ポケモンショック(ポリゴンショック・ポケモンフラッシュetc...)とは、忘れる事の出来ない事件である。
概要
1997年12月16日にこの事件は起きた。アニメ『ポケットモンスター』の第38話「でんのうせんしポリゴン」において、コンピュータ世界を表現する為に、「パカパカ」と呼ばれる技法をはじめとする、ストロボやフラッシングなどと呼ばれる激しい点滅エフェクトをおよそ25箇所に渡り1秒以上連続使用していた。番組後半において(特にピカチュウの攻撃がワクチンソフトに直撃した時)などに多用された。(特に問題になったのは、赤と青が交互に激しく点滅する背景)これにより視聴者(主に子供)が体調不良を訴えて病院へ搬送され、135人が入院したとされている。原因は前述のもので、これにより光過敏性発作が引き起こされたと考えられる。
この事件はマスコミにおいても大々的に報道され、TV番組ではなくポケモンそのものへの批判などもあった(某全国紙ではピカチュウが電撃を発する写真と共に「ピカチュウ 子供たちを襲う」という見出しが付けられたりもした)。特に当時は今ほどインターネットが普及しておらず、テレビや新聞の他は口コミが主な情報伝達手段であったため、該当シーンを実際に見た子供たちの「ピカチュウの目が光ったら気分が悪くなった」「ポリゴンが画面から出てきた」等の、事実とは異なる部分のあるイメージの先行した噂話が広まった事も一因となっている。しかし、後日他の番組(後述)においても同様の事例があった事が判明するなどして、次第にポケモンそのものへの批判は収束した。
事故後、テレビ東京は原因究明及び再発防止策がまとまるまでポケモン関連の放送を休止し、同枠を「学級王ヤマザキ」に差し替え、レンタル貸し出しや系列局における再放送の自粛などを要請している。その後NHKと民放連のガイドライン発表の見込みが出来たとして放送再開を発表、検証番組を放送した上で火曜から木曜のゴールデンに時間を移して放送を再開している。今では恒例となっている注意を促すテロップ「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てください。」はこの事件がきっかけである(但し、テロップを出さない局や時間帯により出さない場合もある)。
なお、事件の後に発売されたビデオやDVDではこの第38回の分はカットされているため、TV放送を録画していた人にビデオを見せてもらう等しない限り今から見ることは不可能である。
また、この事件の影響があった所為かどうかは定かでは無いが、ポリゴンは進化系を含めてこの後アニメには一切登場していない。ポリゴン自体は悪くないのに可哀想な話である。
余談だが、2008年夏に全国東宝系にて放映された「劇場版ポケットモンスターダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ」では同様の手法が採られていた事から、この事件において病院へ搬送された事のある人は関係者へ言うようにとの掲示がなされていた。
ルージュラもわるくない ▼
「でんのうせんしポリゴン」の次の週の作品は「ルージュラのクリスマス」であり、ちょうど季節ネタを取り込んだストーリーであった。しかしながらこの事件でアニメポケットモンスターの放送が中止となり、後々になって番外編として真夏に放送された。
ちなみにルージュラのデザインは海外で人種差別のタブーに触れる懸念があり、海外の映像ソフトではルージュラの登場回を欠番扱いにすることが多い。
これ以前にあった事例
入院者が出る等の直接の被害が出ていた例は数にすればあまり多くは無いが、このポケモンショックの約9ヶ月前(1997年3月29日、第25回)に、NHKの『YAT安心!宇宙旅行』において同様の手法が使われており、これによって数名の児童が病院に運ばれていた事が、後になって判明した。
この件が発生した時点では(後のポケモンショックに比べて)被害規模が小さく、NHKでは原因究明に至る事が出来なかった。そのため大々的に表に出る事がなかった。「この時にしっかり原因究明できていればポケモンショックは防げていたのではないか」という指摘もある。
問題のシーンが含まれるビデオ等は、ポケモンショックの後に自主回収が行われている。
しかし全てを回収し切った訳ではないようで、一部のレンタルビデオ店等には問題のシーンがそのままあるビデオが残っている場合がある。
またレーザーディスク版は自主回収も行われておらず、完全に放送当時のままで問題のシーンも収録されている。
参考
演出家である富野由悠季氏は問題の箇所が青とピンクの補色であったことも原因の一つであると述べている。
「光過敏性発作」とも呼ばれるこの現象は、使用されている色が原色の赤に近ければ近いほど刺激が強くなると言われているためである。また点滅の対になっている色が赤から遠い色であるほど刺激はより一層強くなる。
上記の「YAT安心!宇宙旅行」では赤と白の点滅であり、やはり刺激の強い組み合わせである。
この事についてマスコミが触れなかった事やテロップが流されるようになった事、光効果はセルの枚数を減らすことが出来る(基本的に2枚を交互に繰り返すだけであるため)ことから安易に使いすぎている作品が増えている事等についても批判している。
演出の自主規制
事件前には当たり前だったパカパカという演出は、事件後大幅に自粛されるようになった。事件以降に (ポケモンに限らず) 過去のアニメを再放送する場合、相当する演出シーンはアニメーションせずカットの静止画を一枚映すだけなどの対策が講じられた。
また電撃などの、複数色の繰り返しを伴わない単色光の強いフラッシングも規制の対象となり、現在では主にこの効果が使われるシーンの明度そのものを大幅に落とす手法が採られている。アニメを観ていていきなり画面が薄暗くなったら「ああフラッシュするんだな」という心構えができるというメリットはあるものの、演出としてはインパクトが削がれてやや物足りなさを感じるかもしれないが、こればかりはまあ仕方ないね。
アニメだけでなくテレビゲームの自主規制も行われるようになった。たとえばファイナルファンタジーVIの初作は「むげんとうぶ」で点滅の演出があったが、PS版では点滅のスピードが遅くなり、GBA版では点滅自体がなくなった。
また演出ではないが、報道番組での会見等の映像で新聞記者の使うフラッシュが同じ効果を起こしうることがわかり、映像にフラッシュの明滅を抑える加工をして使用するようになっている。
関連商品
この映画が前述の映画である。普通に見る分には影響はないので安心されたし。
参考動画
《 警告 》上記動画において、ポケモンショック(光過敏症)の原理を体感できる。 学術調査目的のため、参考リンクしておくが、光過敏症に陥る恐れがあり、非常に危険である。暇つぶしや肝試しなどという安易な気持ちからは絶対に見ないでほしい。やむを得ず視聴する場合には、体調が万全であることを確認した上で、①部屋を明るくして、②モニタから十分離れ、③眼の焦点をモニタ外におくように注意してください。
ちゅうい : うえの どうがを みるときは おとうさんか おかあさんと いっしょに みましょう。
関連項目
関連リンク
- 『ポケットモンスター』第38話を検証する

- ポケモン騒動を検証する

- 衆議院会議録情報 第141回国会 逓信委員会 第5号 逓信行政に関する件
(テレビ東京系アニメ番組「ポケットモンスター」放映問題について 1997年12月24日)
【スポンサーリンク】
|
|
|
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF


ページ番号: 746241
リビジョン番号: 2398515
読み:ポケモンショック
初版作成日: 08/11/29 14:16 ◆ 最終更新日: 16/08/25 23:57
編集内容についての説明/コメント: 不要と思われる関連項目を削除
記事編集 / 編集履歴を閲覧








JASRAC許諾番号: 9013388001Y45123
NexTone許諾番号: ID000001829
ヘッダー:固定
ヘッダー:追従