ポーターキャブとは、マツダがかつて製造していた軽トラックである。本来はボンネット型の軽トラック&軽バンの”ポーター”から派生したキャブオーバー型のバリエーションでもある。ポーターキャブのバリエーションはトラックのみである。
概要
ポーターキャブの車名の由来は、英語のPORTER「運搬者」とCAB「トラックの運転台」「タクシー」からの造語。
ポーターキャブは登場して20年も生産をしていた軽トラックでもあるが、このポーターキャブ以後のマツダの軽自動車は、スズキ頼りとなる。
ボンネット型のポーターについて(1968年~1975年)
1968年にボンネット型の軽トラック&軽バンのB360(1961年~1968年)の後継車種として登場。
1975年に生産中止となり、ポーターキャブのみ生産が継続となる。
ポーターキャブについて(1969年~1989年)
1969年にポーターのキャブオーバー型トラックのバリエーションとして登場。排気量は360cc。
1970年にマイナーチェンジ。ドアのガラスが引き違い式から巻上げ式に変更しフロント部分にベンチレーター口を追加。走行中に車内の換気が簡単に出来る。
1973年にマイナーチェンジをして、これまでの空冷式エンジンから水冷式エンジンに変更となる。
1975年にナンバーを現行の黄色ナンバーに対応するための改良&ボンネット型のポーターが廃止となる。
1977年にマイナーチェンジ。軽規格変更による、ボディサイズの拡大と排気量が550ccとなる。エンジンが360cc自社製の2気筒エンジンから、三菱自工製の2気筒エンジンに変更となる。三菱自工製のエンジン・バルカンエンジンと言われるものである。同時に車名がここで「ニューポーターキャブ」となる。
1983年にマイナーチェンジ。ボディカラーをこれまでの青からホワイトに変更となる。シートのプリント柄変更。エンジンが変更となる。
1987年にマイナーチェンジ。フロントベンチレーター上部に黒色のガーニッシュ装着、シート色を茶色からグレーに変更。同時にエンジンにも仕様変更となり、エンジン形式は変わらないがカムシャフトを駆動させるローラーチェーンからダイミングベルトと変更となる。同時にクーラーがオプション装着が可能となる。
1989年にモデル廃止。後継車種はスズキから供給される”スクラム”となる。廃止となったきっかけは、1980年頃から他社の軽トラックに設定された4WD仕様が設定されなかったのが農家や雪国のユーザーは離れていったのが要因となったが、マツダの販売会社(ディーラー)では、投売りをしていたので酷使を前提とする運送店や水産業のユーザーには好評だった。
1977年の名称変更時には、リアゲートの中心部に車名のステッカー”ニューポーターキャブ”と大きく張られていたのも特徴的であった。ボディが錆だらけでも「ニューポーターキャブ」となっているのはすごく矛盾を感じるw
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関連項目
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