ベネディクト16世とは、大和田秀樹により近代麻雀誌上で不定期連載されている漫画、
『ムダヅモ無き改革』に登場する最強ローマ教皇である。
概要
全世界喧嘩外交とも言われる“麻雀漫画”である『ムダヅモ無き改革』における、現存する最大の危険牌。
OVA版『ムダヅモ無き改革 -The LEGEND of KOIZUMI-』の言葉を借りるのなら───
世界首脳クラスの豪運を持つと思われる枢機卿の中から、コンクラーヴェにおいて、他の枢機卿全員をハコ下に下し、
ローマ教皇の座に就いくという、ケタ違いの豪運所有者揃いのキャラクターの中でも、群を抜いた豪運を持つ。
漫画版においては、新章「勃発!“神々の黄昏”大戦(通称「第四帝国編」以降はこちらで表記)」の幕開けを飾り、
それまで常勝であった主人公「小泉ジュンイチロー」をトバすという、派手な登場で、その強さを読者へ印象付けた。
また、神学徒であった時代にヒトラーと浅からぬ因縁を持つ事と、世界的求心力の高さから「第四帝国編」においては、
地球連合側の実質的な中心人物となった。
だが、ヒトラーとの壮絶な“神々の黄昏(ラグナロク)”の末、それを打ち破りながらも一手及ばず、
伝説のスーパーアーリア人として覚醒したヒトラーの八連荘(エイトセンシズ)によって肉体は滅びを迎える事になる。
なお、教皇の座に就く以前の名はラッツィンガー枢機卿である。
特筆すべき聖下の御業は、以下の3つ。
- 大三元(サントリニテ)
サントリニテとは、「神と子と聖霊の御名において」に表される、神、子、聖霊の三位一体を表す。
白、発、中の三元牌が一体となる役と、三位一体をかけて命名されたものと思われる。
この役を和了する際、聖下はただ神のみに従い、聖書に記された秘跡を体現なされる。
対小泉ジュンイチロー戦では、その間、聖書の創世記を読み上げ、四面子+雀頭で和了となる役を人体に見立てた。
対ヒトラー戦に於いては、救世主が受けたものと同じ誘惑を、悪魔に姿を変えたヒトラーから受けたが、
そのこと如くを、「人は碰(ポン)のみに生きるにあらず」、「神を試みてはならない(ベタオリ)」、「退け悪魔よ!」と、
退けて、神と子と聖霊の御名において和了した。 - 字一色(ロゴス)
この和了によって全ての魂は救済される。
例え世界的に悪と誹られるような組織の首魁であろうと、この役でトビさえすれば、一切の魂が救済され、
約束された楽園(エデン) への扉は開かれる。(もう役の説明でも何でもねぇ…)
だが、相手が神であろうとも屈服する事を拒んだヒトラーに救済が訪れることは無かった… - 平和(エトインテラパックス)
聖下の愛する平和と同じ字をあてられた役。
ヒラの和了という、麻雀の基礎中の基礎という役である。
だが、同じ字をあてられた「ヘイワ」の方は、未だ、ただの一度として人類が実現できたためしは無い。
なお、くれぐれも間違いの無いように申し上げておくが!
カトリックの総本山がヴァチカンだと明記された事はあるが、カトリックの最高指導者がローマ教皇であると明記された事は、作中1度も無い。
つまり、実在の人物、国家とはかなり関係ありません。
最期まで、神を試みる事なく、泣き言(「神よ、なぜ私を見捨てられたのですか」とか)すら漏らさず、
スーパーアーリア人として目覚めたヒトラーの八連荘に散るが、そのメッセージは奇跡として遺された。
この奇跡を“観測”したのは日本が誇る世界最高峰の物理観測施設「スーパーカミオカンデ」。
奇しくも、日本における「主」を意味する「神」の名を冠する科学の殿堂に、それは残されたのだった───
ただ、ひたすらに神の御言葉を伝える事を本分とする羊飼いの中にあって、
最期まで「伝えること」を選択した聖下のお姿は、まさに伝道師と呼ぶに相応しいものであった。
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