背中が棘に覆われた細身の寸胴体型で、さらに細く小さな腕が特徴。
名前の由来は『ウルトラマン』の前企画『科学特捜隊ベムラー』から。
その時の設定では“人間に味方する烏天狗のような姿を持つ宇宙人”だったらしいが、『ウルトラマン』として企画が始まった際に背景設定はウルトラマンに、名前は敵怪獣の名称に流用された。
概要
宇宙怪獣:ベムラー | |
登場作品 | ウルトラマン |
登場エピソード | 第1話「ウルトラ作戦第一号」 |
身長 | 50メートル |
体重 | 25000トン |
出身地 | M35星 |
「宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣」と恐れられるほど凶悪な怪獣としてウルトラマンに怪獣墓場に護送される途中に脱走、ウルトラマンの追跡の手を逃れ、地球に逃げ込んだ(ウルトラマンは科特隊員のハヤタが乗った小型ビートルに激突し、結果ハヤタと融合する事になる)。
主な武器は口から撃つ青色破壊光線の「ペイル熱線」。飛行する時は青い球体となって空中や宇宙を航行する。
地球に潜入後は竜ヶ森湖とよばれる湖に潜伏、ハヤタの件で調査に乗り出した科特隊の前に姿を表し、その存在が認知された。そこに生還したハヤタの発案の元、科特隊はビートルと潜水艇を使って空中と水中の両面から攻撃を仕掛けると言う「ウルトラ作戦第一号」を実行、それにより湖から追い立てられるが、その際にハヤタの乗った潜水艇も湖から引きずり上げて破壊しようとするも、その刹那にハヤタはウルトラマンへの初変身を果たす。
そしてウルトラマンと激しい格闘戦を繰り広げるが、遂にはウルトラマンに追い詰められて湖に沈められ、再び球体となって宇宙へ逃走しようとした所をウルトラマンのスペシウム光線を受けて爆破殲滅された。
『ウルトラQ』のゴメス等を除けばウルトラシリーズ初登場の記念すべき怪獣で、これ以降ウルトラマンはハヤタとして地球に留まって度重なる怪獣災害や宇宙人の侵略に立ち向かう事となり、そしてここからウルトラ一族と地球の長きに渡る関係が始まる事になるのである。
そのデザインやイメージは『ウルトラマンティガ』第49話に登場した宇宙恐竜ヤナカーギーや劇場版『ULTRAMAN』に登場したビースト・ザ・ワンなどに受け継がれた。
その他の作品に登場したベムラー
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
冒頭でウルトラマンメビウスと交戦、激しい戦いの末に敗れたが、その後ベリアルの手で蘇生させられ、さらにベリアルが変化したベリュドラのパーツにもなっている。 - 『ウルトラゾーン』
第21話と22話に登場。突如として都市部に出現し、怪獣らしくを次々と建物を破壊する様が描かれている。 - 『ウルトラゼロファイト』
第1話に登場。バット星人グラシエの呪いによって甦りウルトラマンゼロに襲いかかったが、特に見せ場も無いままルナミラクルゼロのミラクルゼロスラッガーで倒された。 - 『ウルトラマンギンガS』
スパークドールズとなったベムラーにガッツ星人ボルストがライブ(融合)した個体が登場。ガッツ星人が融合している事から分身能力の他に口から拘束光線を吐く能力を獲得している。ベムスターと共にウルトラマンビクトリーに襲いかかるが、ビクトリーにはギンガが助勢に入り、2対2の激戦の末にベムスターもろとも粉砕された。 - 『ウルトラマンX』
第1話にエックスとグリーザの激突の際に発生したウルトラフレアによって街に落ちていたスパークドールズから実体化した個体が、第20話で北米大陸のカナダを襲った個体が登場。両方とも同一の個体かどうかは不明だが、後者の方は突如出現したウルトラマンネクサスの手で駆逐された。 - 『ウルトラマンオーブ』
シャプレー星人カタロヒにより人間から生体エネルギーを奪うヤセルトニウムの力で強化された個体で、頭部には水牛のような二本角が生えている。口から吐く熱線の威力は「ハイパーペイル熱線」となって格段に向上しており、さらにオーブの光線技をその角で吸収する事が可能となっている。これらの能力でオーブを苦しめたが、オーブオリジンのオーブカリバーで角を折られた上、必殺技のオーブフレイムカリバーの前に敗れた。
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関連項目
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