基礎データ | |
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正式名称 | ベナン共和国 République du Bénin |
国旗 | |
国歌 | 新しい日の始まり L'Aube Nouvelle |
公用語 | フランス語 |
首都 | ポルトノボ(Porto-Novo) |
面積 | 112,620 km2(世界第99位) |
人口(’18) | 約1148万人 |
通貨 | CFAフラン(XOF) |
ベナン共和国、通称ベナン(Benin)は、西アフリカのギニア湾沿岸に位置する共和制国家。
東にナイジェリア、西にトーゴ、北東にニジェール、北西にブルキナファソと国境を接する、南北に細長い国。面積は日本の1/3程度。
国名の由来はかつてナイジェリア南部の位置にあったベニン王国だが、場所も歴史も現在のベナンとは特に関係がない。由来同様、英語での発音では「ベニン」になるが、お隣のナイジェリアに同じくベニン王国を由来とするベニン市があるため、それとの区別のため、日本では現地発音に近い「ベナン」表記が用いられている。
概要
17世紀から18世紀頃にはダホメ王国という国で、奴隷貿易で栄えていた。その後19世紀末にフランスに征服されフランス領となり、1960年に「ダホメ共和国」として独立。しかし独立後しばらくは政治的には混乱が続き、1972年にマチウ・ケレク大統領が就任するまでの12年間で5回の軍事クーデターが起こっている。ケレク大統領は社会主義路線を選択し、1975年に「ベナン人民共和国」に国名を変更。
しかし結局社会主義路線は経済的な失敗に終わり、1990年に民主化、市場経済体制へ移行して現在の「ベナン共和国」となり、その後は大きな政情不安などはなく現在に至る。40以上の民族が混在する国でありながら民族対立も無く、アフリカの中でもかなり治安がよく民主的な国であり、「アフリカにおける民主化のモデル国」という評価を得ている。
憲法上の首都はポルトノボということになっているが、政府機関などの首都機能は経済の中心地であるコトヌーに置かれており、コトヌーが事実上の首都となっている。日本大使館もコトヌーにある。公用語はフランス語ということになっているが、日常会話は各民族がそれぞれの言葉を使用しているらしい。最も多数派の言語はフォン語。
経済面では後発開発途上国、いわゆる最貧国に分類される国で、主要産業は綿花、トウモロコシなどの農業国。経済的にはお隣のナイジェリアに大きく依存しており、特に自前の油田を持っていないため、石油の8割はナイジェリアから輸入している。
主要宗教は南部はブードゥー教とキリスト教で、両方を一緒に信仰している国民が多いらしい。北部はイスラム教徒が多いようだが、こちらもブードゥー教やその他の現地宗教、あるいはキリスト教とごっちゃに信仰している国民がいるとか。クリスマスも正月も祝う日本人みたいなものか。
日本でのベナン人
日本で最も有名なベナン人と言えば、ゾマホンだろう。
本名ゾマホン・ルフィン。1998年からTBSで放送されていた「ここがヘンだよ日本人!」にレギュラー出演し、強烈なキャラを残した。番組が終了した後もビートたけしに気に入れられ「オフィス北野」に所属。たけしの付き人として活動する一方、故郷に学校を建設するなどの福祉活動にも力を尽くした。
その後、ベナン政府から駐日ベナン大使に任命されると、「オフィス北野」からは離れたが、現在でも日本とベナンを繋ぐ活動を続けている。
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