点に注目したい。
結論
補充ガス
ヘソリンガスが切れた際に補充したガスは全く逆の効能であり、ありとあらゆることに対して激痛を感じてしまう。
余談
この話が初めて掲載されたのは1979年。この頃、第二次覚せい剤乱用期の真っただ中であった。
戦後しばらくはヒロポンなどの乱用が蔓延し、第一次覚せい剤乱用期と言われていたが、当局の取り締まりによって沈静化していた。しかし、70年代に入ると物凄い勢いで覚せい剤が蔓延し、第二次覚せい剤乱用期と言われるほどになった。
そんな世相に対して、F氏なりに警鐘を鳴らしたとも言える。
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関連項目
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