ペネロープ(Penelope)とはイギリスの特撮番組「サンダーバード」に出てくるキャラクターであり、フルネームは「ペネロープ・クレイトン=ワード(Penelope Creighton=Ward)」である。原語では「ペネロピ」と発音される。愛称は「ペニー(Penny)」である(原語のみ)
概要
国際救助隊イギリス支部のエージェントで、国際救助隊に所属する前はヨーロッパの諜報機関に所属していた。ジェフの理念に感銘を受けて国際救助隊に協力をする事となった。なお、吹き替え版ではジェフのことを「おじさま」と呼ぶが、原語版では単に「ジェフ」と呼んでいる。英語圏においては年上の人物にあっても、名前で呼ぶ事が珍しくはない。
普段はロンドン郊外の徹子の部屋大邸宅に住んでいる。貴族の子女であり、エピソード中にもそれを象徴するような作戦もある。また、名の通ったセレブリティであり彼女のファッションは雑誌の表紙を飾るなど、ファッションリーダーにもなっている。彼女の愛車はFAB1と言われるボンドカーもビックリな改造を施されたピンク色のロールスロイスである。
アロイシャス・パーカー
彼女の執事兼FAB1運転手であるパーカーはかつては曽祖父より続く凄腕の金庫破りで「ノージー(鼻)」という渾名があった。ペネロープによって逮捕された事が縁で改心し、ペネロープの執事となった。執事としては一流であり、また有能な右腕でもある。裏の世界で渡り歩いてきただけあって、その筋の人脈が広く、同業者から表の世界のショービズまで方々に知己がいる。
利口で、礼儀正しくて、どこに出しても恥ずかしくない―ペネロープの友人のシルトン卿―
これだけでもパーカーの能力がチートじみている事がお分かりいただけるだろう。金庫にパーカーと来れば、ゴードン無双になぞらえて「パーカー無双」「ハイパーパーカータイム」の状態となる。彼が金庫破りに使う道具は聴診器であり、彼の父親も、祖父も、曾祖父も使用していた伝家の宝刀である。
ペネロープとの会話や彼女の知己に対しては紳士的然とした喋りや立ち振る舞いをする一方で、ペネロープ家で同居する料理人に対して、皮肉交じりの暴言を吐いたりするなど、結構口の悪い一面を持つ。また、あまり手癖が良くない模様でカジノで7つ道具を隠し持っていこうとした事もある。この他、作戦のためとはいえ、かつての裏世界仲間に脅迫まがいの要求をする一面もある。
また、ペネロープを銃撃しようとしていた男を取り押さえようとして雪だるまになったり、劇場版「サンダーバード6号」ではプロペラ機につかまったはいいものの、途中で木に引っかかったりと番組内ではコメディリリーフ的なところがある。一度だけ同じ執事であるキラノと顔合わせをした際、お互いに敬語を使いながらの舌戦を繰り広げた。その子供じみた優雅たる姿に人はこれを「紳士の闘い」と呼んだとか。
いずれにせよ、どこかとぼけた雰囲気が彼の最大の味であり、凛としたペネロープと好対照となっている。なお、英語版では彼の英語はコックニーと言われるイギリス版べらんめぇ口調と言うべき下町言葉であり、発音に強い特徴がある。そのため、聞き取りに若干難がある。例として「FAB1」の発音は通常は「ファブ・ワン」と言う所を「フェブ・ワン」と言う所に特徴がみられる。なお、原語版の声優はデビット・グラハムであり、ジョン・トレーシーとブレインズの声優も担当している。
意外ではあるが既婚者である。しかし劇中で嫁さんが出てきた事はなかった。一説にはパーカーが暴言を吐いた女料理人が婦人であるというが、定かではない。
FAB1
彼女の愛車である「FAB1」はそのフロント形状からロールスロイス製であり、多くの特殊機能(後述)を備え持つ。色はピンクで6輪のタイヤを持つ。基本的にはパーカーが運転をするが、彼女自身も運転する事がある。余談だがロールズロイス社より「(ロールズといった)略称を使わない」、「「車」ではなく「ロールスロイス」という名称を用いる」と言う条件のもと、「スピリット・オブ・エクスタシー」のエンブレムとあのフロントグリルの使用を許可されている。
なので、原語版ではこの車について、市井の人物の台詞でも「ロールスロイス」と発言している。そんなFAB1の誇る特殊機能は…
- グリル内部、およびテールランプにマシンガンを内蔵。ヘリを撃ち落とすほどの威力を持つ
- ホバークラフト機能を持ち、海に会っても進む事が出来る。
- 煙幕とオイルを吐き出す事が出来る
- マシンガン程度ではびくともしない車体とタイヤ
- ペネロープの寝室から遠隔操作でハンドルを固定する事が出来る
- 防放射線機能を持つ
- スキー板を装備する事が出来る(映画「サンダーバード6号」より)
ちなみにFAB2もあるにはあったのだが、パーカーが博打のカタにしてしまった。FAB2は船舶である。
その他もろもろ
- 声優はご存知の通り、オリジナルの日本語吹き替え版では黒柳徹子であるが、英語版では製作者であるジェリー・アンダーソンの夫人のシルヴィア・アンダーソンが声を出していた。なお、動画内においてはペネロープ活躍の話においては「徹子の部屋」タグが貼られている事がある。
- FAB1の運転について、先述の通り基本的にはパーカーが運転をするのだが、数度彼女が運転した事がある。その運転は逆走・事故誘発など、とても生きた心地がしない。なお、この時に崖に落ちそうになったことがある。その崖の名は「心中岬」
- しかし、その話以降の運転はとても同一人物とは思えぬ普通の運転であった。
- 彼女の屋敷は寝室内からFAB1のコントロールができるなど地味におかしな機能が付いているが、彼女のティーポットは通信機となっている。ジェレマイアといい、隠避性を確保するためとはいえ色々とおかしい所にリキが入っている。
- 一見、凛としており、冷静沈着・時に豪胆な一面を持つ彼女であるが、ネズミが嫌いでサンダーバード2号を揺らす程に叫んでいる場面がある。
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関連項目
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