APヘタリア厨(ヘタリア厨・ヘタ厨、など)とは、国家擬人化マンガ「Axis Powers ヘタリア」およびそれを原作としたアニメのファンのうち、厨房である者に対する蔑称である。
※なお当記事名を「ヘタリア厨」としているが、「ヘタリア」単体の呼称使用は軍事ネタとしてのヘタリアとの混同や混乱、対立を招くとしてマンガファンの間では避ける風潮にあります。
そのためか確固たる呼称が定まっていない感があるりますが、
①軍事ヘタリアの厨房を指す場合にはひとくくりに「軍オタ、ミリオタ」が使われている場合が多い。
②略称ではファン以外の記事閲覧者が記事名のみ見た時に何について書かれた記事なのか判別できない、混乱を招く可能性がある
③最低限記事内容を類推できる以上に修飾した記事名は、掲示板上などで相手を非難したときなど不用意にこの言葉が使われる可能性は少ないと思われ、当記事の目的の一つである「ファンと厨房は違うものである」「他人の迷惑となるファン行為とはこういったものである」などといった啓蒙活動を果たす事が出来ない恐れがある。
以上の観点から、便宜上あえて「ヘタリア厨」という呼称を使用しました。ご了承ください。
ヘタリア厨の傾向
まずヘタリア厨を理解する上で「Axis Powers ヘタリア」という作品について知る必要がある。
作品の詳しい説明は該当記事に譲るとして、この作品を取り巻く環境として以下の事があげられる。
- 擬人化されたキャラクターのは男性の割合が高い。そのため他の作品より(腐展開を好む)女性のファン比率が高めである。
- いろんな国を擬人化し、一部エスニックギャグや歴史的に正確ではない描写を含む作品である。
そのためアニメ化に際し大韓民国の一部国民及び一部国会議員よりより「我が国を侮辱した内容である」として非難が上がり、その結果アニメ放映媒体の自主縮小が行われた。それがファンの間で一種の危機感を生むことになる。 - 「ヘタリア」という呼称が以前より近代イタリア軍の脆弱さ・ふがいなさを指す言葉として2chを中心として使われていたことから、萌文化を忌避する層も含め両ファンの間で些細ないざこざを何度か起こしてきた。
これらの外因が「Axis Powers ヘタリア」のファン層の一部を内向的・閉鎖的な思想に向かわせることとなる。
こうして先鋭化したファンのさらに一部が厨房化した結果、次のような特徴を持つことになる。
自分の価値観に基づく「Axis Powers ヘタリア」しか認めない
他の厨房と同じように、自己中心的な視野・思考に囚われ、他の人間との共存に支障をきたす言動を取ることがある。
具体的には───
- 自身の好むカップリングを至高とし、それ以外を完全否定。時には排除を目的とした行動をとる。
- 自分の思い描くキャラ像を大事にし、そのキャラクターがそぐわない発言や行動をするのが気に食わない。その思いが高じて排除を目的とした行動をとる。
- 自分が良いと思ったもの(萌え擬人化自体、ヘタリアの世界観といったマクロなものも含む)を過度に賛美する。周りが鬱陶しいと思ってもそれに気付けない。
などがあげられる。
これには一部ゴキ腐リ属性を持つ人間が密接に関連していると思われる。
なお、他の厨房に見られる「動画に対する名声UPを目的とした工作行為」「一般生活上での場をわきまえない活動」は、先にも挙げた他のコミュニティとの衝突を避ける傾向の為かあまり過激なものは見られない様に思われる。
(逆に「名声度を下げるための工作(マイリス非登録やタグ編集を始めとする検索避け行為、ニコ市場の削除など)」「嫌いなAPH動画を吊るすコメント」はよく見られる)
過度な自治傾向
ヘタリア厨の傾向にも書いたが、かつてAxis Powers ヘタリアのファン層はいくつもの迫害ともいえるコミュニティの外からの攻撃を受けてきた。
その為、2次創作を行うファン層の間では自主規制マナーを協議し共有するようになる。
このマナーの目的とするところは、自分たちのコミュニティと、それと接点を有する他のコミュニティ双方が穏やかな関係を維持できるよう ①ネタにしている当事国からの批判を避ける ②軍事ヘタリア派との混同による衝突を避ける ③一般人が嫌悪感を示す可能性がある腐展開ネタを不可視化する 事にあるのは云うまでもない。
これらはコミュニティ内外で多くの賛同を得てはいるが、あくまで守ることを推奨したガイドライン(マナー)であり強制力はないものとしている。
それを履き違えた一部の厨房がこの自主マナーを根拠として、適用していない動画に適用を強要するコメントやタグをしつこく記載し、結果動画が荒れる結果となる。
またニコニコ動画外の掲示板でも自身の自治論を展開し他のコミュニティメンバーから顰蹙を買う結果となる。
これは自治厨化したヘタリアファン(厨)であり、「Axis Powers ヘタリア」を守りたい感情が暴走した結果ともいえるのだが、時折自分の好む展開の拡大を目的とした自治発言や、自治そのものを楽しむ(?)者(厳密にはこのタイプは純粋な自治厨であって本項で取り扱うヘタリア厨ではない)もあったりする。
なお、自主マナーの緩和を強固に訴える自治系左派ヘタリア厨とも云うべき存在もあるにはあるのだが、現状の閉鎖的状況を良しとする意見が圧倒的な為、その存在を確認するのは難しい(コミュニティー外の人物による工作ととられることがほとんど)
外から見たヘタリア厨
この様に比較的内向的なコミュニティであるAxis Powers ヘタリアのファンは、ファン以外の者から見ると「内々でなんかゴチャゴチャやって喜んでいる奴ら=みんなひっくるめて厨房」と取られることもしばしばである。
他との共存の為の自主マナーすら、Axis Powers ヘタリアという作品を一部の人間の物にさせてはいないか?過度な海外からの批判を意識するのはやりすぎではないのか?(問題にしたのは"あの"韓国のみで、他の国はおおむね良好な反応)という意見もある。
もちろんこれは正しいとは云えない見解ではあるが、あまり内向的・閉鎖的な方向に進み過ぎると悪影響しかないことも肝に銘じなければならない。
(なお腐展開嗜好自体は厨房行為ではなく、趣味志向の一つであり節度を守ったそれは何ら問題ない)
自分が厨房にならないために
自分の意見や思想、嗜好の押し付けが厨房への第一歩です。(自分のことしか見えていない人≒厨房)
Axis Powers ヘタリアという作品とそれを取り巻くファンのコミュニティがこれ以上傷付かない為に、より善き共存を実現するために各々自分の行動を時折見つめ直してみましょう。
関連動画
1:ヘタリア厨の作った動画、ヘタリア厨の内部抗争を垣間見れる動画
2:ニコニコ外部でのヘタリア厨の発言・行動を纏めた動画(コメント欄必読推奨)
関連項目
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