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ポストロック

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ポストロックとは、説明がめんどくさい音楽のジャンルの一種である。

概要

ポストロックとは

ロックあるいはオルタナティブ・ロックの一種と一般的にはいわれているようだが、これはロックとは言わないだろう、と思うような音楽でもポストロックと呼ばれることがある。詳細については各所の解説を読んで欲しい。読んでもいまひとつよくわからないかもしれないが。

ここは先例にならってwikipediaの言を借りると「1990年代前半に生まれ、1990年代後半から活発になった、従来のロックとは異なる、新しいアプローチのあるロック」である。参考にあげた各リンク先でもあげられているように、ロックをベースとしながら、複雑なコード進行や楽曲構成の使用、ジャズや現代音楽的なアプローチの導入、ストリングスやマレット楽器などのオーケストラ楽器の導入、エフェクターによる複雑なギターサウンド、エレクトロニクスやポストプロダクションの利用、などが特徴である。インストゥルメンタル曲が比較的多い。

が、ぶっちゃけ言ってしまえば「ロックのようだが一言でロックだと言い切れない音楽」全般のことをポストロックとしてしまっている、と思っても相互認識の上であながち問題は生じないのではないかと思われる。

エレクトロニカやアンビエントなどのジャンルと非常に関わりが深く、あるアーティストが人/店によってはポストロックだったりエレクトロニカだったり、評価が分かれることがよくある。ロックを基盤とする故にアンダーグランド・シーンとの親和性が高く、実験的な変態音楽もポストロックとして紹介されたりするのだが、それでいてジャズ寄りの音楽性の高いもの、あるいはポップス的なものまでまとめてポストロックと言われてしまうので、それはそれはもう手に負えない。

ということで、ジャンル間の違いの説明は個人によって千差万別、一般的な定義など不可能なのだ。ポストロックというジャンルで楽曲を探すと、エモ的なものからテクノ的なものからジャズ的なものからポップス的なものまで出てくる。エレクトロニカ同様、非常に説明のめんどくさいジャンルである。ポストロックを説明するにはポストロックを聴かねばならない。「ああいう感じの音楽全般」という共通認識のない人にポストロックを説明するのは困難を極める。ロックといえばまあロックなのだけど、いわゆる一般的なロックではなく、かといってほかのどのジャンルにも当てはめきれない音楽全般、をまとめてポストロックとしてしまっているともとれる。ポストロック解説記事では、具体的にこういうアーティストの楽曲です、といって例示してしまうことが多いようだ。

余談だが、ごくごく一部のポストロック、エレクトロニカ関連に強いレコード店では類似したジャンル表記としてポストクラシカルという用語を使用しており、エレクトロニカ～ポストロック～ポストクラシカル～現代音楽みたいな棚構成になっていたりする。ポストロック/エレクトロニカの中でもクラシック要素の強いものがポストクラシカルに分類されていることが多い。

レコード店棚分類の話で思い出したが、そもそもエレクトロニカとかポストロックとかというジャンル表記を採用している店自体が少ない。店によってはニューエイジでまとめてあったりクラシック棚のとなりだったり、J-POP棚とかClub Music棚の中に紛れ込んでいたりする。逆にこれらのジャンル表記を採用している店はそれなりの専門店であることが多い。店によってはこの辺のジャンル表記がさらに細分化されることがあるが、そこまで行くと本当にもう何が何だかわからない。

ニコニコ動画におけるポストロック

なぜかポストロック(本項)よりも先に「ポストミック」というタグについての大百科記事が作られている。(悔しかったので本項を作りました。) おそらく、ポストロック愛好家が少ないというよりはその実態の見えなさが問題なのだと思う。ボカロというガワを通すことで何となく実態が見やすくなったのが理由なのじゃないかと。