マヤ文字とは、かつてマヤ文明において使用されていた、マヤ語を記すための象形文字。
概要
現在のメキシコやグアテマラ等の地域において、紀元前3世紀から16世紀まで栄えていたマヤ文明で使われていた文字であり、それは石碑の彫刻、壁画、土器、手写本等で見る事ができる。20世紀に入り、主にロシアの研究者によってかなりの文字が解読された。
文字は人や動物の頭をかたどった物、および幾何学的な図形等から成っており、その種類は4万種に及ぶという。表意文字と表音文字に大別され、日本語の漢字と仮名のように1つの単語に対し表意・表音による2種類の表記を行う事が可能である。
マヤ文明では独自にゼロの概念を生み出しており、数字は点と線および「ゼロ」を表す図形による、二十進の位取り記数法で表記している。
文字の例
それぞれのかたまりは複数の表音文字・表意文字が組み合わさった複合文字であり、主に左から右、上から下の順序で読まれる。
これで「ti tanlam-aw u-chok-aw-ch'aaj」と発音し、「半期の時に、香撒きがなされた」という意味である。
参考文献
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関連項目
外部リンク
- Mayan hieroglyphic script and languages - Omniglot
- マヤ聖刻文字 - Written characters of the world
- FAMSI - John Montgomery, Dictionary of Maya Hieroglyphs
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