マツダ・ユーノス500とは、マツダが1992年から1996年まで販売していた中型セダンである。
概要
1992年発売。
所謂「クロノスファミリー」の中の1台であり、1992年現在ではファミリー唯一の5ナンバーセダンであった。(1994年に5ナンバーサイズのカペラ/テルスターIIが販売されている)
デザインはマツダのデザイナーが担当しているが、自動車デザインの巨匠であるジョルジェット・ジウジアーロが「小型セダンの中で最も美しいデザイン」と評したという。
エンジンはV6 2000cc/V6 1800ccを搭載。トランスミッションは4速オートマチックと5速マニュアルが用意されていた。
バブル期の企画されただけあって品質や装備は高レベルである。
特に、前期モデルの最上級グレードである20Gには本革シート、サンルーフ、当時としては珍しかったキーレスエントリー、運転席エアバッグ、ABSなどが標準で搭載されていた。
このモデルの特徴的な装備として「高機能ハイレフコート塗装」というものがある。これは「10年色褪せない」塗装であり、恐ろしく手間がかかる塗装方法である。
1993年にはグレードを追加。
20Fをベースにリアスポイラーやオフブラック本革シートを追加した「20F-X」、20Fをベースにフォグランプやアルミホイールなど、装備を簡略化した「20F-SPECIAL」を追加した。
また、白系のボディカラーが「パーサーホワイト」から「ガーディニアホワイト」に変更されている。
1994年にはマイナーチェンジを実施。リアのウィンカー色がクリアからアンバーに変更された。
グレードも大幅に見直され、タワーバーやバケットシート、専用のアルミホイールなどが追加されたスポーツモデルである「20GT-i」が追加された。
ボディカラーも大幅に変更され、下級グレードには高機能ハイレフコート塗装でない「シャストホワイト」が追加されている。
グレード編成
グレード名 | エンジン |
---|---|
20G | V6 2000cc (KF-ZE) |
20F-SV | |
20F | |
18D | V6 1800cc (K8-ZE) |
グレード名 | エンジン |
---|---|
20G | V6 2000cc (KF-ZE) |
20F-SV | |
20F-X | |
20F | |
20F-SPECIAL | |
18D | V6 1800cc (K8-ZE) |
グレード名 | エンジン |
---|---|
20GT-i | V6 2000cc (KF-ZE) |
20F "レザーパッケージ" | |
20F | |
20E | |
18E | V6 1800cc (K8-ZE) |
18K | L4 1800cc (FP-DE) |
18J |
海外での販売
このモデルは海外でも販売されており、日本国内よりも長期間生産されていた。
右ハンドル地区の一部(香港、オーストラリアなど)ではそのままユーノス500として、欧州ではマツダブランドでクセドス6(Xedos6)として販売されていた。
関連動画
マツダ・ユーノス500に関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
関連項目
- 0
- 0pt