心の深淵に燃え上がる我が憎しみの炎よ、黒き怒涛となりてこの世界を蹂躙せよ!
シンクロ召喚!現れろ、マジカル・アンドロイド!
マジカル・アンドロイドとは、遊戯王OCGのカードである。
後に、アニメ「遊☆戯☆王ファイブディーズ」にも登場した。
概要
初登場は「THE DUELIST GENESIS」(2008年4月19日発売)。
シンクロ・効果モンスター
※「DUELIST EDITION Volume.3」収録のカード(DE03-JP018)による
星5/光属性/サイキック族/ATK 2400/DEF 1700
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分のエンドフェイズ時、自分フィールド上の
サイキック族モンスター1体につき、自分は600ライフポイント回復する。
素材に縛りのないレベル5のシンクロモンスターとしては最高の攻撃力を持つ。
だが、若干攻撃力が低い(2200)ものの強力な除去効果(闇属性以外との戦闘時ダメージ計算なしで相手を破壊)を持つ「A・O・J カタストル」の存在があった。そのため、そちらが優先されることも多かったが、闇属性と対峙した場合や直接攻撃の場合など、攻撃力が高いこちらにも利点があったため、こちらもレベル5シンクロとしてはそれなりに採用率が高かった。
そんなこいつの地位をぶっ壊したのが、かの「TG ハイパー・ライブラリアン」である。
このカードと同等の攻撃力を持ち、さらに、ほかのシンクロモンスターのシンクロ召喚時に1枚ドローできるという強力な効果を引っさげて登場。それだけならよかったものの、素材指定が黎明期以来あまり見かけなかった「チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上」という優遇振り。
それによって、ハイパー・ライブラリアンはTGという枠を超えて様々なデッキで採用されるようになり、相対的にこのカードの採用率も落ちていった。
だが、全く活躍の場がなくなったわけではない。
サイキック族デッキでは、デッキの性質上ライフ消費が激しくなりやすいので、手軽に回復できるこのカードは複数体の採用も検討できる。もし、自分フィールドにこのカードを3体を含む計5体のサイキック族を並べれば、1ターンに9000ポイントの回復である。このカード2体だけでも計2400ポイントと馬鹿にならない。もっとも、そこまで並べたならばさっさとシンクロ・エクシーズ召喚につないだほうが良いことも多いが。
「アルティメットサイキッカー」を使用したい場合もシンクロが容易なこのカードなら融合素材にしやすい。
回復が重要になる「ビッグバンガール」のデッキ(キュアバーン)や「アロマ」でも、シンクロを採りいれる場合に採用できる。特にアロマでは新規チューナーやシンクロモンスターの登場により、癖のない回復効果を持つこのカードとともに活躍できる可能性が出てきた(無論、このカード以外のシンクロモンスターや回復ギミックを使用する型もあるが。)。
マッチ戦でエキストラターン(制限時間をオーバーした場合に、ライフ差で勝敗を決めるルール)の対策ともなる。
光属性である点から、「オネスト」の効果を使用できるのも、カタストルやライブラリアンにはできない芸当。
その後、エクシーズ召喚が台頭したことによってシンクロ召喚そのものの採用率が減少。エクストラデッキ15枚をシンクロモンスターで埋めることが少なくなり、レベル5シンクロモンスターは「A・O・J カタストル」のみということも多くなってしまった。
また、このカードと同じ光属性で、戦闘時のカード効果の発動を制限する「幻層の守護者アルマデス」も登場したため、汎用レベル5シンクロモンスターとしてのこのカードの立場は危うくなっている。
とはいえ、回復という役割自体はレベル5シンクロの中で独自性があり、素材縛りのないレベル5シンクロで最高の攻撃力として長い間君臨していたため、使い道を見出すことはできるだろう。(ちなみに2016年7月からは素材縛りなしで攻撃力2500のレベル5シンクロモンスター「水晶機巧-アメトリクス」が登場している。)
初の、レアリティがノーマルしかないシンクロモンスター。5D's期はシンクロモンスター自体が特別な存在だったためか、ほとんどが(少なくとも初出時は)高レアリティで収録される中、このカードは初出から再録までノーマルのレアリティしか存在しない唯一のカードだった(「ジャンク・ウォリアー」など、再録でノーマルになったカードはほかにもあった)。
ゼアル期以降は数ある召喚法の1つという扱いになったためか、「霞鳥クラウソラス」が初出でノーマルとなったことで、このカードは唯一の存在ではなくなった。
「サイコ・チューン」で蘇生させればレベル5のシンクロモンスターのチューナーとして使用できる。シンクロチューナーが数を増やした今となっては、ここからアクセルシンクロにつなぐ意義は薄いが。
アクセルシンクロにこだわらなくとも、ほかの下級モンスターとともに高レベルのシンクロにつなぐことはできる。
「マジカル・アンドロイド」なので、「ロイド」と名のついたモンスターに含まれる。「アーマロイドガイデンゴー」の生け贄召喚の生け贄に使用することでガイデンゴーの効果を発動できたりするが、無理に採用するほどのものでもない。「ロイド」デッキでシンクロギミックを採り入れたいときに採用を検討する程度か。
ただし、機械族ではないので、「ロイド」と名のついた機械族モンスターを指定するカードのサポートは受けられない。また、スピードロイドとも、それほど相性はよくない。
同じことは「E・HERO ネクロイド・シャーマン」、「ダークジェロイド」にもいえる。
その他の作品において
アニメ5D'sでサイキック族デッキ使いのディヴァインが使用している。
アルカディア・ムーブメントでのVSカーリー(ダークシグナー)戦で登場。
先攻1ターン目から「クレボンス」と「緊急テレポート」で特殊召喚した「メンタル・プロテクター」を素材にシンクロ召喚するという展開の速さを見せつけた。
だが、次のカーリーのターンには「フォーチュンレディ・ファイリー」の効果で破壊されてしまった。
その後「早すぎた埋葬」で復活させ、カーリーにダイレクトアタックを決める。次のディヴァインのターンに「フューチャー・ヴィジョン」から帰還した「サイコ・コマンダー」とこのカードで「メンタルスフィア・デーモン」をシンクロ召喚することを狙っていたのだが……。
ディヴァイン本人は「メンタルスフィア・デーモン」を最強モンスターといっているのだが、なぜかシンクロ口上はこちらのほうが凝ったものになっている。ディヴァインの暗い過去を暗示するかのような意味ありげな口上である。
DUEL TERMINALでもディヴァインが使用する。
ライフ4000制のルールではライフ回復も侮れない。
DTではシンクロ召喚時の口上が「心の深淵に燃える~」と若干変化している。
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関連項目
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