ここでは、ポーカー・ハンド(ポーカーの手役)について解説する。
ひとくちにポーカーといっても、様々なルールが存在するが、採用されているポーカー・ハンドは概ね共通している。
ランクの強弱
ポーカーでは、基本的に上位役を持っているプレイヤーが勝つのだが、同じ役同士の場合にランクの強弱を比較し、より強いカードを持っているプレイヤーが勝つ。どの部分を比較対象とするかは、それぞれの役説明を参照してほしい。
ランクの強弱は弱い順に、A(1)-2-3-4-5-6-7-8-9-10-J(11)-Q(12)-K(13)-A(14)となる。当然、低いランクほど弱く、高いランクほど強い。
ただし、Aが1として扱われるのは、A-2-3-4-5のストレート・フラッシュあるいはストレートの場合のみであり、それ以外は14として扱われる。
2に繋がるAは1、Kに繋がるAは14として扱われるため、K-A-2と連続させてストレート・フラッシュあるいはストレートを作ることはできない。
なお、基本的にスートは強弱に影響しないが、ランクが同じだった場合にスートの強弱を比較するルールもある。
スートの強弱は弱い順に、♣クラブ-♦ダイヤ-♥ハート-♠スペードとなる。
原則として、ポーカーではワイルド(ジョーカー)は用いないが、例外的に用いる場合はその手がもっとも強くなるランクとみなす。
ポーカー・ハンド
- Straight Flush(ストレート・フラッシュ)
- Four of a Kind(フォー・オブ・ア・カインド)
- Full House(フル・ハウス)
- Flush(フラッシュ)
- Straight(ストレート)
- Three of a Kind(スリー・オブ・ア・カインド)
- Two Pair(ツー・ペア)
- One Pair(ワン・ペア)
- High Card(ハイ・カード)
Straight Flush(ストレート・フラッシュ)
5枚すべてが同じスートでランクが連続している手。
同じ役同士の場合は、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それが同じ場合は、引き分けとなる。
例:♦6-♦7-♦8-♦9-♦10
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から5枚を引いて、ストレート・フラッシュができる確率は40/2,598,960(約0.0015%)である。
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から7枚を引いて、ストレート・フラッシュができる確率は41,584/133,784,560(約0.031%)である。
Royal Straight Flush(ロイヤル・ストレート・フラッシュ)
ストレート・フラッシュのうち、10-J-Q-K-Aとなっている手を、ロイヤル・ストレート・フラッシュという上位役として採用する場合がある。
ただし、この役を採用しない場合でも、ストレート・フラッシュ、延いては全ての手役の中では最強の手となる。
例:♠10-♠J-♠Q-♠K-♠A
Four of a Kind(フォー・オブ・ア・カインド)
別名:Four Card(フォー・カード)、Quads(クワッズ)
同じランクが4枚ある手。残り1枚は何でも良い。
同じ役同士の場合は、同じランク4枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それが同じ場合は、残り1枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それも同じ場合は、引き分けとなる。
例:♠9-♥9-♦9-♣9-♠10
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から5枚を引いて、フォー・オブ・ア・カインドができる確率は624/2,598,960(約0.024%)である。
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から7枚を引いて、フォー・オブ・ア・カインドができる確率は224,848/133,784,560(約0.168%)である。
Five of a Kind(ファイヴ・オブ・ア・カインド)
別名:Five Card(ファイヴ・カード)、Quins(クインズ)
フォー・オブ・ア・カインドのうち、残り1枚がワイルド(ジョーカー)の手を、ファイヴ・オブ・ア・カインドという上位役として採用する場合がある。
同じ役同士の場合は、同じランク4枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それが同じ場合は、引き分けとなる。
この役を採用する場合、前述のストレート・フラッシュより上位役となるが、ロイヤル・ストレート・フラッシュより下位役となる場合が多い。
例:♠A-♥A-♦A-♣A-JOKER
Full House(フル・ハウス)
同じランクが3枚と別の同じランクが2枚ある手。
同じ役同士の場合は、同じランク3枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それが同じ場合は、別の同じランク2枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それも同じ場合は、引き分けとなる。
例:♠6-♥6-♦6-♦8-♣8
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から5枚を引いて、フル・ハウスができる確率は3,744/2,598,960(約0.144%)である。
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から7枚を引いて、フル・ハウスができる確率は3,473,184/133,784,560(約2.5961%)である。
Flush(フラッシュ)
5枚すべてが同じスートである手。
同じ役同士の場合は、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる(勝敗が決定するか、最後の1枚になるまで繰り返す)。
それが同じ場合は、引き分けとなる。
例:♦2-♦4-♦5-♦8-♦Q
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から5枚を引いて、フラッシュができる確率は5,108/2,598,960(約0.1965%)である。
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から7枚を引いて、フラッシュができる確率は4,047,644/133,784,560(約3.0254%)である。
Straight(ストレート)
5枚すべてのランクが連続している手。
同じ役同士の場合は、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それが同じ場合は、引き分けとなる。
例:♠2-♦3-♣4-♥5-♠6
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から5枚を引いて、ストレートができる確率は10,200/2,598,960(約0.3924%)である。
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から7枚を引いて、ストレートができる確率は6,180,020/133,784,560(約4.6193%)である。
Three of a Kind(スリー・オブ・ア・カインド)
別名:Three Card(スリー・カード)、Trips(トリップス)、Set(セット)
同じランクが3枚ある手。残り2枚は何でも良い。
同じ役同士の場合は、同じランク3枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それが同じ場合は、残り2枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる(勝敗が決定するか、最後の1枚になるまで繰り返す)。
それも同じ場合は、引き分けとなる。
例:♥7-♦7-♣7-♠9-♦J
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から5枚を引いて、スリー・オブ・ア・カインドができる確率は54,912/2,598,960(約2.1128%)である。
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から7枚を引いて、スリー・オブ・ア・カインドができる確率は6,461,620/133,784,560(約4.8298%)である。
Two Pair(ツー・ペア)
同じランクが2枚と別の同じランクが2枚ある手。残り1枚は何でも良い。
同じ役同士の場合は、同じランク2枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それが同じ場合は、別の同じランク2枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それが同じ場合は、残り1枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それも同じ場合は、引き分けとなる。
例:♠3-♥3-♦8-♣8-♣10
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から5枚を引いて、ツー・ペアができる確率は123,552/2,598,960(約4.7539%)である。
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から7枚を引いて、ツー・ペアができる確率は31,433,400/133,784,560(約23.4955%)である。
One Pair(ワン・ペア)
同じランクが2枚ある手。残り3枚は何でも良い。
同じ役同士の場合は、同じランク2枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる。
それが同じ場合は、残り3枚を比較し、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる(勝敗が決定するか、最後の1枚になるまで繰り返す)。
それも同じ場合は、引き分けとなる。
例:♠5-♥5-♠7-♦Q-♣A
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から5枚を引いて、ワン・ペアができる確率は1,098,240/2,598,960(約42.2569%)である。
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から7枚を引いて、ワン・ペアができる確率は58,627,800/133,784,560(約43.8225%)である。
High Card(ハイ・カード)
上記役の条件をいずれも満たしていない手。
同じ役同士の場合は、高いランクを持っているプレイヤーの勝ちとなる(勝敗が決定するか、最後の1枚になるまで繰り返す)。
それが同じ場合は、引き分けとなる。
例:♠4-♣8-♥9-♠K-♦A
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から5枚を引いて、ハイ・カードができる確率は1,302,540/2,598,960(約50.1177%)である。
ワイルド(ジョーカー)を含まない52枚から7枚を引いて、ハイ・カードができる確率は23,294,460/133,784,560(約17.4119%)である。
関連項目
- 0
- 0pt